ここでは、運用環境で使用する .car ファイルからサービスインターフェイスをディプロイする方法と、EJB と EJB サービスインターフェイスのリソースアダプタのディプロイする方法を説明します。
Interface Mapping Toolkit を使用して生成したサービスインターフェイスを実行するには、エンタープライズサーバにディプロイする必要があります。サービスインターフェイスはマッピング情報、COBOL プログラム、および必須データからなります。
通常、開発者が開発の際に使用するインターフェイスは、Interface Mapping Toolkit のディプロイツールを使用して自動的にディプロイします。一度でもインターフェイスが運用環境で使用されている場合は、ディプロイツールが最後に実行したときに生成された .car ファイルを使用してディプロイする必要があります。
.car ファイルをディプロイするには、2 つの方法があります。
mfdepinst コマンドは、エンタープライズサーバへのサービスのディプロイ処理の一部をサーバ側で処理します。このツールは、エンタープライズサーバ上の .car ファイルに含まれているサービスをインストールします。これは、『.car ファイルの手動ディプロイ』の節に説明されている、.car ファイルを手動でアンパックして、Enterprise Server Administration を使用してファイルを追加することと同じです。
mfdepinst コマンドは、.car ファイルからファイル (.int や .int など) を抽出して、新しいサービスやパッケージ用に Directory Service ディレクトリを更新します。また、エンタープライズサーバが動作中の場合には、それらの新しいサービスを通知して使用できるようにします。
詳細は、ヘルプトピックの『mfdepinst』を参照してください。
サービスを COBOL アーカイブファイルの .car にファイルをアンパックして、Enterprise Server Administration を使用してエンタープライズサーバにサービスを追加することによって、手動でディプロイします。.car ファイルは、ディプロイツールの使用時に作成されます。
.car ファイルは、ディプロイフォルダ myservice/Repos/myservice.deploy に格納されています。COBOL アーカイブの重要なファイルを、次に示します。
サービスインターフェイスを手動でディプロイするには、次のことを行うために Enterprise Server Administration を使用します。
COBOL サービスを実行する EJB は、エンタープライズサーバで動作する COBOL サービスおよび WebSphere や WebLogic などのサードパーティの J2EE アプリケーションサーバで動作する EJB とクライアントで実行されます。
.car ファイル (または、開発者であれば Interface Mapping Toolkit のディプロイツールを使用して) から COBOL サービスをディプロイします。『 サービスインターフェイス』の節を参照してください。
EJB とクライアントでは、次に示すファイルを J2EE アプリケーションサーバにディプロイします。
.ear ファイルが生成されず、.jar ファイルのみが存在する場合は、かわりに .jar ファイルをディプロイできます。J2EE アプリケーションは、ディプロイする前に .jar ファイルを .ear ファイルにパッケージ化することがあります。その方法は簡単です。
J2EE アプリケーションサーバを迂回する方法には、次の 2 つがあります。
Micro Focus 製のリソースアダプタを使用すると、J2EE 上にディプロイした EJB がエンタープライズサーバ上の COBOL と連携できるようになります。 リソースアダプタは、J2EE コネクタとも呼ばれます。
EJB を Enterprise Server 上で動作する COBOL と連携させるには、 以下の準備が必要です:
次のリソースアダプタがあります。
リソースアダプタには、J2EE 1.3 用のバージョンと、J2EE 1.4 用のバージョンの 2 つがあり、COBOL 開発システムの $COBDIR/lib/j2ee13 および $COBDIR/lib/j2ee14 のそれぞれのディレクトリに格納されています。
リソースアダプタをディプロイするために必要な情報は、ディプロイディスクリプタの中に記述されています。 各アプリケーションサーバー製品に対応するために、個別のディプロイディスクリプタが提供されています。 この、ディプロイディスクリプタの内容は通常のテキストエディタで参照することができます。 例えば、weblogic-ra.xml というディプロイディスクリプタが、 mfcobol-notx.rar の中にパッケージ化されており、以下の行が記述されています:
<connection-factory-name>CCIMFCobol_xxx</connection-factory-name> <jndi-name>eis/MFCobol_xxx</jndi-name>
ここで xxx はバージョン番号です。
ディプロイディスクプリタは、ディプロイする構成要素を記述した xml ファイルです。J2EE アプリケーションサーバには、ディプロイするアーカイブファイル (.jar、.war、および .ear) 用のディプロイディスクプリタが必要です。 実行時に、アプリケーションサーバはディスクプリタを処理し、それに従って動作します。
EJB またはクライアント生成時に、汎用的なディプロイディスクプリタが作成され、関連するアーカイブファイルにパッケージ化されます。いくつかの J2EE アプリケーションサーバは、追加のディプロイディスクプリタを必要とします。これらは、サポートされているほとんどのアプリケーションサーバ用に自動的に生成されます。
詳細は、COBOL 開発システムに付属の『Java と COBOL』の『Java インターフェイスマッピングとリソースアダプタの使用方法』の章にある『ディプロイディスクプリタ』の節を参照してください。
CustomRecord インターフェイスと RuntimeProperties インターフェイスのサポートは、EJB の場合には mfejblib.jar 、J2SE Java bean の場合には mfj2se.jar で提供されます。
J2SE Java bean の場合は、 mfj2se.jar が Java ランタイムシステムで利用可能であり、Java クラスパス上にあることを確認する必要があります。
EJB の場合、インターフェイスのサポートは、EJB 用のクライアント生成時にアプリケーションの .ear ファイルに自動的にインクルードされます。手動でクライアントを作成する場合は、 .ear ファイルに mfejblib.jar を手動で追加します。 このファイルには、J2EE 1.3 用のバージョンと、J2EE 1.4 用のバージョンの 2 つがあり、COBOL 開発システムの $COBDIR/lib/j2ee13 および $COBDIR/lib/j2ee14 のそれぞれのディレクトリに格納されています。また、Enterprise Server が収録されている CD にも格納されています。
EJB のディプロイには、J2EE マシン上でサードパーティのアプリケーションサーバを、EJB、リソースアダプタ、および Enterprise Server がそれぞれ互いの位置を認識するように構成する作業が含まれます。
EJB のディプロイには、サードパーティのアプリケーションサーバ用のインターフェイスを使用します。 多くのアプリケーションサーバは、WebLogic Server Console などの Web ベースのインターフェイスを提供し、ディプロイプロセスを手順に従って行います。ほとんどのサードパーティのアプリケーションサーバは、クライアント、すべての必要なディプロイディスクプリタ、および他のファイルとともにアプリケーションの .ear ファイル内にパッケージ化された EJB が必要です。.ear ファイルは、Interface Mapping Toolkit を使用してクライアントを作成するときに自動的に生成されます。
アプリケーションの .ear ファイルがない場合は、.ear ファイルを作成するためにサーバの管理インターフェイスや jar コマンドを使用します。
開発と運用で使用する、サードパーティアプリケーションサーバがいくつかサポートされています。 たとえば、WebSphere や WebLogic があります。 サポートされている全アプリケーションサーバの一覧は、 Readme の 『サードパーティのソフトウェア』 を参照してください。
ほとんどのサードパーティアプリケーションサーバには、Web ベースの管理コンソールが付属しています。この管理コンソールを使って、EJB とリソースアダプタをディプロイします。 このコンソールで、ディプロイを手順に従って行います。また、オンライン情報を利用できます。
サーバ上にディプロイしたモジュールを変更した場合は、サーバを停止し再開するよう推奨しています。
ディプロイした EJB が正常に機能しない場合には、次のことを確認してください。
Copyright © 2006 Micro Focus (IP) Ltd. All rights reserved.