この主題については、ヘルプ・トピックの『システム・トレースを表示するには』で扱っています。ただし、オプションが複雑であるため、例を考察する価値はあります。
システム・トレース・テーブルのトレースを取得するには、次の手順に従います。
- Enterprise Server Administration 画面で、診断サーバの [Details] ボタンをクリックしてサーバの [Details] 画面にアクセスします。
- [Details] 画面で、[ES Monitor & Control] ボタンをクリックして診断サーバの ESMAC 画面にアクセスします。
- 左側のペインの [Diagnostics] 領域で、[Trace] ラジオ・ボタンをオンにしてから、[A] または [B] ラジオ・ボタンをオンにして A または B データセットを選択します (メモリ内トレース・テーブルは診断サーバに属するため、[C] は選択しないでください)。
- [Blocks] フィールドで、1 つのトレース索引エントリに集約されるトレース・ブロックの数を指定します。
- [Display] をクリックします。
図 1. トレース索引ページ
各ブロックは、システム・トレース・テーブルと同じサイズです。つまり、各ブロックには、サーバの [Edit Server] ページにある [Trace Table Size] で指定されたトレース・エントリの数が含まれます。索引エントリは、それぞれの索引エントリに対するタイムスタンプとともに表示されます。これは、ブロックの各セットにおける最初のトレース・エントリのタイムスタンプです。これらのタイムスタンプは、検索を特定のイベントに絞り込むのに役立ちます。
実際のトレースを表示するには、いずれかの索引エントリに移動し、次のフィールドで選択を行います。
- [Blocks] ([Details] のすぐ右にある) で、トレースに含めるブロックの数を指定します。デフォルトでは、これはメニューの [Diagnostics] グループにある [Blocks] に入力した値になります。この値は任意の値に変更できます。2 つの [Blocks] コントロールを使用すると、フォーマットしたトレースに表示される内容をより正確に制御できます。
- [Level] (右隣のコントロール) で、フォーマットしたトレースで表示する詳細のレベルを指定します。オプションは次のとおりです。
0
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サービス開始、モジュール開始、モジュール終了、サービス終了。これはデフォルトの設定です。
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1
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エンタープライズ・サーバ API 入口および出口
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2
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サブシステム・トレース・エントリ
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3
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すべてのエントリ (データのフォーマットを提供できる場合)
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4
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すべてのトレース・エントリ
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- [PIDs] (右隣) で、対象となるプロセスのプロセス IDS に対するチェック・ボックスをオンにします。チェック・ボックスは、このトレース索引エントリによって表されたブロック内にトレース・エントリを持つすべてのプロセスに対して提供されます。プロセス IDS は、プロセスの機能を示す文字または番号が前に付きます。使用される文字は次のとおりです。
C
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通信プロセス (MFCS)
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F
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Fileshare サーバ (内部)
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J
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ジャーナル制御
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M
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サーバ・マネージャ
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R
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回復
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S
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サービス実行プロセス (SEP)
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U
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不明
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Z
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汎用端末またはクライアント
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- [Task IDs] (右隣) で、対象となるタスクのタスク IDS に対するチェック・ボックスをオンにします。チェック・ボックスは、このトレース索引エントリによって表されたブロック内にトレース・エントリを持つすべてのタスクに対して提供されます。
[Level]、[PIDs]、および [Task IDs] コントロールは、特定の情報だけを選択するのに役立つフィルタです。レベルを 0 (デフォルト) のままにして、どのプロセス ID または タスク ID もオンにしなかった場合は、トレース索引エントリによって表されたブロック内にエントリを持つすべてのプロセスおよびタスクについて最低レベルの情報が表示されます。トレース情報が生成されないように選択を行うこともできることに注意してください。これは、プロセスとタスクの両方を選択し、選択したどのタスクも選択したプロセス上で実行されなかった場合に起こります。1 つのタスクを複数のプロセス上で実行することはできません。タスクが通信作業を必要とする場合、その作業は独自のプロセスとタスクを持ち、2 つのタスク ID を自動的に関連付ける方法はありません。フィルタリングに関係なく、常にブロック内の最初のトレース・エントリが表示されます。
コントロールを使用して表示する情報を選択する方法の例を次に示します。メニューの [Diagnostics] グループにある [Blocks] で 10 を指定すると仮定します。データセットには実際には 60 ブロックの情報があるため、6 つの索引エントリが表示されます。次に、特定の SEP に関心があったと仮定します。この SEP は、3 番目と 4 番目の索引エントリでリストされます。3 番目の索引エントリに対する [Blocks] で 20 を指定し、SEP のプロセス ID の横にあるボックスをオンにして、[Details] をクリックします。これで、その SEP のトレース・エントリを含むすべてのブロック (3 番目の索引エントリの最初のブロックを始まりとする) でその SEP のトレース・エントリだけを表示できるようになります。
各トレース・エントリには次の情報が含まれます。
見出し
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内容
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None
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トレースされたイベントの解釈 (供給できる場合)
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Seq
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エントリのシーケンス番号 (昇順)
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Task-Nbr
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5 桁のタスク番号
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ProcessID
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5 桁のプロセス ID
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ID
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トレースされたイベント、コマンド、または命令の ID。これは 4 バイトの 16 進数です。
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hhmmsshh
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いつトレース・エントリが書き込まれたのかを示すタイムスタンプ。タイムスタンプは、時間、分、秒、および 100 分の 1 秒単位で表されます。
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aaaa bbbb
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8 バイトのエントリ固有のデータ
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トレースの表示を終了したら、[Back] をクリックしてトレース索引ページに戻ります。