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付録 B : COBSQL エラーメッセージ

COBSQL では、以下の 4 つの異なる種類のメッセージが表示されます。

以下のセクションでは、現在の COBSQL メッセージが解説されています。

CSQL-I-001: COBSQL:チェッカへの引き渡しを完了しました

このメッセージには、情報が表示されているだけです。COBSQL により正常にソースファイルが処理され、必要な情報はすべて COBOL コンパイラへ返されました。プログラムは現在、アニメート、または実行可能です。エラーが見つかった場合には、ソース上で強調表示され、エラーテキストが利用可能となります。

CSQL-I-003: Oracleに対して省略時のCOBSQLTYPEは不正です

このメッセージには、情報が表示されているだけです。COBSQL では COBSQLTYPE 指令が設定されていない場合、またはすでに旧式の値が設定されている場合には、Oracle プリコンパイラがデフォルトで使用されるよう設定されています。

このメッセージは、直前の COBSQLTYPE 指令に不正な値が設定されている場合に表示されます。

COBSQL により、Oracle プリコンパイラを起動しようと試みられます。そのため、Oracle プリコンパイラが存在しない場合には、さらにエラーが引き起こされる可能性があります。

CSQL-I-004: 受け付けました <COBSQL 指令>

COBSQL では、指令が有効であることを確認するために、このメッセージが表示されます。

CSQL-I-005: <プリコンパイラ指令> をプリコンパイラに引き渡しました

COBSQL は、END-COBSQL 指令の後で別の指令を検出しました。それは、データベースのプリコンパイラ用の指令であり、COBSQL により引き渡されます。このメッセージは、CONFIRM 指令が設定されている場合にのみ表示されます。

CSQL-I-006: 受け付けません <COBSQL 指令>

COBSQL により不正な指令が検出されました。指令自体が不正であるか、または指令に設定された値が不正であるかのどちらかです。

CSQL-F-007: COBSQL/Checker とチェッカの互換性がありません -- 終了します

COBSQL が他の COBOL 統合プリプロセッサ (たとえば、CP または HTMLPP) とともに使用される場合には、下位プリプロセッサは COBSQL と同じサイズの行バッファが使われている必要があります。そうでない場合には、このエラーメッセージが出力されます。通常の実行では、このメッセージが表示されることはありません。表示された場合は、新しい統合プリプロセッサで古いバージョンの COBSQL が使用されているか、またはその逆の状態になっていることを示しています。

CSQL-I-008: <統合プリプロセッサ名> プリプロセッサを起動します

他の統合プリプロセッサが起動された場合に、このメッセージが表示されます。このメッセージは情報として表示されているだけです。

CSQL-F-009: 回復不能なエラー: <統合プリプロセッサ名> -- 終了します

COBSQL により起動された統合プリプロセッサにより、致命的エラーメッセージが返されました。COBSQL では、このメッセージは COBOL コンパイラに引き渡され、処理は中止されます。

他の統合プリプロセッサの処理が中止されてしまう原因については、そのプリプロセッサのドキュメントを参照してください。

CSQL-F-010: 回復不能なエラー: STKレコードの書き出し。

スタック化された処理環境 (たとえば、COBSQL によって CP のような他の統合プリプロセッサが起動されるような状態) においては、COBSQL では、他の統合プリプロセッサから返される情報が STK という拡張子を持つ副ファイルの中に保存されます。そのファイル名は、入力ファイルと同じになります。

このメッセージが表示されるのは、COBSQL が STK ファイルにレコードを書き込む間に COBOL コンパイラのエラーを受け取った場合です。COBSQL では、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) が表示されます。

CSQL-F-011: COBSQL/Informixがサポートしない環境

Infomix COBOL プリコンパイラが利用できない、私たちが把握していないバージョンの COBOL とともに COBSQL が実行されています。また、COBSQL とともに使用されている COBOL 用に、誤った Infomix COBSQLTYPE が指定されている場合にも、このメッセージが表示されます。

CSQL-F-012: Informixサポートでは INFORMIXDIR を設定してください

Informix プリコンパイラを使用可能にするには、環境変数 INFORMIXDIR が設定されている必要があります。COBSQL では、ESQL/COBOL プリコンパイラの場所を見つけるために、INFORMIXDIR 環境変数の値が使用されます。

