プログラム名段落

プログラム名 (PROGRAM-ID) 段落は、プログラムを識別する名前を付けるとともに、指定されたプログラム属性をプログラムに割り当てる。

プログラム名段落は、プログラムプロトタイプを識別するための名前を指定する。

プログラム名段落は、呼び出しプロトタイプを識別するための名前を指定する。

書き方 1 の一般形式

書き方 2 の一般形式

プログラム名段落の書き方 2 の一般形式の構文

書き方 3 の一般形式

プログラム名段落の書き方 3 の一般形式の構文

書き方 4 の一般形式

プログラム名段落の書き方 4 の一般形式の構文

指令

予約語リストのフラグ設定および修正を行うコンパイラ指令に加えて、次の指令が、本セクションに記載の構文または意味内容に影響を与える可能性がある。
- CASE - 大文字と小文字を等しく扱うかどうかを決定する。
- DEFAULT-BYTE - 作業場所節で定義したデータ項目に、VALUE 句を指定せずに値を設定する。
- MAPNAME - program-name 内の英字以外の文字の処理に影響を与える。
- PROGID-COMMENT - 書き方 2 ではなく、書き方 1 を想定する。

すべての書き方の構文規則

program-name-1 には文字定数も使用でき、それを引用符で囲んでも囲まなくてもよい。定数の内容は program-name の構成規則に従うものとする。ただし、文字 @、#、および $ を含んでいてもよい。
program-name-1 は他の利用者定義語と同じにはできない。
program-name-1 は他の利用者定義語と同じでもよい。

書き方 1 および 2 の構文規則

他のプログラムに含まれないプログラムの program-name-1 の最初の 8 文字は、システム内で一意とする。先頭の文字は英字とする。そうでない場合は、次の規則に従って変換される。
- 先頭から 9 文字目までが順に A から I に変更される。
- それ以外の文字はすべて J に変更される。
他のプログラムに含まれないプログラムの program-name-1 の 2 文字目から 8 文字目までの間にハイフンがあると、それはゼロに変更される。

この動作は、MAPNAME コンパイラ指令を用いて制御する。

別のプログラムに含まれるプログラムの場合、program-name-1 には有効な任意の利用者定義 COBOL 語を使用できる (最大 30 文字)。最初の 8 文字は一意である必要はないため、上記のように変換されない。小文字を使用できるが、そのような program-name では、大文字と小文字は区別される。
他のプログラムに含まれるプログラムには、その親の翻訳単位内に含まれている他のプログラムと同じ名前を指定できない。

書き方 2 の構文規則

任意指定の COMMON 句は、プログラムが他のプログラムに含まれる場合にのみ指定できる。
IS PROGRAM を指定した場合、COMMON または INITIAL (あるいはその両方)
または RECURSIVE

を指定する。
literal-1 は英数字の定数とし、表意定数は指定できない。
他のプログラムに含まれるプログラムでは、literal-1 を指定できない。
このプログラムを直接的または間接的に含むプログラムが初期プログラムである場合、RECURSIVE 句は指定できない。
RECURSIVE 句は、他のプログラムに含まれるプログラムでは指定できない。
RECURSIVE 句は、他のプログラムを含むプログラムでは指定できない。

書き方 4 の構文規則

program-prototype-name-1 は、プログラムプロトタイプを識別する。ただし、literal-1 が指定されている場合は、literal-1 が操作環境の外部のプログラムプロトタイプの名前となる。

書き方 1 および 2 の一般規則

program-name-1 はこのプログラム定義が宣言するプログラムを指名し、このプログラムに関する実行用コードファイルに関連付けられる。literal-1 を指定した場合、literal-1 が操作環境の外部のプログラムの名前となる。

書き方 2 の一般規則

COMMON 句は、プログラムが共通であることを指定する。共通のプログラムは、他のプログラム内に含まれるが、親のプログラム以外のプログラムからも呼び出せる。
INITIAL 句は、プログラムが初期化用であることを指定する。初期プログラムを呼び出すと、そのプログラムおよびその中に含まれるすべてのプログラムが初期化される。「言語の基礎」の章の「初期状態」トピックを参照。
RECURSIVE 句は、プログラムが再帰的であることを指定する。
再帰プログラムに含まれるプログラムはすべて再帰的である。

局所記憶節を指定するプログラムは再帰的である。

再帰プログラムは、実行中に呼び出すことができる。また、自身を呼び出すこともできる。
プログラムで RECURSIVE 句が明示的または暗黙的に指定されていない場合、そのプログラムを実行中に呼び出すことはできない。
共通、初期、および再帰的なプログラムに関するその他の規則については、「言語の基礎」の章の「共通、初期、および再帰属性」トピックを参照。

書き方 3 の一般規則

program-name-1 は、CALL 定数文の妥当性および性質を判別するための構文チェックの実行中に使用する呼び出しプロトタイプを指名する。