多数のファイルを扱う場合、Eclipse のパフォーマンスに影響する可能性があります。パフォーマンスへの影響を最小限に抑えるために、必要でない場合はオフに切り替えることができるタスクや機能がいくつかあります。また、Eclipse のメモリ割り当てを増やすこともできます。
検討すべき領域を次に示します。
編集
大規模なコード ベースを扱う場合、エディターのパフォーマンスに影響する可能性があります。一部の IDE 設定、特に使用していない設定を無効にすることで、パフォーマンスが向上することがあります。
たとえば、ソース ファイルが大きい場合は、エディターでバックグラウンド解析をオフにしたり、[Trigger delay] を大きくしたりすると効果的なことがあります。バックグラウンド解析を使用すると、特に大規模なコード ベースを処理する場合に大量のオーバーヘッドが発生することがあります。無効にする方法については、「バックグラウンド解析の設定」を参照してください。
コンパイル
プロジェクト内のファイルの数を減らしてコンパイル時間を短縮するには、プロジェクトの次のプロパティのうち、不要なものを無効にします。
- プロジェクトのプロパティの [Micro Focus > プロジェクト設定 > COBOL] ページ:
- [指令ファイルの生成]
- [リストファイルを生成]
- [コード カバレッジを有効にする]
- [プロファイラを有効にする]
- プロジェクトのプロパティの [Micro Focus > プロジェクト設定 > COBOL > Code Analysis] ページ:
- [Run active rule sets after build]
詳細については、「Eclipse でのアプリケーションのビルド」を参照してください。
自動での指令の確定の無効化
Eclipse は、デフォルトではプロジェクトに追加されたすべてのファイルについてコンパイラ指令スキャンを実行するように構成されています。ソースのコード ベースが非常に大きい場合、自動スキャンによって IDE が遅くなる可能性があります。IDE で指令スキャンを自動的に実行しないようにするには、次の手順に従って無効にします。
- Eclipse で、[ウィンドウ > 設定 > Micro Focus > COBOL > 指令の確定] をクリックします。
- [Perform automatic directives determination] をオフにします。
ファイルのコンテキスト メニューから [指令の確定] を使用して、手動で、必要な場合にのみスキャンを開始できます。
ヒープ サイズの拡張
Eclipse でのメモリの使用状況を監視するには、次の手順に従ってヒープ ビジュアライザーをオンにします。
- Eclipse で、[ウィンドウ > 設定 > 一般] をクリックします。
- [Show heap status] を有効にします。
特に大規模なコード ベースを扱う際、Eclipse でメモリ不足の例外が定期的に発生する場合や動作が遅い場合は、次の手順に従って Eclipse で使用できるメモリの量を増加できます。
- C:\Users\Public\Micro Focus\Visual COBOL\eclipse にある eclipse.ini ファイルをテキスト エディターで開きます。
- このファイルの次のオプションを使用して、Eclipse のメモリの割り当てを増やします。
--launcher.defaultAction openFile
-vmargs
-Xms512m
-Xmx1024m ( or -Xmx3000m)
-XX:+UseParallelGC
ツール
WTP ツールなど、パフォーマンスに影響する可能性があるツールで使用していないツールをオフにします。