その他の iFileshare 構成

基本的な iFileshare 構成では、Enterprise Server 内からの Fileshare アクセスが可能になります。iFileshare リージョンをさらに構成して、ロールフォワードおよびロールバックの回復方式を可能にし、そのリージョンを Enterprise Server の外部にいるユーザーに公開することができます。

回復オプションの有効化

iFileshare はロールバックとロールフォワードの両方の回復方式をサポートしていますが、リージョンを開始する前に高度な回復ロギングを有効にする必要があります。

これを行うには、リージョンのシステム ディレクトリで dbase.ref という名前のデータベース参照ファイルを作成します。次に例を示します。

fs /d dbase.ref /ltf logtrans /ltt f

ロールバックおよびロールフォワード方式でファイルを復元できるようにするには、それらの各ファイルに対して次のコマンドを実行します。

fs /d dbase.ref /f <file-name>

<file-name> は、高度な回復ロギングを使用するデータ ファイルの名前です。

重要: iFileshare サーバーで高度な回復ロギングを有効にすると、そのリージョン内のすべてのファイルの I/O 操作が iFileshare サーバーをとおして実行されます (実行されている場合)。

高度な回復ロギングを有効にすると、単一モードの iFileshare で Fileshare の障害から回復するか再起動することができます。再起動すると、新しいトランザクション ログが作成され、ロールバック回復が実行されます。回復プロセスでは処理中のトランザクションは回復できず、障害または再起動が発生した際にトランザクション中であったクライアントについて、次のメッセージが表示されます。

9/130 file status (connection to Fileshare re-established)

iFileshare については、基本回復ロギングは推奨しません。

トレースの有効化

iFileshare サーバーでトレースを有効にするには FSVIEW コマンド ライン ユーティリティを使用します。コマンド プロンプトで次のように入力します。

fsview<Enter>
server set <listener-name><Enter>
trace toggle<Enter>	

iFileshare サーバーでトレースが有効になっているかどうかを確認するには、「server get」と入力します。

外部ユーザーへのサーバーの公開

Enterprise Server 外部のユーザーに iFileshare サーバーを公開するには、iFileshare サーバー リージョンに、リージョン名とは異なる名前で fileshare リスナーを作成する必要があります。その後、$$<listener-name> 構文を使用するか、ファイル ハンドラー リダイレクション モジュール構成ファイルを作成することで、iFileshare サーバーを介して入出力操作を送信します (「Fileshare クライアントの構成」を参照)。

ヒント: SMEM (共有メモリ) プロトコルの場合は、さらに構成が必要になることがあります。詳細は、「リスナーの構成」および「共有メモリの名前空間の構成」を参照してください。