Microsoft Terminal Server および Citrix (TS/Citrix) は、シングル ユーザー製品の複数のインスタンスを実行するための環境です。これらは、シングルユーザー製品をマルチユーザー製品として実行するためのプラットフォームではありません。
TS/Citrix マシンで Visual COBOL を実行しているときに、Visual COBOL コンポーネントが何らかの影響を受け、‘ユーザーごとのセッション’ と標準の ‘マシンごと’ の設定間で競合状態が発生することがあります。Visual COBOL の次のコンポーネントには特別 な構成が必要です。
Visual COBOL は、TS または Eclipse または Visual Studio との動作が確認されているすべての Citrix 製品バージョンと一緒に使用できますが、Visual COBOL が 1 台のマシンで実行されている場合でも、アクセスするすべてのユーザーにそれぞれ別のエンドユーザー ライセンスが必要です。詳細は、『エンドユーザライセンス契約書』を参照してください。
TS/Citrix のマルチユーザーの容量計画は直線的な増減にはなりません。また、Micro Focus 製品の技術が容量計画の計算に直接関係したり、Micro Focus 製品の技術によって使用する計算が変わるわけでもありません。サーバーのサイジングおよび容量計画については、必要な台数の “リッチ” Windows 7 または Windows 8 デスクトップをホストすることを基準に (たとえば、シングルトン デスクトップ ビルドをベースラインとして使用する)、Microsoft 社または Citrix Systems 社に個別に相談することをお勧めします。
次の Visual COBOL コンポーネントをさらに構成する必要があります。
Visual COBOL for Visual Studio のインストールのカスタマイズ
TS/Citrix では、アプリケーションにアクセスする各エンドユーザーが、アプリケーション構成の初期設定のコピー ("クローン" と呼ぶ) を取得します。アプリケーションのクローン内で各エンドユーザーは、色やフォントの設定、ウィンドウの画面レイアウト、ショートカット キーなどの初期構成設定を変更できます。変更された設定はユーザーごとに保存されます。
このメカニズムを利用して、最初の Visual COBOL インストール環境の構成設定をカスタマイズし、ユーザーがアプリケーションのクローンを使用するときに、それらの構成設定を各ユーザーのマシンに複製するということが可能です。開発者がアプリケーションのクローン内で初期設定を変更することは避けられませんが、すべてのチーム メンバーが同じ設定、動作および外観を持つ事前構成された環境で作業を開始できるためチームワークという点では利点があります。
次の手順を実行して、TS/Citrix マシンで Visual COBOL for Visual Studio をカスタマイズし、変更内容を製品のクローンに適用します。
Micro Focus では、手順 8 の後にマスターの場所にあるすべての設定のバックアップ コピーを作成することをお勧めしています。または EDsettings.reg を安全な場所にコピーしてください。
TS/Citrix がマスターの場所の内容を HKEY_CURRENT_USER\Software\xxxx にクローンします。本マニュアルでは、この場所のことをユーザーの場所と呼びます。
たとえば、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\VisualStudio\11.0\MicroFocus\Settings エントリを HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Terminal Server\Install\Software\Microsoft\VisualStudio\11.0\MicroFocus\Settings に置換します。
TS/Citrix 上での Eclipse IDE の使用
TS/Citrix 上で Eclipse を使用する方法の詳細については、Eclipse 製品ヘルプを参照してください。
各ユーザーに専用の構成領域が割り当てられるように Visual COBOL for Eclipse を設定し、さらに Eclipse インストールの configuration フォルダーを読み取り専用にすることをお勧めします。(Visual COBOL for Eclipse は TS/Citrix マシンの C:\Program Files (x86)\Micro Focus\Visual COBOL にインストールされ、Eclipse は C:\Users\Public\Micro Focus\Visual COBOL\eclipse に保存さ れます。)
各ユーザーに専用の構成領域を持たせるため、Eclipse を次のように設定します。
-configuration @user.home\EclipseConfig
これにより TS/Citrix で Visual COBOL for Eclipse を起動するユーザーに、それぞれ専用のワークスペースのみが表示されるようになり、eclipse.ini ファイルで指定された EclipseConfig フォルダーが各ユーザーに付与されます。
Eclipse ワークスペース
Eclipse ワークスペースはプロジェクトとアプリケーションのファイルが保存されるディスク上のフォルダーです。Eclipse ワークスペースのデフォルトの場所は、ユーザーの領域内 (c:\users\username\ など) にあります。ワークスペースは共有できないため、各ユーザーが専用のワークスペースを持つことになります。
共有ネットワーク ドライブ上の領域に Eclipse ワークスペースを作成し、各ユーザーのユーザー ID を使用して各ワークスペース フォルダーに名前を付与することをお勧めします。
プロジェクト
ユーザーに配布するテンプレート プロジェクトを作成して構成します。テンプレートには完全修飾パスを含めることができません。プロジェクトをソース管理システムに保存し、各ユーザーが自身のワークスペースにインポートできるようにします。
Enterprise Server インストール オプション
Visual COBOL をインストールするときに、セットアップ ファイルは同じマシンに Enterprise Server コンポーネントもインストールします。TS/Citrix 環境内の Enterprise Server リージョンは、いくつかの方法で構成および使用できます。このトピックでは、そのうちの 2 つの方法に ついて説明し、それらの方法がどのような結果をもたらすのかについて説明します。
各開発者がクライアント マシンで Visual COBOL のクローンを使用します。また、必要に応じて複数のサーバー インスタンスを作成および管理するのに、Enterprise Server のクローンを使用することもできます。
Enterprise Server1 または Enterprise Test Server を2 TS/Citrix がインストールされていない別のサーバーにインストール できます。デフォルトで、Enterprise Server は単一インスタンス製品としてインストールおよび実行され、Enterprise Server の中で複数のサーバー インスタンスを実行できます。各サーバーは、COBOL アプリケーションのセッション管理と状態管理を提供します。また、オプションで外部リソース マネージャーとのインターフェイスを取り、リソースの更新の整合を取ります。
TS/Citrix マシン上の Visual COBOL を使用する開発者にサーバー インスタンスを提供する方法は 2 とおりあります。
このオプションでは、テスト用として各開発者に専用のエンタープライズ サーバーを割り当てることになりますが、各開発者はその 1 台のエンタープライズ サーバー インスタンスしか使用できません。
このシナリオでは、開発者ごとのフットプリントが最大になります。
または
Micro Focus Rumba
TS/Citrix マシン上で Micro Focus Rumba を使用するには、このような環境で使用するためのライセンスがインストールされている必要があります。詳細については、Micro Focus Sales にお問い合わせください。
ViewNow インストール
TS/Citrix マシンで ViewNow を使用するには、このような環境で使用するためのライセンスがインストールされている必要があります。詳細については、Micro Focus Sales にお問い合わせください。