機能
JUSTIFIED(桁寄せ)句は、受取り側データ項目における標準的でない桁寄せを指定する。
一般形式

構文規則
- JUSTIFIED句は、基本項目にだけ指定できる。
- JUSTは、JUSTIFIEDの省略形である。
- 数字項目または編集を指定した項目には、JUSTIFIED句を指定できない。
- 指標データ項目(後述のUSAGE(用途)句USAGE(用途)句節を参照)
またはポインター データ項目
には、 JUSTIFIED句を指定できない。
-
外部浮動小数点数項目または内部浮動小数点数項目には、JUSTIFIED句を指定できない。
一般規則
- 受取り側のデータ項目にJUSTIFIED句が指定してあり、送出し側データ項目の方が受取り側データ項目よりも大きい場合、左端の文字が切り捨てられる。受取り側のデータ項目にJUSTIFIED句が指定してあり、受取り側データ項目の方が送出し側データ項目よりも大きい場合、データは右端を揃えられ左端には空白が詰められる。
送出し側データ項目の内容は考慮されない(後部の空白は抑制されない)ので、注意する必要がある。
たとえば、PIC X(4)のデータ項目があり、その値が"A "
(Aの後ろに空白が3つ) であるとする。これを、PIC X(6)JUSTIFIEDのデータ項目に転記すると、結果は" A "
となる。同じデータ項目をPIC X(3)JUSTIFIEDのデータ項目に転記すると、左端の文字が切り落とされて、結果は" "
(空白が3つ)となる。
- JUSTIFIED句を省略すると、基本データ項目にデータを収める際の標準桁寄せの規則が適用される。(COBOL言語の概念の章の標準桁寄せ規則節を参照。)