プログラムが呼ばれるたびに、局所記憶節の写しが別途作られる。作られた局所記憶節の写しは、そのプログラムが呼ばれている間だけ、存在する。局所記憶節は、再帰型のプログラム呼び出しのために特に用意したものである。
局所記憶節は、節の見出しで始まる。その後ろに、独立データ項目用のデータ記述項やレコード記述項を書く。局所記憶節の各レコード名および独立項目名は一意とする。それらは修飾できないためである。レコードに従属するデータ名は、修飾することによって一意にできるならば、一意である必要はない。データ記述項の構文については、「ファイル記述項の全体的な骨組み」のトピックに記載されている。
データ名またはレコード名が参照されることがない場合、修飾して一意にしなくてもよい。
一般形式
構文規則
- EXTERNAL 句は使用できない。
- GLOBAL 句は使用できない。
- 「CALL ...USING 局所データ項目」という構文は使用できる。
- 「ENTRY ...USING 局所データ項目」という構文は使用できない。
- 「PROCEDURE DIVISION ...USING 局所データ項目」という構文は使用できない。
- COBOL システムは、プログラムに局所記憶節がある場合にだけプログラムの再帰を行う。局所記憶節内にレコードが存在する必要はない。詳細については、「翻訳集団の概念」の章の「共通、初期、および再帰属性」を参照。
一般規則
- DEFAULTBYTE コンパイラ指令は、局所記憶節内で定義した項目には適用できない。
- VALUE 句は、「VALUE (値) 句」の解説に従い、データ項目を初期化する。