既存のアプリケーションをマネージ コードに移行する方法は多岐にわたります。
ゼロから始める方法と、既存の手続き型アプリケーションをマネージ COBOL に書き換える方法は、時間もコストもかかる (テスト回数が多く、リスクも高い) ため推奨されません。
既存のアプリケーションを書き換えずに最新化できます。この方法の方が安全で、上手く機能している既存の手続き型モジュールを残し、それを再利用する新たなマネージ パーツを作成できます。手続き型モジュールとやり取りするフロント エンド アプリケーション (機能にオンラインでアクセスする Web インターフェイス、またはタブレット画面上で機能にアクセスする最新のユーザー インターフェイス) を選択できるという、柔軟性があります。その結果、アプリケーションには手続き型 COBOL と オブジェクト指向 (OO) COBOL を組み合わせたものが含まれます。
以下のことが可能です。
- マネージ COBOL ラッパー クラスを使用する。手続き型モジュールを保持しつつ、その周囲のマネージ COBOL にラッパー クラスを書き込むことができます。その他のマネージ言語は、OO 構文を使用してラッパー クラスと直接通信できます。ラッパー クラスは、手続き型モジュールと通信します。
- ILSMARTLINKAGE を使用する。連絡節データを公開し、他のマネージ言語がやり取りできるインターフェイスを作成する ILSMARTLINKAGE Compiler 指令を使用して、既存の手続き型コードをマネージ コードに再コンパイルできます。
以下のモデルは、最新化されたアプリケーションのアーキテクチャがどのように見えるかを示しています。

このモデルによって、以下のことが可能になります。
- ビジネス ロジックを保持する。既存の手続き型アプリケーションは、データ IO モジュールを使用してデータ ファイルまたは Relational Database Management System (RDBMS) として提供されたデータにアクセスします。ビジネス ロジックを変更せずに保持できます。
- 新しいマネージ コード フロント エンドを使用する。ビジネス ロジックの周囲に オブジェクト指向 COBOL ラッパーを作成するか、Run Unit を使用してフロント エンドがビジネス ロジックとやり取りできるようにします。マネージ COBOL、Java、または C# などのマネージ言語を使用して、フロント エンド アプリケーション (ユーザー インターフェイスまたは Web サービス) を作成できます 。