ウィザードは、Net Express プロジェクト ファイル、その構成設定、および依存関係を分析し、この情報に基づいて 1 つ以上の Visual Studio ネイティブ プロジェクトを作成します。さらに既存のソース コードを新しいプロジェクトにインポートします。そしてプロジェクトを設定し、元の Net Express プロジェクトで使用されていたファイル プロパティを設定します。ウィザードは詳細な変換レポートも生成します。
Net Express プロジェクトの構造は Visual Studio ソリューションの構造に似ており、ソリューションではアプリケーション全体を表します。ソリューションには複数のプロジェクトを含めることができ、各プロジェクトが単一または複数の出力ファイルを生成します。最終的なアプリケーションには .exe、.dll、.int、および .gnt ファイルが混在できます。
Net Express プロジェクトによって作成されたファイル | 変換後の Visual Studio プロジェクト タイプ |
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単一出力ファイル | 単一 Visual Studio プロジェクト |
実行可能ファイルの混合 - .exe および .dll ファイル | 同一ソリューションの複数の Visual Studio プロジェクト、個々のプロジェクトが単一の実行可能ファイルを生成 – .exe または .dll ファイル。 |
.int または .gnt ファイルのみ | .int または .gnt にコンパイルされたプログラムを含んでいるマルチ出力 INT/GNT プロジェクト。このプロジェクトは単一の .int ファイルまたは .gnt ファイルを生成し、これらは元の Net Express プロジェクトの出力と同等です。
注: Net Express に含まれていた .gnt ファイルは、Visual COBOL では使用できず、無視されます。
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.lbr ファイルのみ | Net Express プロジェクトの個々の .lbr ファイルについては、ウィザードは対応する INT/GNT プロジェクトを生成しそのプロジェクトが単一の .lbr ファイルにコンパイルされます。
注: Visual COBOL によって生成される .lbr ファイルには COBOL プログラムのみが含まれ、データ ファイルが含まれることはありません。
プロジェクトの一部である任意のデータ ファイルは出力フォルダーにコピーできますが、それらのファイルは個別のファイルとして存在し .lbr にはパッケージされません。データ ファイル プロパティの [出力ディレクトリにコピー] プロパティを使用してこれを設定できます。 |
各種出力ファイル タイプの組み合わせ (.int、.gnt、.lbr、.exe、または .dll) | Visual Studio ソリューションの複数のプロジェクト、それらの個々のプロジェクトが上述のように出力ファイルを生成します。 |
実行可能なターゲット (exe、lib、または dll) を含まないプロジェクト | アプリケーション レベルの依存関係を保持しているためにメイン出力ディレクトリにコピーされるプロジェクト。 |
Net Express アプリケーションの Visual COBOL へのアップグレードの詳細については、「Visual COBOL へのアップグレード」を参照してください。