XML 構文 - WRITE 文

一般規則

1. KEY IS 句のない WRITE 文は、指定したレコードを取り、新しい内部表現を作成し (存在しない場合)、その内部表現をストリームに書き込みます。
2. XML ファイルが開かれた I-O である際に、次の条件を満たす場合、
   • 内部表現が READ 文で作成されている。
   • 内部表現が WRITE、REWRITE、または DELETE KEY 文の組み合わせで変更されている。
   • KEY IS 句のない WRITE 文が実行されている。
   指定されたレコードの現在の内容は無視されます。代わりに、READ で設定され、WRITE、REWRITE、または DELETE KEY 文で変更された内部表現がストリームに書き込まれます。
3. WRITE KEY IS PLAIN-TEXT、data-name-2、または literal-1 は、XML ストリームに出力されるプレーン テキストを含む文字列値です。
4. WRITE KEY IS PLAIN-TEXT は、「Content-type: text/xml」のような修飾です。
5. 実際には、WRITE KEY IS 文ではストリーム入出力を行いません。
6. AT END および INVALID KEY はサポートされていません。かわりに XML ファイル状態変数を使用します。
7. WRITE KEY IS は、XML ドキュメントの内部表現に指定されたノードを、現在の位置の直後に追加します。指定されたノードについて、内包されるノードが必要な場合は、それらのノードも内部表現内に作成されます。
8. ALL を指定すると、内包されるノードも XML ドキュメントの内部表現に追加されます。ALL を指定しない場合は、指定されたノードとその属性およびデータのみが追加されます。ストリーム入出力は行われません。
9. WRITE KEY IS PROCESSING-INSTRUCTION は、XML 処理命令ノードを現在の位置の直後に追加します。シーケンシャル I/O を使用する際に、他の WRITE 文が KEY 句を使用しない場合、処理命令は、その実行順序に応じて XML レコードの前または後に記述されます。ランダム I/O の場合、次のような順序で、任意の既存ノードの前または後に処理命令を記述できます。

   START  xml_file_record KEY IS xml_file_node
       IF write-after
          READ xml_file_record NEXT KEY IS xml_file_node
       END-IF
       WRITE  xml_file_record KEY IS PROCESSING-INSTRUCTION 'processing-id processing-data'

   この方法は、例えばルートノードおよび処理命令「xml version="1.0"」を扱う場合に有用です。

10. WRITE KEY IS PROCESSING-INSTRUCTION を使用する場合には、
    • data-name-2 は、定義されたレベル 78 または単純なデータ名です。
    • literal-1 は、XML 特有の処理命令を含む文字列値です。この文字列には、出力時に XML 区切り記号「<? 」および「?>」が付けられます。
11. WRITE KEY IS PLAIN-TEXT は、プレーン テキスト ノードを現在位置の直後に追加します。シーケンシャル I/O を使用する際に、他の WRITE 文が KEY 句を使用しない場合、プレーン テキストは、その実行順序に応じて XML レコードの前または後に記述されます。ランダム I/O の場合、次のような順序で、任意の既存ノードの前または後にプレーン テキストを記述できます。

    START  xml_file_record KEY IS xml_file_node
        IF write-after
           READ xml_file_record NEXT KEY IS xml_file_node
        END-IF
        WRITE  xml_file_record KEY IS PLAIN-TEXT  'processing-id processing-data'

    この方法は、XML プログラムがプレーン テキスト データで XML レコードを装飾する必要がある場合、例えば CGI コンテキストで動作する「Content-type: text/xml」を指定する場合に有用です。

12. XML ドキュメントの内部表現が WRITE KEY、REWRITE KEY、または DELETE KEY 文で変更され、その内部表現が CLOSE または READ (キーなし) 文でクリアされると、CLOSE または READ 文は、操作は正常終了したが書き込みは行われなかったことを示す -10 の状態を返します。