iFileshare

iFileshare (integrated Fileshare) は、SYNCPOINT 機能が利用可能な Enterprise Server リージョンの制御下で実行される Fileshare の拡張バージョンです。iFileshare はそれ自身の Enterprise Server リージョン内に構成する方法のほかに、既存の Enterprise Server リージョンに機能を追加する方法もあります。この構成は、スタンドアロンの Fileshare 構成の代わりになるものでなければなりません。

単一モード (つまり、1 台のサーバーのみ) で実行される iFileshare サーバーに加えて、高可用性グループ (HA-VSAM とも呼ばれます) を作成できます。高可用性グループは、プライマリ iFileshare サーバーと 1 つ以上のスタンバイ サーバーで構成されます。プライマリ iFileshare サーバーの制御下にあるデータ ファイルはすべてのスタンバイ サーバーに複製されます。プライマリ サーバーで障害が発生した場合でも、データ ファイルの最新コピー (実行中のトランザクションを除く) があるため、いずれか 1 台のスタンバイ サーバーがプライマリ サーバーの役割を担うことができます。このプロセスは自動的に実行することも、手動で実行することも可能です。

これらの新しい Fileshare 構成をスタンドアロンの Fileshare 構成のかわりに使用することで、次のような利点が得られます。

制御
ESMAC を通して iFileshare プロセスを制御および監視します。Fileshare プロセスを Enterprise Server Administration 内で集中制御できます。
パフォーマンス
スタンドアロンの Fileshare では作業のスケジューリングをネットワーク プロトコルに依存しますが、iFileshare のスケジューリングは Enterprise Server で処理されます。これにより、作業負荷が高くなってもより効率的に対応できるという、拡張性の高いソリューションを実現できる利点があります。
セキュリティ
ログオン時のユーザー認証は Enterprise Server が提供するセキュリティ機能で処理されるため、Fileshare 自体のセキュリティ モジュールは使用されません。
注: Fileshare と Enterprise Server または integrated Fileshare を使用する場合、長いユーザー名およびパスワードがサポートされるようになりました。詳細については、「長いユーザー名およびパスワード」を参照してください。
回復性
iFileshare を使用することで、Micro Focus の高可用性構成を使用することが可能になり、重要なアプリケーション ファイルについてフェールオーバー サポートを利用できるようになります。