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Server Express の Linux and UNIX へのインストール
Server Express Linux または UNIX にインストールするにはこの手順に従います。
以下の記述の中で例示されている箇所では製品のデフォルトのパス名、ディレクトリ名が使用されています。 コマンドラインの例が適用されるのは、shおよびkshのみです。cshを使用している場合は、 記載されている例に該当するcshコマンドを使用してください。
始める前に
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購入された製品に以下のコンポーネントが含まれていることを確認してください:
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Server Express と記載されたソフトウェアDVD。
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ライセンスカード。 これには、シリアル番号およびライセンス番号から成る製品ライセンスキーと、 ご購入のMicro Focus Serverでライセンス供与されているタイプ、ユーザ数、 およびライセンスの対象である環境が記載されています。
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「入門書」。
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以下の記述の随所で$COBDIRが参照されていますが、この$COBDIRとは、使用するCOBOL製品のインストール場所です。 これは、デフォルトの設定では、/opt/microfocus/cobol です。 デフォルトではないディレクトリを選択する場合、$COBDIR の指す絶対パス名は 51文字以内でなければなりません。
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以前の Micro Focus COBOL製品がインストールされている場合:
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変更したすべてのCOBOLシステムファイルのバックアップを作成しておくことをお奨めします。たとえば、cobkeymp、ADISCTRL、coboptおよびcobconfigなどです。Server Express をインストールした後に、これらのファイルにその前に適用した変更を再度適用します。
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既存のCOBOLシステムと同じ環境に Server Express をインストールする場合はまず、既存のCOBOLシステムを削除する必要があります。または、インストールが完了するまで、既存のCOBOLシステムを別のディレクトリに移動しておくとよいでしょう。この場合稼働中の Enterprise Server は動作しなくなります。
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Server Expressと同じマシンで、別途購入したMicro Focus Server ライセンスを使用したい場合には、Micro Focus Serverソフトウェアをインストールする必要はありません。ソフトウェアとしてはServer Expressのみをインストールし、AppTrackユーティリティを使用してMicro Focus Serverのライセンスを追加インストールすれば結構です。
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同じマシンに、異なるバージョンの Server Express またはいずれかの Micro Focus Server (実行環境製品) をインストールしているか、インストールする予定である場合は、それを別のディレクトリにインストールする必要があります。
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ライセンス管理システムまたは Enterprise Server を使用するためには、ご使用のオペレーティングシステムが共有メモリをサポートしている必要があります。
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日本語対応のため、次のコンパイル指令を $COBDIR/cobol.dir に追加するには、ソフトウェアのインストールを実行する前に、日本語ロケールを設定してください。インストールスクリプトがロケールを設定をみて、自動的に設定を追加します。
CURRENCY-SIGN"92" NCHAR"2"
バージョン 5.0 以前の製品はこの設定は製品に含まれていましたが、上記のような仕様に変更されました。
ライセンス管理
Server Expressは、ライセンス管理機能(LMF)により管理されています。この機能により、所有しているこの製品のライセンス数を監視することができます。この製品を使用するには、ライセンス管理機能(Server Expressソフトウェアに同梱されています)をインストールする必要があります。ライセンス管理機能は、Server Expressとは別のディレクトリにインストールしなければならず、デフォルトディレクトリは/opt/microfocus/mflmfです。
重要: LMF システムがインストールされるまでは Server Express 製品を使用することはできません。
注意:
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Server Expressのインストール時に LMF をインストールしない選択をすることができます。 しかし、同時にインストールすることをお勧めします。
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Server Expressのインストール時に LMF をインストールしない場合には、 後でrootとしてログインし、$COBDIR/lmfディレクトリに移動し、以下を入力してLMFをインストールできます:
sh ./lmfinstall
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既に LMF がインストールされて起動している場合には、 このバージョンの LMF を上書きインストールするかどうかの問い合わせが表示されます。
