この場合、接続は管理されない状態になります。プログラム コードは、J2SE の環境下で Java アプリケーション サーバーのライブラリで実行されます。この方法では Java アプリケーション サーバーを管理するためのオーバーヘッドを回避できますが、トランザクション
サポートなどの利点を得ることができません。
アンマネージ接続をディプロイするには、Micro Focus リソース アダプターのサポートを提供するクラスを含むようにクラスパスを更新するだけです。これらのクラスは、次のファイルにパッケージ化されています。
- mfcobolpure.jar
- デフォルトでは %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\bin および \bin64 ディレクトリにあります。
- mfconnector.jar
- %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\javaee\javaee7\appsrv ディレクトリにあります。appsrv は、Java アプリケーション サーバーに指定されたサブディレクトリを表し、バージョンを表す場合もあります。サポートされているアプリケーション サーバーのリストについては、「Supported Operating Systems and Third-party Software」トピックの「Java Application Servers」セクションを参照してください。にあります。たとえば、WebSphere 9.0 の mfconnector.jar ファイルは、ibmwebsphere90 という名前のサブディレクトリにあります。
Java で作成するクライアントは、CCI に準拠する必要があります。CCI では、リソース アダプターから Enterprise Server などの EIS (Enterprise Information Server) に接続するために必要な
API が定義されています。また、Micro Focus リソース アダプター専用の拡張クラスも使用可能です。
クライアントによる処理の大まかな流れは次のとおりです。
- Java クラスおよび Micro Focus クラスをインポートする。
- 接続を確立する。
- 対話用のオブジェクトを作成する。
- 対話の設定 (InteractionSpec) を行う。
- 対話通信を実行する。
- 結果を取得する。
- 接続を閉じる。
CCI で定義されている各クラス、およびそれらのメソッドの一部を次に示します。
- ManagedConnectionFactory クラス - createConnectionFactory()
- ConnectionFactory クラス - get Connection()、getRecordFactory()
- Connection クラス - createInteraction()、getResultSetInfo()、close()
- Interaction クラス - getConnection()、execute()、 getWarnings()
- Record クラス - getRecordName()、clone()
- InteractionSpec クラス - SYNC-SEND、SYNC_RECEIVE など
com.microfocus.cobol.connector.cci パッケージには、次のクラスなど、Micro Focus 拡張が含まれています。
- CobolConnectionFactory クラス - getConnection()、getRecordFactory()
- CobolInteraction クラス - execute()、getWarnings()
- CobolInteractionSpec クラス - getInteractionVerb()、setArgument()
- CustomRecord クラス - getRecordName()、clone()、hashCode()
- IndexedRecord クラス - lastIndexOf()、contains()、lastElement()
com.microfocus.cobol.connector.cci パッケージのドキュメントを表示する方法については、「COBOL コネクタ クラス ライブラリ」を参照してください。