このセクションでは、ディレクトリ ポーリング方式を実装する際に役立つ文について説明します。
ディレクトリ ポーリングは、XML ドキュメントに関する方法であり、2 つ以上の独立したプロセスにおいてプロセス間で XML ドキュメントを渡すことができるようにします。例えば、1 つ以上のライター プロセスで、既知のディレクトリ (既知のディレクトリとは、関連するすべてのプロセスが認識しているディレクトリ名です) 内に XML ドキュメントを配置する場合があります。各 XML ドキュメントには一意の名前が付けられている必要があります。リーダー プロセスでは、同じ既知のディレクトリから XML ドキュメントを見つけて、処理し、削除します。
ディレクトリ ポーリングは、メッセージ ドリブン通信システムと通信するために使用することもできます。また、この手法はさまざまな COBOL アプリケーション間で使用することもできます。(通常は同じローカル エリア ネットワーク上の別々のマシンで実行されている) 複数の COBOL ランタイム システムで、(通常はネットワーク上で使用可能なディレクトリに対して) ディレクトリ ポーリングを使用して、XML ドキュメントの処理におけるスループットを向上させることができます。
同じディレクトリに対して複数のリーダー プロセスを使用することはできません。これは、別々のプロセスから呼び出された XML FIND FILE 文で同じファイルを探す可能性があるためです。Windows の実装では、単一のディレクトリをポーリングし、配置されたファイルをサブディレクトリに配布するサンプル C 言語プログラム (DirSplit) が用意されています。これにより、各 COBOL プログラムで個別のサブディレクトリを処理できるようになります。