構成ファイルのオプション
ファイル ハンドラーの構成ファイルで設定できるオプションは以下のとおりです。
ACUFH
ACU ファイル ハンドラー (ACUFH) の使用を有効または無効にします。
ASCIIMAINFRAMEPRINT
ASCIIMAINFRAMEPRINT
オプションは、「WRITE BEFORE ADVANCING SYNTAX」を使用する場合に、
CHARSET
が
ASCII
に設定され、
FILETYPE
がメインフレーム印刷形式に設定されている際に、ASCII プリンター制御文字を使用するかどうかを指定します。
BASENAME
BASENAME
オプションは、タグで指定されたファイル名が、パス名なしで表現できるかどうかを指定します。デフォルトでは、このようなファイル名はフルパス情報によって表現し、呼び出しプログラムによってファイル ハンドラーに渡せるようにする必要があります。設定を
BASENAME=ON
にすると、パスなしでファイル名を指定できます。
C$FORMAT
C$FORMAT
オプションは、ファイル処理ライブラリ ルーチン C$COPY、C$DELETE、RENAME を使用して実行されるアクションの、デフォルトのファイル フォーマットを決定します。
COMMITFLUSH
COMMITFLUSH
オプションは、Fileshare を使用していないプログラムのコンテキストで、COMMIT 文や ROLLBACK 文により、レコード ロックを解放するだけでなく、すべてのファイル更新をディスクに書き出すかどうかを指定します。
CONCATNAME
CONCATNAME オプションは、プラス記号 (+) を含むファイル名を通常のファイル名として解釈するか、ファイルの連結として解釈するかを指定します。
CONVERTDBSPACE
CONVERTDBSPACE
オプションは、行順編成ファイルの読み込みで検出したダブルバイト文字セット (DBCS) の空白文字を、ASCII の空白文字に変換するかどうかを指定します。
CONVERTEUCKATAKANA
CONVERTEUCKATAKANA
オプションは、行順編成ファイルの読み込みで検出した半角カナ文字を、EUC の全角文字に変換するかどうかを指定します。
CONVERTSTATUS
CONVERTSTATUS
オプションは、ファイル ハンドラーが処理を完了した後に、返された状態値をエミュレーション用にマップするために呼び出されるプログラムの名前を指定します。
DATACOMPRESS
DATACOMPRESS
オプションは、データ圧縮を有効化するかどうか、および圧縮の種類を指定します。この指令は、レコード順編成ファイルと索引ファイルでのみ有効です。
DATAFILE
DATAFILE
オプションは、OPEN 文に渡されたファイル名を別の名前にマップします。
ESACUFH
Enterprise Server で動作する、データ ファイル操作用の ACUCOBOL-GT ファイル ハンドラー (ACUFH) の使用を有効または無効にします。
EXPANDPOSITIONING
WRITE AFTER POSITIONING 文 (OS/VS COBOL 互換) を使用する際に、レコード領域の最初の文字にキャリッジ制御情報を保持できます。
EXPANDPOSITIONING
オプションは、書き出すレコードにこのキャリッジ制御情報を含めるかどうかを指定します。
EXPANDTAB
EXPANDTAB
オプションは、行順編成ファイルまたは行送りファイルで READ 操作中に検出されたタブコードを同じ数の空白文字に展開するかどうかを指定します。
EXTENDEDESDS
EXTENDEDESDS
オプションにより、拡張 ESDS ファイルを作成できます。
EXTENDEDESDSXRBA
EXTENDEDXRBA
オプションにより、拡張 ESDS ファイルで拡張相対バイト アドレス指定を使用できます。
FASTREAD
FASTREAD
オプションは、索引ファイルを読み取るときに、ファイル ハンドラーで、データの完全性を保証するための追加確認を実行するかどうかを指定します。
FHREDIR
FHREDIR
オプションは、Fileshare を使用してリモート サーバーでファイルを処理できるようにするかどうかを指定します。
FILECASE
FILECASE オプションにより、データ ファイル名の大文字と小文字を調整できます。
FILESUFFIX
FILESUFFIX
オプションは、ファイル拡張子が明示的に指定されていないファイルに使用するファイル拡張子を指定します。このオプションは、
IDXNAMETYPE
、
SEQNAMETYPE
、
LSEQNAMETYPE
、および
RELNAMETYPE
構成オプションを使用することで、ファイル編成に応じてオン / オフが切り換えられます。
FILEMAXSIZE
FILEMAXSIZE
オプションは、ファイルのオフセットを保存するために内部で使用されるバイト数を指定します。
FILEPOINTERSIZE
FILEPOINTERSIZE
オプションは、形式 8 の索引ファイルを対象として、ファイル ポインターの格納領域のサイズをバイト数で指定します。
FSIDXINTEGRITY
FSIDXINTEGRITY
