COBOL コードのコンパイル

プログラムを実行できるようにするには、ソース コードをコンパイルする必要があります。

デフォルトでは、プロジェクトを保存するたびに、自動的にプロジェクトがビルドされます。これにより、リソースが変更されるたびに、増分ビルドが開始され、前回のビルド後に変更されたすべてのリソースがリビルドされます。プロジェクトをクリーンアップすることにより、手動でビルドすることもできます。

コンパイルを構成するには、次の手法を使用します。

コンパイラは、検出したエラーを重大度のレベルとともに記録します。エラーの重大度には、情報メッセージからコンパイラの動作を停止させる致命的なエラーまで、複数のレベルがあります。

コンパイルにより、コンパイラは実行可能コードを直接生成できるほか、オブジェクト コードも生成できます。オブジェクト コード自体は実行可能ではなく、ランタイム システムにリンクして実行可能ファイルを作成する必要があります。プロジェクトが .int および .gnt にビルドする設定になっている場合、デフォルトでコンパイラは構文チェック フェーズで .int コードを生成し、生成フェーズで .gnt コードを生成できます。この動作は、プロジェクトまたはファイルのプロパティから変更できます。

IDE でのコンパイル

デフォルトでは、Eclipse は、ファイルを保存したり、ファイルやプロジェクトのプロパティを変更したりするたびに、自動的にプロジェクトをビルドするように構成されています。自動ビルドをオフにするには、[Window > Preferences > General > Workspace] で [Build automatically] のチェック マークを外します。

自動ビルドが無効になっていなければ、いつでもプロジェクトをビルドできます。プロジェクトをビルドするには、COBOL エクスプローラー ビューでプロジェクトを選択して [Project] をクリックしてから、[Build Project] をクリックして現在選択されているプロジェクトをビルドするか、[Build All] をクリックして現在のワークスペース内のすべてのプロジェクトをビルドするか、[Build Working Set] をクリックしてワークスペース内のプロジェクトのサブセットをビルドすることができます。

重要:RDBMS を使用するアプリケーションでは、ビルド構成にいくつかの追加指令の設定が必要となる場合があります。

コマンド ラインからのコンパイル

コマンド ラインを使用すると、cobol コマンド (Windows) を使用してリンクせずにコンパイルするかcbllink ユーティリティ (Windows) または cob コマンド (UNIX) を使用して 1 つのステップでプログラムのコンパイルとリンクを実施できます。

必要なすべての情報をコマンド ラインで指定することも、コンパイラのプロンプトを使用することもできます。

ビルド中に報告されたエラー

Eclipse では、ソース内で検出されたエラーを [Problems] ビューおよび [Console] ビューですべて報告します。

この製品では、ビルド エラーの上限が 10,000 個に設定されています。この数に達すると、Eclipse はビルドを中止し、ビルドがマシン上で過度のメモリを占有しないようにします。この場合、一部のソースファイルがコンパイルされない可能性があります。アプリケーションをコンパイルするには、報告された問題を修正してから、プロジェクト全体をリビルドする必要があります。