Directory Server を管理します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。
Directory Server を起動または停止するための構文:
mfds [/d|/n network-address] [/j journal-path] [/r]
Directory Server を停止するための構文:
mfds /s option [username password]
情報を報告してエクスポートするための構文:
mfds /v
mfds /m
mfds /e root-DN user-partition-DN group-partition-DN
resource-partition-DN schema-format ldif-filename
sec-path
mfds /l [schema partition Distinguished Name] option ldif-filename [schema-version-1] [schema-version-2]
現在アクティブな MFDS プロセス リポジトリを指定したパスにエクスポートするための構文:
mfds /x [repository type] [repository address] [server name] <options> <user id> <password>
注意:
機密値 (XA オープン文字列または自動開始資格情報など) をコンテナーに格納するように MFDS を構成している場合、これらの値は、Enterprise Server の構成データをレガシー ファイル、XML、または JSON 形式でエクスポートする際に含めることができます。Micro Focus では、エクスポートしたファイルを適切なアクセス制御で保護することをお勧めします。
例:
"mfds /x 1 c:\myrepository *"
"mfds /x 1 c:\myrepository * S"
"mfds /x 1 c:\myrepository * O"
"mfds /x 1 c:\myrepository * SO"
"mfds /x 1 c:\myrepository ESDEMO"
"mfds /x 1 c:\myrepository ESDEMO D myid mypwd"
バイナリ ジャーナル ファイルから判読可能なジャーナル ファイルを作成するための構文:
mfds /t output-filename input-filename
注:
output-filename を指定しない場合は、デフォルトの journal.txt ファイルが input-filename と同じディレクトリに作成されます。
input-filename を指定しない場合は、デフォルトの MFDS オプション ファイル (mfdsacfg.xml) で指定されたデフォルトの journal.dat ファイルが使用されます。デフォルトでは、mfdsacfg.xml ファイルは %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\etc(Windows) または $COBDIR/etc(UNIX) にあります。
このオプションでは、ハードウェアおよびソフトウェアのプラットフォームが同じ場合にのみ journal.dat ファイルをテキストに変換できます。UNIX からインポートしたジャーナル ファイルを Windows で読み取ることができる保証はなく、その逆についても保証されません。
MFDS への安全なアクセスのための構文:
mfds /b
この起動オプションを使用すると、MFDS Enterprise Server 構成データへの匿名読み取りアクセスがブロックされます。このオプションが指定されている場合、MFDS プロセスに接続して Enterprise Server 構成情報を問い合わせるアプリケーション (mdump ユーティリティなど) では、現在の MFDS セキュリティ構成に基づいて有効な資格情報を指定することが必要になります。指定しないと、接続が拒否されます。
注: Visual COBOL 7.0 から、これがデフォルトの動作になりました。
Windows サービスをインストールおよびアンインストールするための構文:
mfds /c
mfds /u
mfds /i
XML フォーマット リポジトリをインポートするための構文:
mfds /g [repository type] [repository address] <opts> <user id> <password>
デフォルトのユーザー ID を指定するための構文:
mfds /f userID
UNIX では、MFDS プロセスの開始前にこのコマンドを使用した場合、MFDS は、構成されたエンドポイントでリッスンを開始した後に、有効なユーザー ID を指定の値に変更します。これにより、デフォルトの特権ポート 86 を使用しながら、root
以外のユーザー ID で MFDS プロセスを実行できます。指定されたユーザー ID が無効な場合、MFDS プロセスは終了します。
パラメーター:
- /c
- Directory Server を Windows サービスとしてインストールし、実行時にデバッグ情報コンソールを表示します。このパラメーターを指定して mfds コマンドを実行したら、次回からは Windows のコントロール パネルを使用して Directory Server を起動します。
- /d
- デバッグ情報を表示します。このデバッグ情報は、Directory Server でのアクティビティの記録で、問題を調査する際に役立ちます。
- /e root DNuser partition DNgroup partition DNresource partition DNschema formatldif-filenamesec-path
