Micro Focus コンパイラは、次のフェーズを処理します。
ネイティブ COBOL アプリケーションをビルドする際に、コンパイラはまずプログラムの構文エラーをチェックします。次にネイティブのマシン コードを生成します。最後に、リンカーがネイティブのマシン コードを実行可能ファイル (.exe または .dll) にリンクします。
.int および .gnt ファイルのコードは、ランタイム システムで直接実行できます。オブジェクト コード ファイルは実行できません。オブジェクト コード ファイルは、適切なランタイム システムとリンクして実行可能ファイルを作成する必要があります。
.NET COBOL アプリケーションをビルドする場合、Micro Focus コンパイラはコードを Microsoft Intermediate Language (IL) ソース ファイルにコンパイルします。このソース ファイルは、アセンブリ ファイル (.exe または .dll) に格納されます。
Visual COBOL プロジェクトは MSBuild 形式です。Visual Studio でビルドすることも、コマンド ラインでビルドすることもできます。32 ビット版または 64 ビット版の MSBuild を使用できます。
Windows 用の Visual COBOL ビルド ツールは、Visual COBOL の別個にインストール可能なコンポーネントで、COBOL プロジェクトを操作する必要はあるが Visual Studio IDE に関連するオーバーヘッドは避けたい、という場合に使用できます。
詳細については、「Windows 用の Visual COBOL ビルド ツール」を参照してください。
並行プロジェクト ビルドの数は、[ツール > オプション > プロジェクトおよびソリューション > ビルド/実行] で設定できます。
複数プロジェクトのソリューションを並行して正常にビルドするためには、[プロジェクト > プロジェクト依存関係] を使用して、プロジェクトの依存関係およびビルド順序をソリューションに応じて必ず正しく設定してください。
Visual Studio またはコマンド ラインから MSBuild を使用する方法でのプロジェクトの並行ビルドの詳細については、Visual Studio のヘルプを参照してください。
プロジェクト内での並列コンパイルを有効にすると、複数 CPU のマシンにおいて COBOL ソース コードをより短時間でコンパイルできます。
並列コンパイルを有効にするには、プロジェクトのプロパティの [COBOL] ページで [複数プロセッサによるコンパイル] オプションをオンにします。また、[ツール > オプション > Micro Focus > プロジェクト] の [Maximum concurrent COBOL compilations] オプションで最大数を指定します。デフォルトでは、自動的にコンピューターの CPU 数に設定されます。