一般的な問題
- Windows 10 および Windows Server 2016 の初期ビルドで .gnt コードをデバッグする際に、COBOL ブレークポイントで実行が停止しません。この問題は以前のバージョンの Windows でのみ発生するため、使用しているオペレーティング システム用の最新の Windows Update をインストールすることで、この問題を解決できます。
- デバッグ中にプロジェクトを削除する場合、削除アクションは部分的にのみ正常に機能するため、エラーが発生します。デバッグ プロセスを停止してから、プロジェクトを削除してください。
- スタック オーバーフロー状態の場合、コア ダンプ ファイルは作成されません。
- Windows プラットフォーム (Windows 10 のみ) で、STOP 文を使用したデバッグ中に COBRT114 エラーが発生した場合、回避策として、コンソール ホスト (デバッガーが使用) を「レガシー モード」で実行するように設定できます。これは、コマンド プロンプトまたは PowerShell ウィンドウから設定できます。コマンド プロンプトを使用してレガシー モードを設定するには、コマンド プロンプト ウィンドウのタイトル バーを右クリックし、[プロパティ] を選択します。[プロパティ] ダイアログ ボックスの [オプション] タブで、[従来のコンソールを使う (再起動が必要)] を選択し、[OK] をクリックします。
DYNAMIC LENGTH データ項目
DYNAMIC LENGTH 句で定義された変数は、デバッグ中は現在の長さ (ステップ実行中の長さ) を超えて拡張することはできません。
式
- [Expressions] ビューでは、標準の数値の算術式と組み込み関数、および英数字の組み込み関数の単独使用がサポートされています。b-and や b-or などの論理演算子、ISO2002 ユーザー定義メソッド、インライン メソッド呼び出し、コンパイル時に評価される組み込み関数はサポートされていません。
接続の待機のデバッグ
- Visual COBOL for Eclipse を使用して、一部の UNIX/Linux プラットフォームで実行されるアプリケーションをデバッグすると、接続の待機に問題が生じます。Eclipse はリモート マシン上のデバッガーに接続しますが、コードをデバッグするプロセスにはアタッチしない場合があります。
この問題を回避するには、リモート マシンで TMPDIR 環境変数の設定を解除するか、Visual COBOL Development Hub サーバーおよびデバッグ対象の実行中のプロセスの両方に対して同じ値を設定してください。Visual COBOL Development Hub サーバーは、$COBDIR/remotedev/startrdoserver スクリプトで直接起動したサーバーか、$COBDIR/remotedev/startrdodaemon スクリプトで起動するデーモンを使用して間接的に起動したサーバーです。
Visual COBOL Development Hub サーバーで使用されている変数を確認するには、次の手順を実行します。
- Windows マシンの Eclipse で [Remote Systems] ビューを開きます。
- テスト対象のサーバー接続の [Shells] 要素を右クリックして、[Launch Shell] をクリックします。
- [Remote Shell] ビューで、echo $TMPDIRと [Command] フィールドに入力して Enter を押します。
TMPDIR 環境変数の値が表示されます。デバッグ対象のプロセスで使用されている環境変数と同じであることを確認してください。
注:Development Hub サーバーが使用する TMPDIR の値はリモート シェルでは変更できないため、デーモンまたはサーバーを起動する前に設定する必要があります。
監視ポイント
- ヒットした監視ポイントが設定されているデータを変更する文の後に文がない場合、デバッガーはその COBOL 監視ポイントを無視します。