ここでは、Visual Studio IDE でプロジェクトの処理と COBOL アプリケーションのビルドを行うために、いくつかのヒントについて説明します。
- プロジェクトへのファイルの追加
- ソリューション エクスプローラでプロジェクトを右クリックします。プロジェクト ディレクトリで、サポートされているタイプから新しいファイルを作成するには、[追加|新しい項目] を選択します。既存のファイルを追加するには、[追加 > 既存の項目] を選択し、ファイルの場所を参照して、そのファイルを選択します。この手順で、ファイルへのリンクがプロジェクトに追加されますが、ファイル自体はプロジェクト ディレクトリにコピーされません。
- アプリケーション構成ファイル
- ネイティブ COBOL アプリケーションが実行時に利用する環境変数と COBOL プログラム可能スイッチを保存します。ソリューション エクスプローラでプロジェクトを右クリックし、[追加|新しい項目|アプリケーション構成ファイル] を選択します。このファイルを編集するには、ソリューション エクスプローラ内でファイルを右クリックして [編集] を選択します。この説明は、ネイティブ プロジェクトのみに適用されます。
- アセンブリ名と出力名
- [プロジェクト|プロジェクトプロパティ] を選択して、[アプリケーション] タブを表示します。[アセンブリ名]/[出力名] フィールドには、ビルドするターゲット ファイルの名前と出力アセンブリの名前を指定します。
- ビルドの構成と設定
- Visual COBOL の標準ツール バーには、たとえば、デバッグやリリースなど、プロジェクトのアクティブなビルド構成が表示されます。プロジェクト プロパティの [COBOL] タブでは、特定の構成に対して設定を指定できます。新しいビルド構成を作成するには、また、既存の構成を編集するには、[ビルド|構成マネージャー] を選択します。
- COBOL の設定
- プロジェクト全体の言語、ソース形式、および指令を設定するには、この項目を使用します。[プロジェクト|プロジェクトプロパティ] を選択して、次に [COBOL] タブを選択します。
- シングル ファイルのコンパイル
- ソリューション エクスプローラで、コンパイルするファイルを右クリックし、[コンパイル] をクリックします。この設定は、ネイティブ コードのみに適用されます。
- コンパイラ指令
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コンパイラの動作は、指令を使用して制御できます。たとえば、生成する出力やコンパイルするコード、コンパイルしたコードの実行時の動作などを制御できます。指令を設定するには、[プロジェクト|プロジェクトプロパティ] を選択して、[COBOL] タブを選択します。[追加指令] フィールドの中をクリックして、スペースで区切って複数の指令を入力します。
- コピーブックのパス
- プロジェクトがコピーブック ファイルを検索する場所。コピーブックのパスをプロジェクトに追加するには、[プロジェクト > プロジェクトプロパティ] を選択して、[コピーブックのパス] タブを選択します。
- エントリ ポイント/スタートアップ オブジェクト
- アプリケーションのメソッド エントリを定義します。[プロジェクト|プロジェクトプロパティ] を選択して、次に [アプリケーション] タブを選択します。[エントリ ポイント]/[スタートアップ オブジェクト] フィールドには、プロジェクトのエントリ ポイントを指定します。
- [エラー] ウィンドウ
- 編集中またはコンパイル中に生成されたエラー、警告、およびメッセージを表示します。エラーをダブルクリックすると、エラーの原因になったコード行にカーソルが移動します。リスト内のエラー番号をポイントして〔F1〕キーを押すと、エラーのヘルプを表示できます。
- リンクとランタイム環境の設定
- プロジェクト プロパティの [COBOL] タブを表示して、[リンクの設定] をクリックします。この設定は、ネイティブ コードのみに適用されます。
- [出力] ウィンドウ
- ビルドの実行時に、実行されたコマンドのステータス メッセージを表示します。[ビュー|出力] から表示します。
- ビルドの中止
- [ビルド|キャンセル] を選択します。
- リソース定義スクリプト ファイル
- アイコンやバージョン情報など、実行不能なバイナリ データを実行可能ファイルに追加できます。Visual Studio の外部でリソース スクリプト ファイル(.rc)を作成して、プロジェクトに追加するには、ソリューション エクスプローラでプロジェクトを右クリックして、[追加|既存の項目] を選択します。この設定は、ネイティブ プロジェクトのみに適用されます。