第 9 章 C-ISAM ファイル

この章では、C-ISAM の扱い方について説明します。

9.1 概要

Micro Focus ファイルハンドラにより、標準の COBOL ファイル処理構文、または呼び出し可能ファイルハンドラインタフェースのいずれかを使用して COBOL プログラムから C-ISAM ファイルにアクセスできます。Micro Focus ファイルハンドラは、標準 C-ISAM フォーマットのファイルを作成します。

専用の C-ISAM ファイルハンドラへアクセスしている場合は、Micro Focus ファイルハンドラの一部として提供される C-ISAM ファイル処理ルーチンの代わりにそのハンドラを使うことができます。

9.2 リンク時の C-ISAM ファイルハンドラの指定

専用の C-ISAM ファイルハンドラを COBOL プログラムとリンクするには、cob コマンド行で次のフラグを指定する必要があります。

cob -x prog1.cbl prog2.cbl prog3.cbl

prog1.cblprog2.cbl および prog3.cbl をコンパイルし、リンクします。これらのファイルは Micro Focus ファイルハンドラと共に供給される C-ISAM ファイル処理ルーチンを使用します。

cob -x prog1.cbl prog2.cbl prog3.cbl -m ixfile=cixfile +l isam

ユーザの C-ISAM ファイル処理ルーチンと共に prog1.cblprog2.cbl および prog3.cbl をコンパイルし、リンクします。

cob -xo rts32 -e "" -m ixfile=cixfile +l isam

ユーザの C-ISAM ルーチンライブラリを使用して、中間および未リンクのネイティブコードファイルを実行するために使用できるランタイムシステムを生成します。たとえば、ユーザの C-ISAM ライブラリを使用して中間コードファイル prog1.int を実行するには次のように入力します。

rts32 prog1.int

9.3 動作の相違点

専用の C-ISAM ファイル処理ルーチンを使用する場合、発生する可能性のある次のような動作の相違点に注意する必要があります。

さらに、Micro Focus ファイルハンドラは次の機能をサポートしていますが、ユーザの C-ISAM ファイル処理ルーチンではそれがサポートされていない可能性があります。


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