CSQL-F-013: アクセスできません : <filename>

このエラーは、COBSQL ではソースコードファイルを開こうとするとき、または展開されたコードの中で COPY 文を処理しようとするときに発生する可能性があります。COBSQL では、データベースプリコンパイラが起動される前に、ソースファイルを開こうとします。ファイルを開くことができない場合には、このエラーが報告されます。

また、COBSQLでは、展開されたソースコードに記述された copyfile を開くことができない場合に、このエラーが表示される可能性があります。COBSQL では、データベースプリプロセッサによって挿入された COPY 文を処理する必要があります。この処理が行なわれない場合には、COBOL コンパイラが COPY 文を COBOL 本来のソースと同じように処理し、展開します。

COBSQL では、このエラーが表示されると、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) も表示されます

CSQL-F-016: UNIXでの実行エラー:リターンコード: <返り値>

このメッセージが表示されるのは、UNIX 上で実行されている場合です。UNIX では、これは致命的エラーになりません。データベースプリコンパイラがソースファイルにエラーを発見すると、多くの場合、0 以外が返り値として出力されます。このため、COBSQL は、このメッセージを表示した後も処理を継続します。

CSQL-I-017: 作成中: <ファイル名>

COBSQL では、展開されたソースファイルが保存されようとしているときに、このメッセージが情報として表示されます。

CSQL-I-018: <プリコンパイラ名> プリコンパイラトランスレータを起動します。

COBSQL では、どのデータベースコンパイラが呼び出されているかをユーザに知らせるために、このメッセージが情報として表示されます。

CSQL-F-019: 回復不能なエラー: STKファイルのオープン

COBSQL は、副ファイルとして STK ファイルを開こうとしました。このファイルは、COBSQL が他の統合プリプロセッサとともにスタック化されている場合にのみ使用されます。

COBSQL では、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) も表示されます。

CSQL-I-020: <Precompiler> プリコンパイラの出力を処理中

COBSQL では、一度データベースプリコンパイラが正常に呼び出され、拡張コードの処理が開始されると、このメッセージが表示されます。

CSQL-F-021: プリコンパイラが完了しませんでした -- 終了します

COBSQL では、データベースプリコンパイラを呼び出した後で、その処理の完了を確認します。それは、プリコンパイラによって生成されたはずのファイルを開くことにより行なわれ、ファイルを開くことができなけば、このエラーが報告されます。

このメッセージが表示され、しかもプリコンパイラによりリストファイルと展開されたソースファイルが両方とも作成されている場合は、COBSQL がファイルへの読み込みアクセス権を持っていないか、または誤ったディレクトリにファイルが作成されたかのどちらかです。COBSQL を実行する前に、カレントディレクトリが正しく設定されているかを確認してください。

CSQL-F-022: 回復不能なエラー: ORGファイルの再オープン

データベースプリコンパイラの処理が完了すると、後処理の一部として、COBSQL により元のソースコードファイルが再度開かれます。ファイルを開くことができなければ、このエラーメッセージが表示されます

COBSQL では、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) も表示されます。

CSQL-E-023: ファイルステータス: %s <ファイルステータス>

COBSQL では、ファイル処理に失敗すると、このメッセージが表示されます。このメッセージは、通常他の COBSQL エラーによって生成され、どのファイルがエラーになったかを特定することができます。

CSQL-E-024: ファイル <ファイル名> の入出力があります

このメッセージは、トレースファイル、またはデバッグファイルのどちらかで書き込みエラーが発生した場合に表示されます。

COBSQL では、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) も表示されます。

CSQL-F-025: MIX-Line仮想ヒープを作成できません。 <仮想ヒープ>

ソースファイルおよび展開コードを処理するために、COBSQL では多くの仮想ヒープを作成する必要があります。ヒープ作成中に何か問題があれば、このメッセージが表示され、COBSQL によりどのヒープで問題が発生したのかが示されます。

可能性がもっとも高い原因は、使用可能なメモリの不足、または仮想ヒープを多く作成し過ぎたことなどです。これを解決するには、実行中の COBOL アプリケーションをいくつか終了させて、メモリまたは仮想ファイルの空きを増やしてください。

