ここでは、アプリケーションのテストのために自動的にインストールされる AS、または ES ライセンスについて説明します。
COBOL 開発システムをインストールすると、付属している AS、または ES ライセンスが自動的に生成されます。 これらは、開発者がアプリケーションをテストするための開発者用ライセンスです。 これらのライセンスは、アプリケーションの開発とテストに限定されます。 実際のアプリケーションを実行するためにディプロイしてはなりません。
開発者用ライセンスはデフォルトでは標準ライセンスです。 詳細については、『はじめに』の章にある『ライセンスのタイプ』を参照してください。
開発者用ライセンスは、開発システムライセンスをインストールすると自動的にライセンスデータベースにインストールされます。また、開発システムライセンスをアンインストールすると、自動的にライセンスデータベースからアンインストールされます。AppTrack を実行する必要はありません。
特別な操作が必要な場合があります。 正式ライセンス版開発システムをすでに前のバージョンまたはアップデートからインストールしている場合は、システム上に存在する開発者用ライセンスに対応する AS、または ES ライセンスの自動インストールをトリガする必要があります。これを行う手順は次のとおりです。
たとえば、次のように入力します。
cd /opt/microfocus/mflmf sh ./devas
このコマンドを実行する必要があるのは一度だけですが、何度実行しても問題はありません。
アプリケーションをテストするために、自動的に生成されるライセンスよりも多くのライセンスが必要な場合は、追加のライセンスを購入する必要があります。 購入した追加のライセンスは、『ライセンスのインストールと管理』の章の『ライセンスのインストールとアンインストール』の説明に従ってインストールします。
Application Server のアップデートバージョンを入手した場合は、新バージョンが正しく実行されその動作が確認されるまで引き続き旧バージョンを使用できるように、新しい場所にインストールする場合があります。 自動的にインストールされる開発者用ライセンスは、古い開発システムと新しい Application Server の両方で利用できます。
ただし、追加でインストールした開発者用ライセンスは開発システムをインストールしたディレクトリにリンクしているため、デフォルトでは新しくインストールしたシステムで利用できません。 このディレクトリは、$COBDIR 環境変数で定義されています。
AS ライセンスを新しい Application Server の場所とリンクさせるには、新しい Application Server をインストールしたディレクトリにあるテキストファイル DEVASSHARE に 1 行を追加します。この行に、元の Application Server がインストールされているディレクトリのパス名を指定してください。このファイルには、すべてのユーザに対する読み取り許可を設定する必要があります。このファイルが存在しない場合は、テキストエディタで作成し、すべてのユーザに対する読み取り許可を与えます。
たとえば、元の Application Server が /usr/original/AS にインストールされていて、新しい Application Server を /usr/new/AS にインストールした場合、DEVASSHARE には次の行を追加します。
/usr/original/AS
アプリケーションのテストで、利用可能なライセンスがないというメッセージが表示された場合は、ライセンスデータベースに、付属の (自動的にインストールされる) ライセンスユニットがないことを示しています。
これらの開発者用ライセンスは、AppTrack の「ライセンスリスト」で確認できます。インストール済みの開発システムは、***Developer Usage または ***ES Developer Usage でマークされます。
このエントリが見つからない場合は、次の手順を実行します。
紛失していた開発者用ライセンスユニットがデータベースにインストールされます。これでアプリケーションを実行できます。
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