この形式は一般に 2 進化 10 進形式と呼ばれ、数値データ項目は 10 を基数として表現されるが、数値を表す各数字はコンピューター文字の 1 バイトの半分に収められる。詳細は下記の表のとおり。符号は独立の半バイトとして末尾、つまり項目の右端または最下位の位置に置かれる。
使用されない半バイトがあれば、その値はゼロに設定される。
表 1. COMPUTATIONAL-3 の数字の表現
桁の値 |
16 進法での数字の表現 |
左の半バイト (偶数桁の数字) |
右の半バイト (奇数桁の数字) |
0 |
x"00" |
x"00" |
1 |
x"10" |
x"01" |
2 |
x"20" |
x"02" |
3 |
x"30" |
x"03" |
4 |
x"40" |
x"04" |
5 |
x"50" |
x"05" |
6 |
x"60" |
x"06" |
7 |
x"70" |
x"07" |
8 |
x"80" |
x"08" |
9 |
x"90" |
x"09" |
COMPUTATIONAL-3 用に使用する符号用の桁を表 2 に示す。この形式に必要な記憶域は、該当データ項目の PICTURE 句の中の「9s」の数によってのみ決まる。詳細は表 3 のとおり。
表 2. COMPUTATIONAL-3 の符号の表現
PICTURE 句内の符号の表現 |
データ項目の値の符号 |
16 進法での符号用半バイト |
符号なし |
なし |
x"0F" |
符号付き |
+ |
x"0C" |
符号付き |
- |
x"0D" |
表 3. COMP(UTATIONAL)-3
または PACKED-DECIMAL PICTURE 句の数値データの記憶域
必要なバイト数 |
桁数 (符号付きまたは符号なし) |
1 |
1 |
2 |
2-3 |
3 |
4-5 |
4 |
6-7 |
5 |
8-9 |
6 |
10-11 |
7 |
12-13 |
8 |
14-15 |
9 |
16-17 |
10 |
18-19 |
11 |
20-21 |
12 |
22-23 |
13 |
24-25 |
14 |
26-27 |
15 |
28-29 |
16 |
30-31 |
17 |
32-33 |
18 |
34-35 |
19 |
36-37 |
20 |
38 |
例:
- COMPUTATIONAL-3 で PICTURE 9999 のデータ項目に値 +1234 を格納すると、次のようになる。

F は正号を表す (非表示文字)。
- COMPUTATIONAL-3 で PICTURE S9999 のデータ項目に値 +1234 を格納すると、次のようになる。

C は正号を表す。
- COMPUTATIONAL-3 で PICTURE S9999 のデータ項目に値 -1234 を格納すると、次のようになる。

D は負号を表す。
SYNCHRONIZED 句 (LEFT または RIGHT 句の有無を問わず) は、COMPUTATIONAL-3 と宣言されたデータには影響を与えない。