CSQL-F-026: 展開されたソースが終了してしまいました。
CSQL-F-026: 展開されたソースが終了してしまいました。チェック:
CSQL-F-026: スタンドアロンプリコンパイラの異常終了
CSQL-F-026: このエラーは回復不能です。何かキーを押して、処理を中止してください
CSQL-F-026: ソース行が COBSQLに適合できません
CSQL-F-026: COBSQLが処理しています: <コード領域>
CSQL-F-026: エラーのあったソース行の周辺は:

<ソースコード行>

COBSQL による処理で、元のソースコードが終了する前に、展開されたソースコードが終了してしまいました。これには、原因が 2 つ考えられます。

  1. プリコンパイラにより、展開されたソースコードの作成が完了されていなかったため。
  2. COBSQL により、元のソースコードと展開されたソースコードの間に不一致が発見されたため。

項目、<コード領域> は、COBSQL が処理している元のソースコード内での位置と対応しています。領域には、Working-Storage、手続き部 (Procedure Division)、および SQL 文が含まれます。

項目、<ソースコード行> により、COBSQL が処理している元のソースコード行が特定されます。これらが表示されることにより、元のソースコードで問題がある個所を特定することができます。

CSQL-I-027: Working-Storageを検出しました。処理しています

COBSQL が VERBOSE モードで実行されているときに、このメッセージが情報として表示されます。これは、COBSQL が Working Storage Section を検出し、処理しようとしていることを示しています。

CSQL-I-028: 手続き部を処理しています

COBSQL が VERBOSE モードで実行されているときに、このメッセージが情報として表示されます。これは、COBSQL が手続き部 (Procedure Division) を検出し、処理しようとしていることを示しています。

CSQL-I-029: EXEC SQL文を検出しました。 処理しています

COBSQL が VERBOSE モードで実行されているときに、このメッセージが情報として表示されます。これは、COBSQL が プログラムの手続き部 (Procedure Division) 内で EXEC SQL 文を検出し、処理しようとしていることを示しています。

CSQL-E-036: プリコンパイラファイルを開けません: <ファイル名>

データベースプリコンパイラの処理が完了すると、後処理の一部として、COBSQL により元のソースコードファイルが再度開かれます。ファイルを開くことができなければ、このエラーメッセージが表示されます。

COBSQL では、さらに COBOL I/O エラーメッセージを表わす CSQL-E-023 (ファイル入出力エラー) も表示されます。

CSQL-F-037: COBOLのバージョンが正しくありません。アップグレードしてください

COBSQL が、以前のバージョンの COBOL で実行されているため、正しく動作しません。そのため、COBSQL は処理を継続せず、中止します。

CSQL-I-038: 旧式の指令: %s <COBSQL 指令>

COBSQL は、すでに使用されなくなっている指令を検出しました。

CSQL-I-039: ORGファイルと CBLファイルの同期が取れていません

COBSQL では、元のソースファイル (ORG) とデータベースプリコンパイラにより生成されたソース (CBL) を処理するときに、その処理位置を修正しようとすることがあります。それは、一致する行を探して CBL ファイルをさらに先へと走査することにより行なわれます。そのときに、このメッセージが表示されます。

通常 2 つのソースファイル間での不一致は、COBSQL が処理できないコードをプリプロセッサが生成したことが原因です。COBSQL が対応できるよう変更されるまでは、SQLDEBUG 指令を使用して一時的に問題を回避することができます。

このメッセージが表示されたときに生成されたコードは、正しく機能しない可能性があります。COBSQL が位置を修正するために、元のソースの一部の処理が削除されている可能性があるためです。

CSQL-W-040: Pro*Cobol によりコメント化されました: <ソース行>

Pro*COBOL により、EXEC SQL 文の一部ではないコード行がコメント化されました。それによって、プログラムの実行に影響が現れる可能性があり、アプリケーションが実行されている場合には、注意が必要となります。

CSQL-F-041: COBOL実行時スイッチを読めません

COBSQL は、実行時スイッチを検査することにより現在の実行システムがどのような設定になっているかを確定しようとします。現在の設定を読み込めない場合に、このメッセージが表示されます。

このエラーが発生すると、処理は中止されます。

CSQL-F-042: COBOL実行時スイッチを設定できません

外部プログラムの中には、NULL 文字を含んだ COBOL コードを生成するものがあります。その場合 COBSQL は、NULL 文字を含んだコードを読み込めるように、関連する実行時スイッチを変更しようとします。

COBSQL により、実行時スイッチは正常に読み出されたが設定に失敗した場合に、このメッセージが表示されます。


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