この章では、C-ISAM の扱い方について説明します。
Micro Focus ファイルハンドラにより、標準の COBOL ファイル処理構文、または呼び出し可能ファイルハンドラインタフェースのいずれかを使用して COBOL プログラムから C-ISAM ファイルにアクセスできます。Micro Focus ファイルハンドラは、標準 C-ISAM フォーマットのファイルを作成します。
専用の C-ISAM ファイルハンドラへアクセスしている場合は、Micro Focus ファイルハンドラの一部として提供される C-ISAM ファイル処理ルーチンの代わりにそのハンドラを使うことができます。
専用の C-ISAM ファイルハンドラを COBOL プログラムとリンクするには、cob コマンド行で次のフラグを指定する必要があります。
この指定により、結果として生成される実行可能ファイルに必要な C-ISAM ライブラリへの外部参照が組み込まれ、Micro Focus ファイルハンドラと共に組み込まれる C-ISAM ファイル処理ルーチンの代わりにそのライブラリが使用されます。
例
cob -x prog1.cbl prog2.cbl prog3.cbl
prog1.cbl、prog2.cbl および prog3.cbl をコンパイルし、リンクします。これらのファイルは Micro Focus ファイルハンドラと共に供給される C-ISAM ファイル処理ルーチンを使用します。
cob -x prog1.cbl prog2.cbl prog3.cbl -m ixfile=cixfile +l isam
ユーザの C-ISAM ファイル処理ルーチンと共に prog1.cbl、prog2.cbl および prog3.cbl をコンパイルし、リンクします。
cob -xo rts32 -e "" -m ixfile=cixfile +l isam
ユーザの C-ISAM ルーチンライブラリを使用して、中間および未リンクのネイティブコードファイルを実行するために使用できるランタイムシステムを生成します。たとえば、ユーザの C-ISAM ライブラリを使用して中間コードファイル prog1.int を実行するには次のように入力します。
rts32 prog1.int
専用の C-ISAM ファイル処理ルーチンを使用する場合、発生する可能性のある次のような動作の相違点に注意する必要があります。
さらに、Micro Focus ファイルハンドラは次の機能をサポートしていますが、ユーザの C-ISAM ファイル処理ルーチンではそれがサポートされていない可能性があります。
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