Micro Focus製品登録ユーザ様 各位、
2011年 10月 19日
マイクロフォーカス 技術部
(このメールは、Micro Focusソフトウェア製品の保守サービス登録ユーザ 様で、E-mailアドレスをご登録いただいているお客様を対象に自動送信さ せて頂いております。)
件名: Micro Focus Server Express の新 WrapPack提供のご案内
毎々弊社製品をご利用くださいまして誠にありがとうございます。 ソフトウェア製品のアップデートに関してご連絡申し上げますので、Server Express製品をご利用のお客様はご一読ください。Server Express 製品をご 利用でないお客様は恐れ入りますがこのメールは廃棄してくださいます ようお願い申し上げます。
Server Expressのリリースアップについては、随時弊社Webサイト http://www.amc.rocketsoftware.co.jp/support/fixpacks.asp にてご案内しております。このたび、10/19(水) より以下の新 WrapPack が ダウンロード開始になります。
この WrapPack は最新のパッチセットを含むフルインストールセットです。
既に Server Express 5.1 または Micro Focus Server 5.1 をインストール済み のお客様は、保守サービスの範囲内で WrapPack をダウンロードして適用することが できます。
2011年11月以降に出荷される Server Express 5.1 および Micro Focus Server 5.1 の製品メディアには、この WrapPack が適用済みのソフトウェアが収録されています。 メディアの盤面に "(Nov 2011)" の記載があるものは適用済みですのでご注意ください。
このリリースノートでは WrapPack に関する変更点を記載します。
このリリースノートは、ソフトウェアとともにインストールされるものではありません。 サポートラインのWebサイトでいつでも参照でき、ダウンロードすることもできます。
この WrapPack をダウンロードしてインストールする方法を以下に示します:
注意: Red Hat 6.1 では、インストールを実行する前に、以下の 32 ビット用の OS のライブラリがインストールされている必要があります。
注意 Sun Sparc Solaris の場合は、.tar を展開するときに、Solaris に付属している GNU tar (/usr/sfw/bin/gtar) を使ってください 。Solaris 標準の tar で展開すると、以下のエラーが表示され、正しくファイルが展開されません。
tar: ././@LongLink: タイプフラグ 'L' を認識できません。通常のファイルに変換しています
注意 Sun Sparc Solaris の場合は、.tar を展開するときに、Solaris に付属している GNU tar (/usr/sfw/bin/gtar) を使ってください 。Solaris 標準の tar で展開すると、以下のエラーが表示され、正しくファイルが展開されません。
tar: ././@LongLink: タイプフラグ 'L' を認識できません。通常のファイルに変換しています
このバージョンで改修された障害は、次のとおりです。
このバージョンでは以下の新機能の追加と変更があります。
*1 Solaris 11 on SPARCのサポートについて
Solaris 11 on SPARC - 32/64 bit をサポートするセットアップファイルは、2012年01月06日付けでサイトからダウンロード可能となっております。 このビルドは、製品メディアには含まれていません。 Solaris 11 上でお使いになる場合は、提供日 06Jan12 と記載されているセットアップファイルをダウンロードしてください。
以下の補足情報は、メインヘルプにはまだ含まれていません。
Perform/Call スタックウィンドウには、2 つの新機能があります。
1058893 (2140135)
Enterprise Server構成の環境変数に以下が追加されました。
MF_LE_CBLOPTS
JCL EXEC文の PARMオプションで指定する文字列の取り扱い方法について、IBMメインフレーム のクラシックスタイルを採用するか、あるいは IBM Enterprise COBOL による Language Environment で規定されたスタイルを採用するかを指定します。
構文:
MF_LE_CBLOPTS={Y:N}
パラメータ:
1076068
XAへの呼び出し時にエラーが発生した場合の再接続を行うオプション
環境変数 ES_XA_RECONNECT で 値 YES が設定されていると、XAへの呼び出し時にエラーがあった場合、サーバーが SEP を再利用して、リソースマネージャへの再接続を試みます。
再接続できない場合は、サーバーは再接続の試行回数を監視します。
再接続の試行回数は環境変数 ES_XA_????_NB_RETRIES で制御されます。この環境変数で試行回数の最大値を指定することができます。
構文:
ES_XA_????_NB_RETRIES=number
パラメータ:
この環境変数が設定されていない場合の省略値の試行回数は5回で、その後、XAスイッチが使用不可になります。
設定例:
この環境変数は、[Enterprise Server Administration] > [サービス] > [編集] > [サーバー] > [プロパティ] > [一般] の構成情報に以下のように設定することができます。
[ES-Environment] ES_XA_RECONNECT=YES ES_XA_MFID_NB_RETRIES=1000
このオプション機能は、Server Express 5.1 WrapPack 4 以降で実装されています。
1060243
FaultFinder 構成の詳細で、次のコマンドを使用して、出力ログファイルを指定できます。
set faultfind_outfile="fault%p.log"
このとき 以下を示します。
次のオプションが追加されました。
たとえば、FaultFinder が以下のように設定され、プロセス 12345 が 2007 年 1 月 12 日 11:26:53 にクラッシュすると、
