XAR を定義するために使用できる、Micro Focus 固有の xa_open 文字列オプションについて説明します。
Enterprise Developer では、各データベース ベンダーによって提供される xa_open 文字列オプションのほかに、XAR のための xa_open 文字列オプションが用意されています。
これらのオプションをリソース定義に追加するには、データベース ベンダーが指定する形式を使用して xa_open 文字列にこれらのオプションを含めます。たとえば、ほとんどのデータベースでは区切り文字にカンマ (,) を使用しますが、Oracle ではプラス記号 (+) を使用します。詳細については、データベースのドキュメントを参照してください。
- UserP={T|F}
- CICS トランザクションまたはバッチ ジョブごとに、現在の Enterprise Developer ユーザーの ID を確立する方法を決定します。
- T
- 接続のための ID は、CICS トランザクションまたはバッチ ジョブごとに、現在の Enterprise Developer ユーザーの資格情報を使用して確立されます。これは、「ユーザー偽装」と呼ばれます。このオプションを使用するには、オープン文字列で指定される資格情報は、他のユーザーを偽装できるアカウントの資格情報である必要がありますが、そうでない場合は、最低限のデータベース権限およびアクセス権が付与されている必要があります。詳細については、「CICS と JCL のユーザー偽装」を参照してください。
注:
- DB2 および Oracle - 動的登録を使用する DB2 または Oracle XAR のために UserP=T が設定されている場合は、アプリケーションのビルド時に XAID コンパイラ指令オプションを指定する必要があります。
- ODBC の 1 フェーズ コミット - UserP=T は、SQL Server(Windows 環境にのみ該当) 用にのみサポートされています。
- ODBC の 1 フェーズ コミット - UserP=T は、サポートされていません(UNIX 環境にのみ該当)。
- ユーザー偽装は Web サービスに対してサポートされていません。
- F
- 接続用の ID は、xa_open 文字列で定義されている資格情報によって確定され、変更はできません。デフォルトです。
- BatchOnly={T|F}
- Enterprise Server SEP での XA リソースの可用性を決定します。
- T
- バッチ ジョブおよびそれらに対応する SEP のみのために、JCL によって、関連する XAR を Enterprise Server で使用できるようにします。これにより、他の Enterprise Server SEP で接続を開く必要がないため、トランザクションの作業負荷の量が削減されます。
- F
- 関連する XAR をすべての Enterprise Server SEP で使用できるようにします。デフォルトです。
- LocalTX={T|F}
- トランザクションを XAR でどのように処理するかを決定します。
- T
- 関連する XAR で、ローカル (非分散) トランザクションを使用します。このオプションは負荷を抑えるため、XAR を単一で使用する際に適しています。ただし、LocalTX=T の場合は、他のリソースとは関係なく XAR ごとにコミットおよびロールバックも処理されるため、慎重に使用することをお勧めします。VSAM および SQL を両方使用するジョブでは、LocalTX=T を設定することは避けてください。
- F
- 関連する XAR で、XA のグローバル分散トランザクションを使用します。デフォルトです。
- ISOLEVEL={CR|RO|RR|SS|SZ|UR}
- 特定の XAR のトランザクションの分離レベルを決定します。
-
パラメーター |
説明 |
CR |
コミットされた読み取り (デフォルト) |
RO |
読み取り専用 (Oracle のみ) |
RR |
反復可能読み取り (Oracle ではサポート外) |
SS |
スナップショット (SQL Server のみ) |
SZ |
シリアル化可能 |
UR |
非コミット読み取り (Oracle ではサポート外) |
- ESLOGGING=0001
- Enterprise Server コンソール ログで追加の RM スイッチ モジュール診断を提供します (JCL 接続やデータベース API エラーを含む)。
- PACKAGEPATH=schema1[+schema2+...schemaN]
- DB2 のみ。次の代入マーカーを使用して、現在の JCL または CICS ユーザー名、XA リソース名、エンタープライズ サーバー リージョン 名、または組み合わせに基づくカスタマイズを可能にできます。
- %REGION%
- 現在の エンタープライズ サーバー リージョン 名。
- %XARN%
- 現在の XA リソース名。
- %ESUSER%
- 現在の CICS または JCL ユーザー名。
UserP とともに使用する場合、接続のユーザーが変わると PACKAGEPATH 値も変化します。