バッチ バックアウト ユーティリティを使用するには、バッチ バックアウト ログ ファイルを作成するように IMS データベース更新プロセスを設定します。バッチ バックアウト プロセスでは、これらのログ ファイルを使用して変更を元に戻します。アプリケーションによってこれらのログ ファイルに設定されるチェックポイントを使用することで、選択した変更のみをバックアウトできます。
Enterprise Server のバッチ バックアウト ユーティリティは、IBM IMS バッチ バックアウト実装と機能的に似ています。ただし Enterprise Server の実装では、以下の点が異なります。
- バックアウト プログラムなどのユーティリティの名前が、メインフレームの類似ユーティリティの名前に一致してはいけません。
- Enterprise Server 実装での、データベース回復プロセスの一部として使われるログ ファイルのフォーマットは、メインフレームで生成されるログ ファイルとは異なり、互換性はありません。
注: Enterprise Server 環境のオンライン IMS データベース実装には、動的 (自動的) なバックアウト機能が含まれています。このため、オンラインの Enterprise Server 環境の IMS データベースを更新したアプリケーションが異常終了したときは、コミットしていない作業単位が自動的にバックアウトされ、バッチ バックアウト ユーティリティを使用する必要はありません。これにより、オンライン データベースの回復に関係するバッチ バックアウトの機能は必要ないため、Enterprise Server ではサポートされていません。