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セットアップは、コンピュータのブート時にライセンスマネージャが自動的に起動する ように設定を行うことができます。この設定を行うかどうかの問い合わせが表示されたら 「yes」を指定することを推奨します。
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ご購入頂いたライセンスをアクティベートするにはライセンスキーを入力する必要があります。 製品のインストール中に行うこともできますし、インストールの終了後に別途行うこともできます。
Enterprise Serverの構成
インストールプロセスの中でEnterprise Server を構成することもできますし、一旦インストールを終了してから、別途Enterprise Server を構成することもできます。後で行う場合には 以下のコマンドを実行します:
sh $COBDIR/bin/casperm
Enterprise Server の構成においては、Enterprise Server システム管理者のユーザID を指定します。 (これはすべてのエンタープライズサーバーをこのオウナーシップで実行するUNIXユーザアカウントです。 Directory Server 自身は root ユーザで実行しており、これを指定しない限りはすべてのサーバーは、やはり同様に root で実行されることになります。)
Enterprise Server を使用するには、Enterprise Server License Manager を起動しておかなければなりません。これは、システムのブート時に自動的に起動されるように設定することもできます。 そうでなく、手作業で起動する方法については Enterprise Server の ディプロイライセンスガイド を参照してください。
動作保証環境
このソフトウェア製品は、「動作保証環境」と呼ばれる、一群の オペレーティングシステムコンポーネントの組み合わせ上でビルドされています。 動作保証環境は、オペレーティングシステム自体と、C/C++開発システム、システムリンカー、 アセンブラ、並びに必要なオペレーティングシステムのパッチで構成されます。 動作保証環境のバージョンレベルは、インストール中に表示されます。
このソフトウェア製品を、動作保証環境と異なる環境で使用することはできますが、 製品の動作は動作保証環境上でのみ完全に保証されています。 ユーザ環境と動作保証環境との間の差異が大きくなればなくほど、 非互換に起因する問題の発生頻度も大きくなります。Micro Focus SupportLine は 動作保証環境のみを使用して、技術サポートを提供します。
動作保証環境の詳細は $COBDIR/docs/env.txt で読むことができます。
ソフトウェアのインストール
このセクションでは、DVDからインストール先の環境へのソフトウェアの抽出とインストールについて説明します。 インストール先の環境にDVDドライブがない場合は、『DVDを使用しないインストール』を参照してください。
rootとしてログインします。
Server Expressと記載されたDVDをドライブにセットします (caddyの使用が必要な場合があります)。DVDが自動的にマウントされない場合は、適切なシステムコマンドを使用してマウントしてください。
ファイル、prodlist.txtを開きます。このファイルには、ディレクトリ名とそこに含まれる製品の一覧が記載されています。
インストールする製品を含むディレクトリに移動します。
製品は、v5100cob.trzというファイル名の圧縮ファイルとして保管されています。
作業用ディレクトリ (以下、例として /tmpdir とします) を作成し、v5100cob.trz と gzip を CD の該当ディレクトリからコピーします。gzip は圧縮ファイルを解凍するユーティリティプログラムです。必要であれば chmod コマンドで実行権を与えておきます。
以下の例のようなコマンドで、製品をインストールするディレクトリを作成します。このディレクトリは、$COBDIRと呼ばれます。
mkdir /opt/microfocus/cobol
作成したディレクトリに、以下のように tarファイルを解凍・展開します:
cd /opt/microfocus/cobol cat /tmpdir/v5100cob.trz | /tmpdir/gzip -d - | tar xf -
日本語ロケールが設定されているかを確認してから、以下のコマンドを入力して、ソフトウェアをインストールします。
sh ./install
スクリプトにより、以下の使用権許諾契約が表示されます。承諾して、次の手順に進みます。
このソフトウェア製品をインストールしてご使用になる前にこの製品に同封のエンドユーザ使用許諾契約 (以下「使用許諾契約」という) の条項に拘束されることに同意する必要があります。使用許諾契約は必ずお読みください。使用許諾契約にご同意いただけない場合は、未使用の製品をお買い求めの担当営業へご返品ください。お支払いいただいた代金はご返金いたします。最新の使用許諾契約が必要な場合はインストール処理を実行する前に担当営業までご連絡ください。
同意する場合はYキーを、同意しない場合はNキーを押します。Nキーを押すと、インストールは中止されます。
お使いのオペレーティングシステムが、製品をビルドした環境と異なる場合には、インストールを続行してよいかどうかを尋ねられます。
選択されたプラットフォームの動作保証環境が表示されます。 (「動作保証環境」についての詳細はこの文書の前の方に記載されています) インストールを続けるためには Y(es) を入力します。インストールを終了したい場合にはN(o) を入力します。
複数の Javaシステムが利用可能なプラットフォームでは、COBOL/Java相互運用性サポートを使用するかどうかを尋ねられます。Y(es) を入力すると、デフォルトで使用する Javaのバージョンを尋ねられますので、使用するものを選択してください。
ライセンス管理機能(LMF)をインストールするかどうかを選択します。
Server Expressを再インストールしており、 Server Express用LMFがすでにインストールされている場合以外は、yesを選択してください。
noを選択した場合は、後でrootとしてログインし、$COBDIR/lmfディレクトリに移動し、以下を入力してLMFをインストールできます。
sh ./lmfinstall.
