本チュートリアルでは、前に作成して「Hello COBOL World アプリケーションの構成」のチュートリアルで変更した Hello COBOL World アプリケーションを使用して、Visual Studio のいくつかのデバッグ機能について確認します。
デバッグ機能の確認に役立つコードをアプリケーションに追加します。
01 source-string pic x(10) value "AAbbAAbbCC".
inspect source-string replacing all 'A' by 'D' display source-string inspect source-string replacing characters by 'Q' before initial 'C' display source-string
source-string 変数は文字列で、初期値は "AAbbAAbbCC" です。この文字列の一部の文字がアプリケーションの実行中に置換されます。
複数プロジェクトのアプリケーションをデバッグするときは、開始前にスタートアップ プロジェクトを指定する必要があります。ここでは HelloCOBOLWorld プロジェクトを指定する必要があります。これをスタートアップ プロジェクトにするには、次の操作を実行します。
プロジェクトのビルドがトリガーされ、デバッガーが起動します。Visual Studio のメイン ウィンドウに、いくつかの通知ウィンドウとツール バーが表示されます。
helloworld.cbl プログラムの手続き部の最初の行が、デバッガーで次に実行する行として強調表示されます。
アプリケーションのコンソール ウィンドウも開きますが、まだ表示する情報がないため空になります。
[Autos] に source-string 変数とその初期値が表示されていることに注目してください。コードをステップ実行して、この値の変化を確認します。
準備ができたので、コードをステップ実行して、SOURCE-STRING の値がどのように変化するか見てみましょう。
プログラムの最初の行が実行されて、カーソルがコードの次の行に移動します。
DISPLAY 文が実行されます。Windows のタスク バーで、アプリケーションのコンソール ウィンドウが表示されたことを確認します。アプリケーションのコンソール ウィンドウにも SOURCE-STRING の値が表示されます。
カーソルが COPY 文の行に移動して、helloworld.cbl ファイルのエディターで HELLO.cpy コピーブックがインラインで開きます。
コンソール ウィンドウに「Hello COBOL World」と出力されます。
アプリケーションが終了してデバッグが停止し、デバッグで使用するウィンドウやツール バーが非表示になります。
Hello COBOL World アプリケーションを再度試す場合に備えて、ソリューションを保存しておくことができます。