エンタープライズ サーバー リージョンに指定したコンポーネントの構成を検証します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。
構文:
casverify {-r{server-name}|-l|-i{stage-id}} [-e{stage-id[,...]}] [-s:{w|c|u}] [-u{userid}] [-p{password}] [-z{userid}] [-c{group}] [-m{mfds-address}] [-o{config-name}] [-f{t|j}] [-a{w|e|s|f}] [-v{i|w|e|s}]
パラメーター:
- -r{server-name}
- 検証する エンタープライズ サーバー リージョン の名前。
- -l
- 使用可能なすべての検証ステージ、および検証ステージに対応する stage-id をリストします。
- -i[stage-id]
- このパラメーターには特定の stage-id が必要で、その検証ステージに関する詳細情報が返されます。
- -e{stage-id[,...]}
- 実行する検証ステージのリストを指定します。これは、単一の stage-id、またはカンマで区切られた stage-id のリストにできます。
注: 検証ステージが実行される順序は、指定した順序と異なる場合があります。その理由は、一部のステージが他のステージに依存する場合があるためです。
- -s:{w|c|u}
- PAC 環境で次のように起動させるエンタープライズ サーバー リージョンを検証します。
- w
- ウォーム スタート
- c
- コールド スタート
- u
- アップグレード モード
- -u{userid}
- 許可されているユーザーを指定します。このユーザーは、Enterprise Serverと Micro Focus Directory Server の両方のセキュリティ ドメイン内に存在する必要があります。つまり、Enterprise Serverと Directory Server の両方のセキュリティ構成が、指定したユーザーの資格情報を検証できる必要があります。
注: Enterprise Serverと Directory Server は異なるセキュリティ マネージャーを使用している場合があります。ユーザーを複数のセキュリティ リポジトリ内で定義することが必要になる場合があります。
- -p{password}
- ユーザーのパスワード。
- -z{userid}
- このパラメーターを使用すると、対話型プロンプトを通じて、またはコンソールからのリダイレクトとしてユーザー資格情報を渡せます。userid はオプションです。これは、Vault 機能に保存されている資格情報を渡すために使用できます。
注: Micro Focus では、-u および -p よりもこのオプションの使用をお勧めします。
- -c{group}
- ユーザーのサインオン グループ。デフォルトでは、ユーザーがリソースへのアクセスを要求した際には、一部の外部セキュリティ マネージャーによって、そのユーザー、およびユーザーの現在のサインオン グループに関係する規則のみが適用されます。
このオプションを指定しないと、ユーザーはセキュリティ マネージャーによって決定されるデフォルトのグループを使用してサインオンされます。
- -m{mfds-address}
- Directory Server のホスト名およびポート番号。デフォルト値は localhost:86 です。
- -o{config-name}
- Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA) ページに指定されているものではなく、エンタープライズ サーバー リージョンに使用する SIT の名前。
- -f{t|j}
- 検証情報の出力形式を指定します。
- t
- [Text]
- j
- JSON
デフォルトの出力値は t です。
- -a{w|e|s|f}
- 指定すると、次に示す状況が最初に生じた際に検証プロセスは中止されます。
- w
- 警告
- e
- エラー
- s
- 重大なエラー
- f
- 致命的エラー
デフォルト値は、f です。
注: 指定した値より重大な値が検出された場合、検証プロセスは中止されます。たとえば、
e の値を指定して、重大または致命的なエラーの発生が最初に検出された場合です。
重大なエラーが発生すると、その検証ステージは終了しますが、その検証ステージに依存していない他の検証ステージは実行を継続し、独自の検証チェックを実行できます。致命的なエラーが発生すると、後続の検証ステージは実行できません。
- -v{i|w|e|s}
- ログの詳細度を指定します。
- i
- 情報
- w
- 警告
- e
- エラー
- s
- 重大
デフォルト値は w です。警告、エラー、および重大なメッセージが出力されます。
説明:
casverify コマンドは、最も重大度が高い stage-id、または戻りコードが 100 未満の内部エラーとなる stage-id と一致するコードを返します。検証に問題がない場合、戻りコードは 0 に設定されます。
このコマンドは、指定したエンタープライズ サーバー リージョンを実行する予定のマシン上で、casstart コマンドの実行時に使用する権限で実行する必要があります。casverify コマンドはリモートでは実行できません。