オプションは、Fileshare システムのコンテキストで、ファイル ハンドラーの索引キャッシュ (
INDEXCOUNT
オプションで設定) 内にある変更済みのノードを、Fileshare がステータス情報をクライアント プログラムに戻す前に、ディスクに書き込むようにします。このオプションにより、少量のファイル入出力が増えることと引き換えに、Fileshare が処理する索引付きファイルの完全性が向上します。
IDXDATBUF
IDXDATBUF
オプションは、
索引
編成のファイルのデータ部分にアクセスする際に使用するバッファーのサイズを指定します。
IDXFORMAT
IDXFORMAT
オプションは、索引ファイルを作成するときに使用する形式を指定します。
IDXNAMETYPE
IDXNAMETYPE
オプションは、データ ファイルと、索引ファイル (存在する場合) の両方のファイル名の形式を指定します。
IGNORELOCK
IGNORELOCK
オプションは、ロックを無視するかどうかを指定します。
INDEXCOUNT
INDEXCOUNT
オプションは、索引付きファイルについてキャッシュする索引ノードの数を指定します。
INDEXFILE
INDEXFILE
オプションは、索引部分とデータ部分が別ファイルになっている形式の索引付きファイルを対象に、索引部分のファイルの名前をマップします。この名前には、完全パス情報を含めることができます。
INSERTNULL
INSERTNULL
オプションは、行順編成ファイルや行送りファイルに WRITE または REWRITE 操作を実行する場合に、印刷できない文字の前に NULL 文字 (x"00") を挿入するかどうかを指定します。また、READ 操作中にこれらの NULL 文字を削除するかどうかも指定します。
INSERTTAB
INSERTTAB
オプションは、行順編成ファイルや行送りファイルに WRITE または REWRITE 操作を実行する場合に、連続した空白文字をタブ コードに置き換えるかどうかを指定します。
INTEROP
INTEROP オプションは、所定のフォルダーですべてのファイル編成にどのファイル ハンドラーを使用するかを指定します。
KEYCHECK
KEYCHECK
オプションは、アプリケーション内でのキー定義と、開こうとしている索引付きファイルのキー定義の一致を、ファイル ハンドラーでチェックするかどうかを指定します。
KEYCOMPRESS
KEYCOMPRESS
オプションは、使用中のキー圧縮の種類を指定します。
LOADONTOHEAP
LOADONTOHEAP
オプションは、ファイル ハンドラーが入出力操作を実行する前に、ファイルをメモリにロードするかどうかを指定します。
LOCKTYPE
LOCKTYPE
オプションは、使用中のレコード ロックの種類を指定します。
LOG
LOG
を
ON
に設定すると、ファイルに関連した特殊な状況 (ファイルの破損や自動ファイル回復など) がログ ファイルに逐次出力され、後から必要に応じて調査できます。
LOGFILENAME
LOGFILENAME
オプションは、
LOG
オプションを有効にした場合に生成されるログ ファイルの名前を指定します。
LSEQNAMETYPE
LSEQNAMETYPE
オプションは、ファイル拡張子が明示的に指定されていない行順編成ファイルに
FILESUFFIX
オプションを使用するかどうかを指定します。
LSFILETERM
LSFILETERM
オプションは、ファイル ハンドラーが行順編成ファイルの読み込み時に EOF 文字 (x"1a") を検出した場合の動作を制御します。
LSRECDELIM
LSRECDELIM
オプションは、行順編成ファイル内でレコードの区切り文字として使用する文字を指定します。
MAINFRAMEPRINT
MAINFRAMEPRINT
オプションは、
WRITE AFTER ADVANCING
または
WRITE BEFORE ADVANCING
オプションを使用しているファイルについて、メインフレームのプリンター形式 (filetype(11)) を使用するかどうかを指定します。
NAMEOPTIONS
NAMEOPTIONS
オプションは、OPEN 文に渡す名前にファイル ハンドラー オプションを含めてよいかどうかを指定します。
NFSFILELOCK
NFSFILELOCK
オプションは、UNIX NFS ファイル システムのレコード ロックとファイル ロックをアプリケーションで検出できるようにします。
NODESIZE
NODESIZE
オプションは、索引付きファイルに使用する索引ノードのサイズを指定します。
NOSEQCHECK
NOSEQCHECK
オプションは、索引付きファイルでのキーの順番確認を無効にします。
OPENINPUTSHARED
OPENINPUTSHARED
オプションは、入力用に開いたファイルに
LOCK MODE
句を指定していない場合に、このファイルを他のユーザーと共有可能にするかどうかを指定します。
OSVSREWRITE
OSVSREWRITE
オプションは、出力用に開いた行順編成ファイルに対して WRITE 文を使用可能にするかどうかを指定します。WRITE 文を使用可能にした場合は、これらの WRITE 文が REWRITE 文と全く同じように動作します。