set faultfind_outfile=flt.%d.%t.%p.log',
作成されるログファイル名は、flt.20070112.112653.12345.log となります。
その他の FaultFinder 構成の詳細については、[リファレンス]-[FaultFinder]-[FaultFinder] を参照してください。
1060198
構成ファイルオプション FSIDXINTEGRITY が使用可能になりました。 Fileshare システムのコンテキストでは、FSIDXINTEGRITY オプションによって、(INDEXCOUNT オプションで指定されたように) ファイルハンドラの索引キャッシュ内に置かれている変更ノードは、Fileshare がクライアント プログラムにステータス情報を返す前にディスクに書き込まれます。 このオプションにより、Fileshare が処理する索引ファイルの整合性が向上し、追加されるファイル I/O の量は少なくて済みます。
構文:
FSIDXINTEGRITY={ON:OFF}
パラメータ:
デフォルト: ON
コメント: このパラメータの設定は常にグローバルであり、[XFH-DEFAULT]タグの下に記述します。 このパラメータを個々のファイルごとに設定することはできません。
その他の構成ファイルのオプションについては、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[ファイルハンドラ]-[構成ファイルのオプション] を参照してください。
1060013 (2150054, 2150132)
環境変数 FSIDXINTEGRITY が追加されました。 これによって、(INDEXCOUNT で指定されたように) ファイルハンドラの索引キャッシュ内に置かれている変更ノードは、Fileshare がクライアントプログラムにステータス情報を返す前にディスクに書き込まれます。 この環境変数により、Fileshare が処理する索引ファイルの整合性が向上し、追加される ファイル I/O の量は少なくて済みます。
構文:
FSIDXINTEGRITY=OFF
デフォルト: ON
その他の環境変数については、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[環境変数] を参照してください。
1060013 (2150054, 2150132)
標準 レコードヘッダーに、次の値が追加されました。
その他の標準レコードヘッダーについては、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[ファイル構造]-[ヘッダーを持つファイル]-[標準レコードヘッダー] を参照してください。
1060013 (2150054, 2150132)
新しい FSVIEW 関数 FSV-C-add-login-user が追加されました。 この関数は、Fileshare プロセスの実行中有効な一時的 Fileshare ユーザを追加します。
構文:
call FSV-C-add-login-user using l-new-user l-new-password
パラメータ:
入力時:
終了時: なし
コメント: セキュリティが有効になっている場合にのみ適用されます。 RETURN-CODE で呼び出しが成功したかどうかを確認できます。
FSVIEW 関数については、ヘルプトピック [プログラミング]-[ファイル処理]-[リファレンス]-[FSVIEW]-[API] を参照してください。
1053612 (2088677)
Interface Mapping Toolkit を使った EJB の生成とその配布に関して、次の J2EE アプリケーション サーバがサポートされます。
mfdepinst ユーティリティ(Enterprise Server にサービスをインストールするために使われます。)は、 既存のサービスに新規作成したオペレーションを追加できるよう機能拡張されています。 この機能を有効にするには、deployment ディレクトリの .mfdeploy ファイルを開き、UPDATE_MODE=add を追加してください。
この機能が有効になっている場合、mfdepinst はパッケージが既存の名前空間を指定しているのをみつけて、定義されていないオペレーションの追加のみをおこないます。もしそのサービスのパッケージが定義されていない場合も、オペレーションの追加をおこない、そうでない場合は、既存の定義が使用されます。
mfpackage コマンドは、ディプロイしたサービスをEnterprise Server のディレクトリから削除するために使うことができます。 このコマンドにサービス名前空間全体ではなく、単一のサービスを削除するオプションが追加されました。 1個のオペレーションを削除するには、そのオペレーションの名前を追加指定します。 区切り文字を付けて、あるいは区切り文字なしのオペレーションの名前、または、サービス名全体の指定が可能です。
例:
mfpackage undeploy http://tempuri.org/service operation mfpackage undeploy http://tempuri.org/service #operation mfpackage undeploy http://tempuri.org/service http://tempuri.org/service#operation
注意: "#" 文字は、多くの Unix シェルで特殊文字扱いになるので、コマンドラインで指定する際、エスケープする必要があります。
既存の -s オプションで指定する値が追加されました。
"-s 3" を指定することにより、サーバー、通信サーバー、リスナーオブジェクトがアクティブであるかどうかだけを表示します。
UDP での通信のみでやり取りを行うため、特定のサーバーを指定すると、さらに応答速度が速くなります。
1075632 (#13551)
FOLD-CALL-NAME は次の構文の SET 文で無効になります。
SET procedure-pointer-name-1 TO ENTRY procedure-pointer-name-1.
