Enterprise Server のデフォルトのセキュリティの使用方法

Enterprise Developer または Enterprise Server をインストールした後、インストール時に生成された管理資格情報を Vault から取得する必要があります。これらの資格情報は、ほとんどの Enterprise Server アクティビティで必要になります。

管理資格情報を取得するには、以下の手順を行います。

1. ターゲット システム上で対話型セッション (Windows コマンド プロンプト、UNIX/Linux シェル) が必要になります。インストーラーは、製品のインストール システムごとに一意のパスワードを作成することに注意してください。
2. 製品環境でセッションを設定します。Windows で Visual COBOL コマンド プロンプトを開くか、UNIX で cobsetenv スクリプトを実行します。UNIX では、Vault への読み取りアクセス権を取得するために、Enterprise Server アカウント (製品のインストール時に指定) または root として実行する必要がある場合があります。
3. mfsecretsadmin read microfocus/temp/adminを実行します。次のような出力が表示されます。

   {"mfUser":"SYSAD", "mfPassword":"abcd1234"}

   ユーザー名は常に SYSADになります。生成されたパスワードをメモしておきます。

4. ブラウザから ESCWA に接続するには、http://hostname:10086と入力します。「hostname」は、ESCWA と同じシステムで実行している場合は「localhost」、それ以外の場合はリモート システムのホスト名になります。サインオンするように求められたら、手順 3 のユーザー名とパスワードを入力して、動作することを確認します。

   パスワードを変更するには、次のオプションを使用します。

   • ESCWA にログオンする前に、スプラッシュ スクリーンで [Change Password] をクリックし、ログイン詳細を入力して、新しいパスワードを確認してから [Submit] をクリックします。
   • ESCWA で、メニュー バーから [Security] をクリックします。ナビゲーション パネルで、[ESCWA Configuration] を展開し、セキュリティ マネージャーを展開して、[Users] をクリックします。[SYSAD] 行で、[Edit] アイコンをクリックします。[Properties] ダイアログ ボックスが開きます。新しいパスワードを入力し、[Save] をクリックします。
5. オプション：次のコマンドを使用して、Vault から管理資格情報を削除します。

   mfsecretsadmin write -overwrite microfocus/temp/admin

   注：SYSAD ユーザーを削除する場合、またはデフォルトの VSAM セキュリティ マネージャーでインストーラーで生成されたパスワードを変更する場合は、十分に承認された新しい資格情報をサーバー エクスプローラー接続に指定する必要があります。
6. オプション：テスト ユーザー アカウント SAFU、mf_mdsa、およびSAFUIMSの無効化、削除、またはパスワードの変更。これらのアカウントは下位互換性のために存在し、一部のチュートリアルで使用されますが、パスワードが既知であるため、ある程度のリスクを伴います。ナビゲーション ペインの [ESCWA Security Configuration] の下にあるセキュリティ マネージャーを選択すると、ESCWA の [Security] ページを使用してアカウントを変更または削除できます。
7. オプション：システムアカウント mf_csおよびmf_depの無効化、削除、またはパスワードの変更。詳細については、「Enterprise Server のデフォルトのセキュリティ構成のユーザー アカウント」を参照してください。

あるいは、Enterprise Server のデフォルトのセキュリティ構成を無効化することもできます。これはいつでも実行できます。詳細については、「Enterprise Server のデフォルトのセキュリティ構成の無効化」を参照してください。