文字定数とは、計算機の文字集合中で利用できる任意の文字を並べて、両端を引用符
またはアポストロフィ
で区切った文字列である。ネイティブ COBOL では、文字定数の長さは 1 から 8192 バイトになる。マネージ COBOL 用に翻訳する場合、文字定数の最小長は 0 である。ほとんどの場合、長さがゼロの定数は、定数が文字列オブジェクトへの代入のソースである場合を除いて、値のスペースを持つ単一の文字定数に相当する。または、文字列パラメーターを予期するメソッドへのパラメーターになる (型指定が明確である場合)。
引用符
またはアポストロフィ
を区切り文字として使用する場合、文字列内にその区切り文字を含めるには、その文字を 2 つ並べて書く。区切り文字ではない文字を含めるには、その文字を 1 つだけ書く。実行時要素内の文字定数の値は、文字の列そのものである。ただし、以下を除く。
その他の句読文字はすべて、分離符ではなく、文字定数の値の一部を構成する。すべての文字定数の項類は英数字である。「PICTURE 句」のトピックを参照。
また、16 進数を文字定数として扱うことができ、X"nn" という形式で表現する。n は 0 から 9 および A から F までの 16 進数字を表わす。nn は 160 回まで繰り返せるが、n の個数は偶数とする。
16 進数字は奇数でもよい。
また、文字定数は Z"string" のように表現することで、null で終了できる (つまり、定数の末尾がヌル バイト x"00" になる)。ここで string は文字定数である。