READSEMA
READSEMA
オプションは、ファイル修正以外の目的で入出力操作を実行する場合に、共有ファイルに対してシステムがセマフォの取得を試みるかどうかを指定します。
READTODELIM
READTODELIM
オプションは、レコードの読み込み時にレコードがユーザー データ領域よりも長い場合に、ファイル ポインターをファイル内の次の論理レコードに進めるかどうかを指定します。この場合、データ レコードは実質的に切り捨てられます。
RELDATBUF
RELDATBUF
オプションは、
相対
編成のファイルにアクセスする際に使用するバッファーのサイズを指定します。
RELNAMETYPE
RELNAMETYPE
オプションは、ファイル拡張子が明示的に指定されていない相対ファイルに FILESUFFIX オプションを使用するかどうかを指定します。
RELRECDELIM
RELRECDELIM
オプションは、固定長の相対ファイル内でレコードの区切り文字として使用する文字を指定します。
RETRYLOCK
RETRYLOCK
オプションは、レコードがロックされているために READ 操作が失敗する場合に再試行するかどうかを指定します。
RETRYOPEN
RETRYOPEN
オプションは、ファイルがロックされているために入出力操作が失敗する場合に再試行するかどうかを指定します。
RETRYTIME
RETRYTIME
オプションは、
RETRYLOCK
および
RETRYOPEN
オプションに設定された整数が、試行回数と秒数のどちらを表すかを指定します。
RUNITLOCKDETECT
RUNITLOCKDETECT
オプションは、同じ実行ユニットで実行された別の OPEN 文によるレコードのロック状態をファイル ハンドラーがチェックするかどうかを指定します。
SEARCHONCREATE
SEARCHONCREATE
は、ファイル ハンドラーが、作成中のファイルと同じ名前のファイルを探すために、複数のディレクトリ パス上の特定のディレクトリを検索するかどうかを指定します。このオプションは、OPEN OUTPUT によって開かれたファイルに対してのみ有効です。
SEQDATBUF
SEQDATBUF
オプションは、
順
編成のファイルにアクセスする際に使用するバッファーのサイズを指定します。
SEQNAMETYPE
SEQNAMETYPE
オプションは、ファイル拡張子が明示的に指定されていない順編成ファイルに
FILESUFFIX
オプションを使用するかどうかを指定します。
SKIPLOCK
SKIPLOCK
オプションは、順呼び出しモードの READ 操作中にロックされたレコードを検出した場合に、そのレコードをスキップして現在のレコード ポインターを先へ送るかどうかを指定します。
SPACEFILL
SPACEFILL
オプションは、行順編成ファイルまたは行送りファイルの READ 操作で、読み込むデータより先のレコード領域を空白文字で埋めるかどうかを指定します。
STARTUNLOCK
STARTUNLOCK
オプションは、単独のレコード ロック、つまり
WITH LOCK ON MULTIPLE RECORDS
が指定されていないファイル内の既存のロックを、START 操作で解除するかどうかを指定します。
STRIPSPACE
STRIPSPACE
オプションは、行順編成ファイルまたは行送りファイルに WRITE または REWRITE 操作を実行する場合に、末尾の空白文字を削除するかどうかを指定します。
SUPPRESSADV
SUPPRESSADV
オプションは、レコード順編成ファイルに対して、WRITE 文の ADVANCING 句を無視するかどうかを指定します。
TRACE
TRACE
オプションは、
Xfhtrace
(ファイル ハンドラーのトレース モジュール) を有効にするかどうかを指定します。
Xfhtrace
モジュールは、ファイル ハンドラーの動作をトレースして、すべてのアクティビティのログをトレース ファイルに出力します。Xfhtrace を指定すると、COBOL ファイルで発生した問題を診断する場合に役立ちます。
TRACEFILEEXTEND
TRACEFILEEXTEND
オプションは、既存のトレース ファイルがある場合に、トレース情報を現行のトレース ファイルの末尾に追加するかどうかを指定します。このオプションは、
TRACE
が
OFF
の場合は無効になります。
TRACEFILENAME
TRACEFILENAME
オプションは、
TRACE
オプションが有効になっている場合に生成されるトレース ファイルの名前を指定します。
USEVSAMKEYDEFS
実行中のプログラムで定義されるキーの代わりに、JCL および IDCAMS によってカタログで定義されたキーを使用します。
WRITELINE
WRITELINE
オプションは、メインフレームまたは PC の動作をレコードの書き込みに使用するかどうかを指定します。
WRITETHRU
WRITETHRU
オプションは、ファイルに加えた変更を、ただちにディスクに書き込むか、変更内容を COBOL システムやオペレーティング システムによって内部バッファーに格納し、後でディスクに書き出すかを指定します。
上位ヘルプ:
構成ファイル