- Directory Server ユーザーおよびグループを MF Directory Server リポジトリから LDIF ファイルにエクスポートします。
- root-DN
エクスポートしたすべてのエントリを割り当てるアプリケーション パーティション。
- user-partition-DN
エクスポートしたユーザーを割り当てるアプリケーション パーティション内のコンテナーの名前。
- group-partition-DN
エクスポートしたグループを割り当てるアプリケーション パーティション内のコンテナー。
- root-DN
エクスポートしたリソース定義を割り当てるアプリケーション パーティション内のコンテナー。
- schema-format
値:1 = Active Directory (デフォルト)。
- sec-path
MF Directory Server リポジトリの場所。
- /f userID
- MFDS プロセスの開始前にこのコマンドを使用した場合、MFDS は、構成されたエンドポイントでリッスンを開始した後に、有効なユーザー ID を指定の値に変更します。これにより、デフォルトの特権ポート 86 を使用しながら、root 以外のユーザー
ID で MFDS プロセスを実行できます。指定されたユーザー ID が無効な場合、MFDS プロセスは終了します。
GUI から [Default process user ID] を設定するのと同じです。
- /i
- Directory Server を Windows サービスとしてインストールし、実行時にデバッグ情報コンソールを表示しません。このパラメーターを指定して mfds コマンドを実行したら、次回からは Windows のコントロール パネルを使用して Directory Server を起動します。
- /j directory-path
- ジャーナルのパスをオーバーライドします。ジャーナル データは指定したファイルシステム ディレクトリに書き込まれます(例:mfds /j e:\journal)。
- /l [schema partition Distinguished Name] optionldif-filename [schema-version-1] [schema-version-2]
- LDAP サーバーで Micro Focus アプリケーションをサポートするために必要となるスキーマ拡張をエクスポートします。
- schema partition Distinguished Name
- スキーマ定義が保持されているディレクトリ情報ツリー内のパーティションの DN を指定します。スキーマ パーティションには、attributeSchema および classSchema などのオブジェクト クラス インスタンスが保持されています。
- option
- ターゲット ディレクトリ サーバー タイプを指定します。
- 0
- Microsoft Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス (Active Directory Lightweight Directory Service; AD LDS)
- 1
- Active Directory
これはデフォルト値です。
- 2
- OpenLDAP
- 3
- Sun Directory
- 4
- OpenLDAP (v2.4)
注: ldif-filename を指定する場合は、このパラメーターの値も指定する必要があります。
- ldif-filename
- エクスポート先ファイルの名前を指定します。
デフォルト:mfds_schema_[ mfds version ].ldf (例:mfds_schema_1.05.09.ldf)
- schema-version-1
- 生成するスキーマ拡張のバージョンを指定します。
- 0
- 現在のスキーマ バージョン。デフォルト値です。数値が 0 より大きくなるほど、スキーマ バージョンは古くなります。
- schema-version-2
- このオプションは、前のスキーマからアップグレードする場合に使用します。schema-version-2 が指定されていてその値が schema-version-1 未満の場合、出力ファイルは schema-version-1 と schema-version-2
の差分になります。
schema-version-2 の値が schema-version-1 以上の場合、このオプションは無視されます。
- /m
- Directory Server リポジトリの場所を表示します。
- /n network-addresses
- network-addresses で特定のネットワーク アダプターにバインドします。network-addresses には、IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、またはホスト名を指定できます。複数のアドレスは、引用符で囲まれたスペース区切りのリストとして指定できます。各アドレスは、プロトコルを表す TCP: または UDP: をアドレスの前に付けて指定できます。次に例を示します。
mfds /n "TCP:252.162.131.105 UDP:6202:8e2a:686a:6a77:2855:c4df:960f:3cc2 TCP:host-name"
注: UDP プロトコルが使用されている場合、MFDS はそのアドレスで UDP リスナーを開始しようとします。UDP プロトコルが使用されていない場合、MFDS は最初に使用可能な IPv4 アドレスを使用して UDP リスナーを開始します。
network-address に「0.0.0.0」が指定されている場合は、すべての IPv4 アドレスでリッスンし、「::」が指定されている場合は、すべての IPv6 アドレスでリッスンします。これらを組み合わせて、IPv4 アドレスおよび IPv6 アドレスの両方でリッスンできます。たとえば、次のように指定できます。
mfds /n "0.0.0.0 ::"