1069631
これは License Administration Service (mflmadm)のライセンス管理画面が起動できないという不具合です。
この管理画面から利用可能な機能は、すべてコマンドラインで利用できるため、製品の使用する上で、支障が生ずるものではありません。
コマンドラインによるライセンス管理に関する詳細は、以下のマニュアルに記載されています。
マニュアル一覧 > 開発ライセンスガイド > 第 2 章 : ライセンス管理機能の管理
直接 URL http://www.amc.rocketsoftware.co.jp/manuals/SE51/adtask.htm 第 2 章 : ライセンス管理機能の管理
5.1 WrapPack 6 の Server Express(開発環境製品)でライセンスのディレクトリ(デフォルト /opt/microfocus/mflmf)の下のファイル INSTMAIN.S のファイルサイズが 3377 バイトであるものには、この不具合が発生します。
(同レベルの実行環境製品 Server for COBOL/Server for SOA は、改修の適用対象ではありません。)
確認方法
スーパーユーザ権限で、以下の例にならい、ライセンスのディレクトリ(デフォルト /opt/microfocus/mflmf)に移動して INSTMAIN.S のファイルサイズを確認します。
cd /opt/microfocus/mflmf ls -l INSTMAIN.S
以下のように 3377 バイトである場合は、改修の適用対象です。
-r-xr-xr-x 1 root system 3377 Oct 27 22:59 INSTMAIN.S
2011/10/19 から 2011/10/31 にダウンロード・インストールしている場合や、先行リリースのイメージをお使いの場合は、改修の適用対象です。 (2011/11/01 以降にダウンロード・インストールしている場合は、不具合が改修済で、改修の適用対象ではありません。)
メディアのボリュームが DVD_SX51J_007 のものは、改修の適用対象です。 (メディアのボリュームが DVD_SX51J_008 のものは、不具合は改修済で、改修の適用対象ではありません。)
次の例の通り、ライセンスのディレクトリ(デフォルト /opt/microfocus/mflmf)に移動してコマンド ./mflmadm を実行して、License Administration Service のライセンス管理画面を表示しようとすると、DS ERROR NO: 0003 のエラーが表示されてライセンス画面が表示されません。
cd /opt/microfocus/mflmf sh ./mflmadm
COBDIR 環境変数の設定時に mflicense コマンドを実行して オプション「1. 開発環境ライセンスシステム(Development License System)」を選択して表示する場合も同様です。
改修ファイルは、すべてのプラットフォームで共通です。
改修の適用対象の製品をインストール済の場合は、以下の方法で改修を適用してください。
例 (ライセンスのディレクトリがデフォルトの /opt/microfocus/mflmf で、パッチファイルを /tmp に転送してある場合です。)
cd /opt/microfocus/mflmf tar -xvf /tmp/mflmadm_fix_20111101.tar
-r-xr-xr-x 1 root system 16512 Oct 31 00:06 INSTMAIN.S
AIX 版の Server Express(開発環境製品)のコンパイルリンクで、次の例のリンクエラーのメッセージが表示され正常終了しない。
ld: 0711-552 SEVERE ERROR: Object ProgramName.o: Csects with symbol numbers 116 and 122 overlap.
