JVM COBOL のコンパイル

重要:

IDE では、JVM COBOL プロジェクトの出力フォルダーにあるすべての .class ファイルを削除するビルドのたびに、事前に Clean コマンドが実行されます。

JVM COBOL クラスパス

通常、JVM COBOL プロジェクトのプログラムは、.class ファイルや .jar ファイルのような外部の成果物からのタイプを使用します。このようなプロジェクトを正常にコンパイルしてビルドするには、JVM COBOL クラスパスを設定する必要があります。これを設定するには、プロジェクトのプロパティにある [Micro Focus > Java Build Path] の [Libraries] タブを使用します。

JAVA インストール ディレクトリの設定

Java または JVM COBOL プロジェクトを開発する場合、JAVA_HOME 変数を使用して Java インストール ディレクトリを設定する必要はありません。[Properties] ダイアログ ボックスで、次の手順に従い JRE を特定します。

  1. [Project > Properties] の順にクリックします。
  2. [JVM Build Path] をクリックして [Libraries] タブを選択します。
  3. [JRE System Library] をクリックして [Edit] ボタンをクリックします。
  4. [Alternate JRE] を選択し、[Installed JREs] をクリックして、使用する JRE を選択します。

JVM COBOL プロジェクトの追加的なビルド

デフォルトでは、プロジェクトを保存するたびに、あるいはプロジェクトまたはファイルのプロパティを変更するたびに、プロジェクト内のすべてのソースが自動的に再コンパイルされます。ただし、大きなプロジェクトの場合はオーバーヘッドが相当なものになる可能性があります。これを避けるには、前回プロジェクトをビルドした後に変更されたソースのみをビルドするようにプロジェクトを構成します。これは増分ビルドと呼ばれます。

Visual COBOL では、JVM COBOL プロジェクトが追加的にビルドされるように指定できます。この指定方法はプロジェクトのタイプによって異なります。相互に排他的な次の 2 つのオプションを参照してください。

  • オブジェクト指向 (OO) 構文を含むマネージ フレームワークの機能を利用する手続き型コードまたは拡張機能が含まれており、JVM COBOL アプリケーションとして Java バイト コードにコンパイルされる JVM COBOL プロジェクト:

    動的呼び出しの使用を有効にできます。これは、プロジェクト内のファイルが 1 つずつコンパイルされるようにして、ビルドで単一のコンパイル コマンドに応じてすべてのファイルがコンパイルされないようにする ILDYNCALL コンパイラ指令を設定するのと同等です。モジュールの呼び出しをコンパイル時ではなく実行時に解決します。これには、すべてのモジュールをビルドする必要がないという効果があります。

    動的呼び出しを有効にするには、次の手順を実行します。

    1. COBOL エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[Properties] をクリックします。
    2. [Micro Focus > Build Configuration] をクリックします。
    3. [Use dynamic calls] をオンにします。
    4. [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックします。

      次回プロジェクトを変更すると、変更されたファイルのみがリビルドされます。

    [Project > Clean] を選択すると、プロジェクトの完全なリビルドを手動で強制できます。

    Micro Focus は、配布用にパッケージ化する前に、プロジェクトとビルドをクリーニングすることを推奨します。

  • 名前空間を使用するマネージ コードを含む JVM COBOL プロジェクト:

    名前空間を使用する JVM COBOL プロジェクトの増分ビルドを有効にするには、[Use incremental build (Technical preview feature)] 設定を指定する必要があります。これは、ILINCREMENTALBUILD コンパイラ指令を設定するのと同等です。この指令が指定されている場合、Eclipse は、変更のあったプログラムと、そのプログラム内の型またはプログラムを参照しているプログラムのみ再コンパイルします。増分ビルドは、エラーのないクリーンなビルド環境になった後にのみ有効になります。ビルド エラーが発生するとクラス ファイルが生成されず、エラーが解決されるまで完全なビルドが継続されます。

    注: これは技術評価機能としてのみ提供されます。この新機能について、テストおよびフィードバックができるようになる予定です。ただし、この機能はプロダクション使用を目的としたものではなく、プロダクション使用はサポートされていません。また、この機能は GA レベルでの提供が保証されるものではないため、実際提供されるバージョンは技術評価版と大きく異なる可能性があります。
    1. COBOL エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[Properties] をクリックします。
    2. [Micro Focus > Build Configuration] をクリックします。
    3. [Use incremental build (Technical preview feature)] をオンにします。
    4. [Apply] をクリックしてから [OK] をクリックします。

      次回プロジェクトを変更すると、変更されたファイルのみがリビルドされます。

    また、ビルドは、プロジェクト内のすべてのプログラムの依存情報を保存する、JVMDependencies と呼ばれるプロジェクト出力ディレクトリ内にディレクトリを作成します。JVMDependencies フォルダーは配布用ではありません。出力ディレクトリの内容を jar ファイルにパッケージ化する場合、Micro Focus では、増分ビルド機能をオフにして完全なクリーン リビルドを実行することを推奨しています。

    [Project > Clean] を選択すると、プロジェクトの完全なリビルドを手動で強制できます。

    注:

    Micro Focus は、配布用にパッケージ化する前に、プロジェクトとビルドをクリーニングすることを推奨します。