サンプル：マネージ Dialog System アプリケーション

マネージ Customer サンプルの ManagedCustomer.sln は Dialog System に付属していた元の Customer サンプルとほぼ同じです。主な違いは、このサンプルはマネージ・コードにコンパイルされ、.NET のもとで実行されるという点です。既存の Dialog System ランタイム呼び出しは残っていますが、自動的に Platform Invoke 呼び出しに変換されてネイティブ・コードになります。つまり、ユーザ・インターフェースとスクリーンセットは、ネイティブ・コードとして引き続き実行されます (次の図を参照)。

このサンプルは、Platform Invoke 手法を使用しています。この手法により、マネージ・コードは動的リンク・ライブラリ (.dll) で実装されたアンマネージ関数を呼び出すことができます。Platform Invoke は、API 呼び出しに似ています。

サンプルには、次のような構成の 1 つのプロジェクト (マネージ・コード・プロジェクト) があります。

• プロパティ - プロジェクトはマネージ・コードにコンパイルされることに注意してください。[Project > ManagedCustomer Properties > Application] タブを参照してください。アプリケーションは .NET Framework (このケースでは 4) を対象としているため、このタブではアプリケーションが管理されていることが示されます。
• リファレンス - リファレンスの 1 つはネイティブ COBOL としてコンパイルされる Dialog System ランタイム・システム dsgrun.dll へのリファレンスであることに注意してください。これにより、マネージ COBOL は、CALL 文を使用して dsgrun を呼び出すことができます。これらの CALL 文は、CALL がネイティブ .dll 内のエントリと一致した場合に Platform Invoke 呼び出しを生成します。
• Customer.cbl - 元のソース・コードと、ネイティブ Dialog System ランタイム・システムを正しく呼び出すための追加コード。
• Customer.cpb - Dialog System データ・ブロックから生成された元のコピーブック。これは変更されていません。
• Customer.gs - 変更されていない元のスクリーンセット。
• Cust.ism - 変更されていない元のデータ・ファイル。

  Call-Dialog-System SECTION.
CALL dialog-system USING ds-control-block,
customer-data-block
omitted