- /r
- Enterprise Server Administration インターフェイスへのアクセスを拒否します。
- /s option [username password]
- Directory Server の制御されたシャットダウンを要求します。また、オプションで関連するエンタープライズ サーバーもシャットダウンできます。Directory Server でデフォルト ポートを使用していない場合は、CCITCP2_PORT
環境変数を指定して、使用中のポートを指定する必要があります。
option:
- 値 1:Directory Server のみをシャットダウンします。
- 値 2:Directory Server および関連するエンタープライズ サーバーをシャットダウンします。
username および password:[Restrict administration access] をオンにして Directory Server を実行している場合に指定する必要があります。
このオプションにより、資格情報にリテラル文字列を使用するのではなく、構成済みの
Micro Focus コンテナー機能の場所を使用して、
Enterprise Server のユーザー ID およびパスワードのパラメーターをオプションで指定できます。次に例を示します。
mfds /s 1 mfsecret:user/user_001/id mfsecret:user/user_001/pwd
user/user_001/id および
user/user_001/pwd は、デフォルトで構成されたコンテナーに保存されているシークレットの例です。これらの値は、mfsecretsadmin ユーティリティを使用して入力および管理できます。詳細については、「
Vault 機能」を参照してください。
mfds /x および /g コマンドライン オプションは、コンテナーに保存されている資格情報もサポートします。
- /u
- Windows サービスとしてインストールされている Directory Server をアンインストールします。
- /v
- Directory Server のバージョン情報を表示します。
- /x [repository type]
- 実行中の MFDS プロセスから Enterprise Server 構成情報をエクスポートできます。次の方法のいずれかの形式でエクスポートできます。
- 1
- file://
- 5
- XML
注意:
機密値 (XA オープン文字列または自動開始資格情報など) をコンテナーに格納するように MFDS を構成している場合、これらの値は、Enterprise Server の構成データをレガシー ファイル、XML、または JSON 形式でエクスポートする際に含めることができます。Micro Focus では、エクスポートしたファイルを適切なアクセス制御で保護することをお勧めします。
- [repository address]
- リポジトリの絶対ディレクトリ パス。
- [server name]
- * = すべてのサーバーをエクスポート
- <opts>
-
- D = (デフォルト) 指定した場所にある既存のリポジトリ コンテンツを削除または上書きしません。
- O = 指定した場所にある既存のリポジトリ コンテンツを削除および上書きします。
- S = サーバーおよびセキュリティ マネージャーの構成をエクスポートします。
- <user id> <password>
- 管理アクセスが制限されている場合に必要となる MFDS 資格情報。
- /g [repository type]
- 現在実行中の MFDS プロセスに Enterprise Server の構成をインポートできます。次の方法のいずれかの形式でインポートできます。
- 1
- file://
- 5
- XML
- [repository address]
- リポジトリの絶対ディレクトリ パス。
- <opts>
-
- <user id> <password>
- 管理アクセスが制限されている場合に必要となる MFDS 資格情報。
- --listen-all
- 構成されているすべてのネットワーク アダプターをリッスンするように MFDS を設定します。
- --listen-loopback
- ループバックのみをリッスンするように MFDS を設定します。
- --vault-migrate
- 機密データの値を、デフォルトの MFDS リポジトリから構成済みのコンテナーに移行します。Visual COBOL 8.0 からは、MFDS の最初の起動時にこの移行が自動的に行われます。移行後は、MFDS リポジトリに保存されている機密データ値が削除され、構成されたコンテナーからのみ使用できます。
- --ui-on
- Web UI を有効にするように MFDS を設定します。
- --ui-off
- Web UI を無効にするように MFDS を設定します。
- --anonymous-access-on
- 匿名のクライアント アクセスを許可するように MFDS を設定します。
- --anonymous-access-off
- 匿名のクライアント アクセスを不許可にするように MFDS を設定します。
説明:
Directory Server を起動するコマンドを起動シェル スクリプトに記述できます。この起動シェル スクリプトにより、マシンの起動時に Directory Server を自動的に起動できます。Directory Server を起動するには TCP/IP が動作している必要があるため、mfds コマンドは、TCP/IP を起動するコマンドの後に記述する必要があります。このようにコマンドを起動シェル スクリプトに記述すると、Directory Server を起動する必要があるのは、マシンの起動後にシャットダウンを実行した場合のみになります。
パラメーターの前にダッシュ (-) またはスラッシュ (/) の両方を使用できます。