Eclipse IDE は、デバッグの機能および手法を数多く提供しています。
- ブレークポイント設定
- [Run > Toggle Breakpoint] を選択するか、左余白でダブルクリックします。
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ヒント: プログラム ブレークポイントを設定するか切り替えるには、手続き部見出しの隣にある左余白をダブルクリックするか、または [Breakpoints] ビューを使用します。プログラム ブレークポイントは、ネイティブ COBOL でのみサポートされ、ネストされたプログラムではサポートされません。
デフォルトで、プログラムへのどのエントリ ポイントでも、また呼び出しからプログラムに戻る時点でも、プログラム ブレークポイントによって実行が停止します。手続き部のエントリ ポイントが呼び出されたときのみにプログラム ブレークポイントによって実行が停止するように指定するには、プロジェクトの起動構成を開き ([Run > Run Configurations] をクリック)、構成の [General] タブで [Program breakpoint on main entry point only] をオンにします。
- データ項目の値
- データ項目の値を表示するには、データ項目の上にカーソルを置くか、データ項目を右クリックして [Inspect COBOL] をクリックします。
- デバッグ構成
- [Run > Debug Configurations] を選択します。複数のデバッグ構成を設定し、そのデバッグ構成を入れ替えることができます。これらの設定は、プロジェクトのランタイム設定をオーバーライドします。
- デバッグするメイン プログラム
- [Run > Debug] を選択します。[General] タブで、メイン プログラム ファイルを指定します。
- 実行をリセット
- 実行ポイントをカーソル位置に移動します。ショートカット キーは Alt+F12、R です。
- 設定
- [Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Debug] を選択します。特に、データ項目の 16 進数値やバイト値を表示するように選択できます。
- [Run to line]
- コード内の任意の場所にカーソルを置いて、現在の実行ポイントからカーソルが置かれている行まで実行するようにデバッガーに指示することができます。この機能を使用すると、ステップ機能を使用してコードの各行をステップ実行する必要がなくなるため、デバッグの時間を節約できます。[Run to line] は、メイン ソース コードとコピーブック コードの両方で使用できます。この機能を使用するには、コード内にカーソルを配置し、[] をクリックするか、ショートカット Ctrl+R を使用します。
- リバース デバッグ
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制約事項:
この機能は、次のプラットフォームでのみサポートされています。
- Red Hat Linux (x86 および x64)
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP2 (x64 のみ)
追加の制約事項が適用されます。詳細については、本ドキュメントの「既知のエラーと制約事項 > 問題解決と診断ツール」セクションの「リバース デバッグおよびライブ記録」を参照してください。
[Debug Configurations] ダイアログでアクティブなデバッグ構成の [Enable reverse debug] ボックスがオンになっている場合、プログラムまたはアプリケーションを順方向にステップ実行しているときに、Enterprise Developer デバッガーでデバッグ セッションが記録されます。その後、アプリケーションを逆方向にステップ実行して、記録された情報にアクセスできます。逆方向にステップ実行すると、リバース モードに切り替わり、ライブではなく記録された実行内容が表示されます。したがって、リバース モードでは入力は受け入れられません。記録されたセッションを順方向に進めることもできます。最初にステップバックしたポイントまで到達すると、ライブ モードに切り替えて実行が続行されます。ライブ モードになると、入力が再び受け入れられるようになります。
リバース モードでも、デバッガーの動作はライブ モードと同じで、プログラムの位置、デバッグの段階、および変数の名前と値が表示されます。
- デバッグの停止
- [Run > Terminate] を選択します。上部にある赤い四角をクリックしても停止できます。
- 監視ポイント設定
- [Run > Toggle Watchpoint] を選択するか、左余白でダブルクリックします。
制約事項: この機能は、VM COBOL ではサポートされていません。
- COBOL 変数の検査
- COBOL 変数を検査することができます。エディター内のカーソルをデータ項目の上に置くか、またはデータ項目を選択します。検査は、[Expressions] ビューのように機能します。エディター (COBOL エディターまたは COBOL コピー表示) で、任意のテキストを評価用に選択できます。
- ネイティブ (ローカルおよびリモート プロジェクト) の場合:[Run > Inspect COBOL item]
- JVM COBOL プロジェクトの場合:[Run > Inspect]
エディターのコンテキスト メニューまたは
Ctrl+Shift+I ショートカットを使用して、検査をトリガーすることもできます。
制約事項: データ項目の検査のみサポートされています。算術演算やメソッド呼び出しなどの複雑な式は、現在サポートされていません。
- キーボード ショートカット - デバッグ
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- F5 = 現在のコード行で次の文にステップインし、実行を一時停止します。
のクリックと同等です。
- F6 = 次の文に入らずに現在実行中のコード行で次の文をステップオーバーし、実行を一時停止します。メソッドは通常どおりに実行されます。
のクリックと同等です。
- F7 = ステップインしたメソッドまたはパラグラフから戻り、実行を一時停止します。メソッド内の残りのコードは通常どおりに実行されます。
のクリックと同等です。
- F8 = 一時停止したコード行からプログラムの実行を再開します。
のクリックと同等です。
また、[Drop to Frame] ボタン
をクリックして、現在のメソッドの開始位置に移動することもできます。
- キーボード ショートカット - リバース デバッグ
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制約事項:
この機能は、次のプラットフォームでのみサポートされています。
- Red Hat Linux (x86 および x64)
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP2 (x64 のみ)
追加の制約事項が適用されます。詳細については、本ドキュメントの「既知のエラーと制約事項 > 問題解決と診断ツール」セクションの「リバース デバッグおよびライブ記録」を参照してください。
[Enable reverse debug] デバッグ オプションをオンにした場合は、次のショートカットも使用できます。
- Ctrl+F5 = 現在のコード行で前の文にステップインします。
のクリックと同等です。
- Ctrl+F6 = 現在のコード行で前の文に入らずにステップオーバーします。
のクリックと同等です。
- Ctrl+F7 = リバース モードでステップバックしたメソッドまたはパラグラフから戻ります。
のクリックと同等です。
- Ctrl+F8 = リバース モードで実行を再開します。記録を開始したポイントかブレークポイントに達すると実行が停止します。
のクリックと同等です。
- データ項目の値や内部ファイル名のファイル状態の確認
- データ項目または内部ファイル名の上にマウス ポインターを置くと、現在の値またはファイル状態がテキスト ホバーとして表示されます。現在の実行行と前の行に含まれている変数の値および内部ファイル名のファイル状態は、[Variables View] (通常は、IDE の右上に表示される) に表示されます。
- 未割り当て連絡項目の扱い
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デバッガーが未割り当て連絡項目を含む行でステップ実行する場合 (アプリケーションの一部のみをデバッグしその連絡項目にメモリが割り当てられていない場合など)、デバッグが終了します。連絡をそのデータ項目に割り当ててデバッグを継続するには、そのデータ項目を選択して右クリックし、[Inspect COBOL] をクリックします。画面の指示に従い、値を確定してデータ項目に割り当てます。または、[Variables] ビューでデータ項目を右クリックし [Change Value] をクリックして連絡を割り当てます。