以下のいずれかの APAR の AIX のパッチが適用されている場合に発生します。
リストは APAR number および component name です。
APAR number は適用対象の AIX のバージョンにより異なり、以下の通り、同一のパッチが複数の APAR で提供されています。
上記の APAR は、コンパイルにより生成されたシンボルや再配置の組み合わせの処理がリンク時に不正に処理される不具合を改修するものです。
上記の APAR の適用が必要な環境では、コンパイラ側の改修パッチの適用が必要となります。
該当の AIX のパッチ適用状態は以下の例のようにコマンドを実行してご確認ください。
コマンドおよび実行例は APAR が IV05263 の場合です。
/usr/sbin/instfix -i -k "IV05263"
以下の場合は、該当のパッチが適用されています。
$ /usr/sbin/instfix -i -k "IV05263" IV05263 のためのすべてのファイルセットが見つかりました。 $
以下の場合は、該当のパッチが適用されていないため、この不具合は発生しません。
$ /usr/sbin/instfix -i -k "IV05263" フィックス・データベースの中に IV05263 のためのデータがありません。 $
Server Express のインストール環境の環境変数を設定後、以下のコマンドを実行して製品のバージョンをご確認ください。
cat $COBDIR/etc/cobver
以下のバージョンが表示される製品で、上記に記載の該当の APAR のいずれかが適用されている場合は、改修の適用対象となります。
cobol v5.1.00 PRN=RXCAO/AAB:9p.k5.51.07 PTI=WrapPack 6
PTI=Fixpack51.07_03 という表示がある場合は、既に改修パッチが適用済です。
注:現在、改修パッチはバージョン 5.1 WrapPack 6 に適用可能なのものが公開されています。
SXFixpack51.07_03_dev.tar.gz のダウンロード
開発環境と実行環境は、パッチレベルを同一にする必要があります。 開発環境での動作確認後に、実行環境のパッチレベルを揃える場合は、以下のリンクをクリックしてパッチをダウンロードして適用してください。
SXFixpack51.07_03_server.tar.gz のダウンロード
適用方法は、上記手順のファイル名 SXFixpack51.07_03_dev を SXFixpack51.07_03_server に読み替えて 同様の手順で適用してください。
実行環境製品の適用対象の $COBDIR/etc/cobver の表示内容は、次の通りです。
cobol v5.1.00 PRN=R9CAO/AAA:9p.k5.51.07 PTI=WrapPack 6
製品インストールの際にオプションで OS ブート時の自動起動用のスクリプトを作成することができますが、そのスクリプトが正常に動作しない場合があります。
この場合は、以下の方法でスクリプトファイルを更新して改修を適用してください。
ご注意:ライセンスの不具合等の理由により、 ライセンスマネージャを再インストールした場合は、ライセンスマネージャのインストール後に、以下の方法で再度改修を適用する必要があります。
cobol v5.1.00 PRN=RXCTS/AAK:9p.k5.51.07 PTI=WrapPack 6 PTI=ES
例 (tar ファイルが /tmp に転送してある場合です。)
cd /etc/init tar -xvf /tmp/mflm_fix_20120301.tar
-rw-r--r--. 1 root root 1291 Mar 1 09:18 mflm.conf
製品インストールの際にオプションで OS ブート時の自動起動用のスクリプトを作成することができますが、そのスクリプトが正常に動作しない場合があります。
この場合は、以下の方法でスクリプトファイルを更新して改修を適用してください。
ご注意:ライセンスの不具合等の理由により、 Enterprise Server のライセンスマネージャを再インストールした場合は、Enterprise Server のライセンスマネージャのインストール後に、以下の方法で再度改修を適用する必要があります。
Server Express(開発環境製品)の場合
cobol v5.1.00 PRN=RXCTS/AAK:9p.k5.51.07 PTI=WrapPack 6 PTI=ES
Server For SOA(実行環境製品)の場合
cobol v5.1.00 PRN=R9CTS/AAJ:9p.k5.51.07 PTI=WrapPack 6 PTI=ES
mfeslm_fix_20120301.tar のダウンロード
例 (tar ファイルが /tmp に転送してある場合です。)
cd /etc/init tar -xvf /tmp/mfeslm_fix_20120301.tar
-rw-r--r--. 1 root root 1357 Mar 1 09:18 mfeslm.conf
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