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この章では、デバッグ制御に使用できる COBOL ライブラリルーチンについて説明します。
COBOL システムライブラリルーチンでは、型定義と COBOL CALL プロトタイプを使用しており、ライブラリルーチンの呼び出しの有効性を効果的に検証できます。詳細については、『プログラマーズガイド - アプリケーション作成』 の 『ライブラリルーチン』 の章に記載されている 『ライブラリルーチン用の TYPEDEF と CALL プロトタイプ』 を参照してください。
ライブラリルーチンの型定義と CALL プロトタイプをプログラムで使用するには、プロトタイプを定義しているコピーファイル ($COBDIR/cpylib/cblproto.cpy) をプログラム内でインクルードする必要があります。このファイルをインクルードする行は、コンパイルするプログラムの見出し部より前に記述してください。
次に示す 2 つのデバッグ用ルーチンが使用できます。
CBL_DEBUGBREAK | COBOL プログラムによる Animator の呼び出しを可能にする。 |
CBL_FFND_REPORT | COBOL プログラムによる FaultFinder の呼び出しを可能にする。 |
以下の項では、デバッグ用のライブラリルーチンについて、ルーチン名のアルファベット順に説明します。各ルーチンの説明箇所には、当該ルーチンの名前と機能のほか、次に挙げる各項目 (またはその一部) の情報を示しています。
構文 |
ルーチンの呼び出しに使用できる CALL 文。
RETURNING 句(省略可能)も明示します。各ライブラリルーチンは、必ず処理結果を示す値を戻します。この値は特に示されない限り、処理が成功すると 0、失敗すると 0 以外になります。RETURNING 句を指定した場合は、返される値が RETURNING に指定された項目 (次の一覧では status-code) に格納されますが、省略した場合は、専用レジスタ、 RETURN-CODE に格納されます(呼び出し規則の 2 ビット目を設定すると、RETURN-CODE の値は変更されません。呼び出し規則の詳細については、『プログラマーズガイド - アプリケーション作成』 の 『COBOL インターフェイス環境』 の章を参照してください)。 status-code には、0〜65535 の値を格納できる数値型の項目を使用する必要があります。この項目は cbltypes.cpy ファイルでは ルーチン名は必ず大文字で記述します。 |
パラメータ |
RETURNING 句と USING 句に指定する各パラメータの型を示しています。[parameter1] のように角かっこで囲まれているパラメータは、ルーチンの形式によっては省略可能です。 |
起動時の設定 |
起動時に渡されるパラメータを示しています。 |
終了時の設定 |
終了時に返されるパラメータを示しています。 |
備考 |
ルーチンを正しく使用するために必要な追加情報。 |
COBOL プログラムによる Animator の起動を可能にします。
call "CBL_DEBUGBREAK" returning status-code
status-code |
『ライブラリルーチンの説明について』 を参照。 |
このルーチンを使用すれば、COBOL プログラム内から Animator を起動できます。CBL_DEBUGBREAK の呼び出し時にデバッグが実行されていなければ、Animator が起動します。Animator が起動すると、ツールバーの [Stop] ボタンをクリックした場合と同じように、呼び出し元プログラムがただちに停止します。
CBL_DEBUGBREAK の呼び出し時にデバッグが実行中であれば、[Stop] ボタンをクリックした場合と同じように Animator 内でデバッグが停止します。
このルーチンは正常終了すると 0、Animator の起動に失敗すると 0 以外の値を返します。
COBOL プログラムによる FaultFinder の起動を可能にします。
CALL "CBL_FFND_REPORT" using by value rtserr by value terminate returning status-code
rtserr |
cblt-x4-comp5 |
terminate |
cblt-x4-comp5 |
status-code |
『ライブラリルーチンの説明について』 を参照。 |
terminate |
次のいずれかの値を指定します。
|
||||
rtserr |
0 以外の値を指定すると、その値がランタイムシステムの有効なエラーコードとして FaultFinder のレポートに出力される。0 を指定すると、ランタイムシステムエラーは通知されない。 |
このルーチンを使用すれば、プログラム内から FaultFinder を起動できます。呼び出された FaultFinder は、実行時調整変数の設定を基に、ただちにレポートファイルを生成します。faultfind_level
調整変数の値が 0 の場合は、CBL_FFND_REPORT が正常に FaultFinder を呼び出しますが、生成されるレポートには、履歴情報や開いているファイルの情報は含まれません。呼び出し元のプログラムが
FaultFinder によるレポート生成後も実行を継続するかどうかは、terminate パラメータで指定した値によって決定されます。
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