注:LMFシステムがご使用のシステム上にインストールされるまでは、Server Expressを使用することはできません。 LMFインストールプロセスにより、LMFのインストール先ディレクトリを尋ねられます。デフォルトディレクトリは、/opt/microfocus/mflmf です。
マシンの起動時に自動的にLicense Managerを起動するかどうかを選択します。yesを選択することをお奨めします。
noを選択した場合も、後で変更することができます。詳しくは、『開発ライセンスガイド』を参照してください。
Server Express 32/64ビット版をインストールしている場合は、使用可能な作業モードが表示されるか、またはデフォルトの作業モード(32ビットまたは64ビット)を指定するよう求められます。デフォルト作業モードを指定する場合は、32または64と入力します。
Enterprise Server 開発システムの構成をここで行うか、後で行うかを尋ねられます。ここで行うことを選択した場合には、Enterprise Serverシステム管理者のユーザIDを尋ねられます。この作業を後で行うには以下のようにコマンドを起動します:
sh $COBDIR/bin/casperm
適切なシステムコマンドを使用して、DVDをアンマウントし、ドライブから取り出します。
DVD を使用しないインストール
ご使用のUNIXシステムにDVDドライブがない場合は、別のマシンのDVDドライブにマウントし、インストール先のマシンに必要なファイルをコピーして、インストールプログラムを実行できます。以下の手順に従ってください。操作を開始する前に、インストール先のマシンに十分な空きスペースがあることを確認してください。必要なスペースは、使用する圧縮ファイルのサイズと同じです。 さらに、この圧縮ファイルを保管するために、同じサイズの一時スペースが必要です。
選択したマシンで、適切なコマンドを使用して、CD-ROMをマウントします。
ファイル、prodlist.txtを開きます。このファイルには、ディレクトリ名とそこに含まれる製品の一覧があります。
インストールする製品を含むディレクトリに移動します。製品は、v5100cob.trzというファイル名の圧縮ファイルとして保管されています。
インストールする製品を選択し、v5100cob.trz と gzipを必要なUNIXマシン上の一時ディレクトリ (/tmpdir とします) にコピー(例:ftpを使用)します。
インストール先のUNIXシステムで、以下の例のように、製品をインストールするディレクトリを作成します。
以下の例のように、tarファイルの内容を作成したディレクトリに抽出します。
日本語ロケールが設定されているかを確認してから、以下のコマンドを入力して、ソフトウェアをインストールします。
CD-ROMからのインストール手順の手順 9以降を実行します。
mkdir /opt/microfocus/cobol
cd /opt/microfocus/cobol cat /tmpdir/v5100cob.trz | /tmpdir/gzip -d - | tar xf -ここで、/tmpdirは、CD-ROMがマウントされたマシンからのtarファイルのコピー先のディレクトリのパスです。
sh ./install
インストール後の操作
製品をインストールしたら、以下を実行します:
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以下の環境変数が正しく設定されているようにします。
AIXを実行しているIBM RS/6000 およびPower PC systems の場合:
COBDIR=/opt/microfocus/cobol export COBDIR PATH=$COBDIR/bin:$PATH export PATH LIBPATH=/usr/lib:$COBDIR/lib:$LIBPATH export LIBPATH
HP-UX を実行しているHP 9000シリーズの場合:
COBDIR=/opt/microfocus/cobol export COBDIR PATH=$COBDIR/bin:$PATH export PATH SHLIB_PATH=$COBDIR/lib:$SHLIB_PATH export SHLIB_PATH LD_LIBRARY_PATH=$COBDIR/lib:$LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH
その他のシステムの場合:
COBDIR=/opt/microfocus/cobol export COBDIR PATH=$COBDIR/bin:$PATH export PATH LD_LIBRARY_PATH=$COBDIR/lib:$LD_LIBRARY_PATH export LD_LIBRARY_PATH
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LMFソフトウェアの場所をカレントディレクトリにし、以下のようにしてLicense Managerを初めて起動します:
cd /opt/microfocus/mflmf sh ./mflmman
License Managerの起動について詳しくは、『開発ライセンスガイド』の『管理作業』に記載されています。
Server Expressを使用する前に、ライセンス管理機能に製品のライセンスを追加します。
ライセンスのインストール手順は、以下のとおりです。
rootとしてログインします。
LMFをインストールしたディレクトリに移動します。
コマンド、mflmcmdを入力します。
“I” (大文字のアイ) キーと Enterキーを押下します。
シリアル番号とライセンス番号を入力し、mflmcmdを終了します。
コマンド、mflmadmを入力します。
F7(または/7)キーを押して、ライセンスデーモンの、現在のライセンス ビューを更新します。
Escキーを入力して mflmadm を終了します。
ライセンスサーバーが起動しているかどうかを確認するために以下のコマンドを実行します:
mflmman
インストールの完了後、最新のアップデートを適用してください。 製品アップデートは弊社のWebサイトの http://www.amc.rocketsoftware.co.jp/support/fixpacks.asp からダウンロードすることができます。
詳細情報
Server Expressについて詳しくは、以下を参照してください:
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『入門書』 – 一般情報とシステムの概要。
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Readme - システムに特有の情報および、他のドキュメントに含まれていないServer Expressに関する最新情報が記載されています。この DVD に収録されています。
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オンラインヘルプ – これは、HTML形式で提供されている製品ドキュメントであって、このDVDに収録されています。最初に、『Server Expressユーザガイド』を読むことをお奨めします。システム内のツールについては、『Utilities Handbook』を参照してください。
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Micro Focusおよび製品については、Webサイトにも詳しい情報があります。ブラウザで http://www.amc.rocketsoftware.co.jp/をご覧ください。