パスワード ファイルには、Fileshare パスワード セキュリティが有効化されている場合に Fileshare サーバーが使用する、ユーザー ID およびパスワードの詳細情報が格納されます。パスワード ファイルの情報のほとんどは、セキュリティのために暗号化されているため、パスワード ファイルのメンテナンス ユーティリティを使用しないと、パスワード ファイルに対してレコードの追加および削除は実行できません(ユーザー ID は暗号化されていないため、管理者はこのファイルを参照して有効なユーザーのリストを表示できます)。
	 ただし、このファイルを Secrets Vault に格納することで、セキュリティをさらに強化できます (詳細については、「コンテナー機能」を参照)。この追加のセキュリティ層を使用するには、Fileshare の起動時に /uv パラメーターを使用します。詳細については、「Fileshare サーバーの構成オプション」を参照してください。
 
	 UNIX:
 
	 注:  
		 
		  -  本セクションでは、オプションの先頭にスラッシュ (/) を付けています。これは Windows でのオプションの指定方法です。UNIX では、スラッシュではなくハイフン (-) を使用してください。 
 
 
		  - ファイル名は Windows の命名規則を使用して示します。UNIX では、UNIX のファイル命名規則を使用してください。
 
 
		
 
	  
 
	 パスワード ファイルのエントリを追加または削除するには、次のように、/pf (パスワード ファイル) オプションを使用します。
 
	 fs /pf pass.dat [options]
 
	 パスワード ファイルのメンテナンス機能を起動し、指定したオプションをパスワード ファイル pass.dat に追加します。このファイルが存在しない場合は、新しく作成されます。
 
	 次のオプションが使用できます。
 
	  
		-  
		  
/u user-ID
 
		  /pw password
 
		  これらのオプションは、指定したユーザー ID およびパスワードをパスワード ファイルに追加します。
user-ID および 
password では、ともに大文字と小文字が区別され、最大長は 100 文字です。
注: ユーザー名およびパスワードでは、文字「
/\-」はサポートされていません。また、EBCDIC に変換されたときに不変である文字のみを使用する必要があります。
 
 
		   
 
		 
 
		-  
		  
[/e]
 
		  このオプションは、パスワード ファイルからレコードを消去します。これは、パスワードの作成後にレコードを削除する唯一の方法です。
 
		 
 
		-  
		  
[/clp]
 
		  /clp オプションは、バージョン 3.0 よりも前の Visual COBOL を使用して作成されたパスワード ファイルをアップグレードするために使用します。アップグレードされたパスワード ファイルでは、長さ 100 文字までの長いユーザー名およびパスワードをサポートできます。
 
		  注: Micro Focus では、アップグレードの前にパスワード ファイルのバックアップを作成することをお勧めします。
 
 
		 
 
	 
 
	 例
 
		 
		fs /pf pass.dat /u pkel /pw fishwife
 
		この例では、パスワード ファイルのメンテナンス機能を起動し、pass.dat というパスワード ファイルを作成または更新します。さらに、ユーザー ID pkel およびパスワード fishwife も追加します。
 
		fs /pf pass.dat /clp
 
		この例では、バージョン 3.0 よりも前の Visual COBOL を使用して作成されたパスワード ファイルをアップグレードします。アップグレードされたパスワード ファイルでは、長いユーザー名およびパスワードがサポートされるようになります。