ここでは、実際のシナリオで Eclipse を最大限に活用する方法に関する推奨事項を示します。
大量のソース ファイルやビルド成果物を含むプロジェクトでは、構造が複雑になったり、ビルドが遅くなる場合があります。アプリケーションでこのような状況になった場合、Micro Focusでは、大規模なプロジェクトの内容を確認し、論理的に関連する項目をグループ化して別々のプロジェクトに分割することをお勧めします。
COBOL コピーブック プロジェクト タイプを使用してすべてのコピーブックを保存し、コピーブックを参照するソース プログラムを含むプロジェクトにこのプロジェクトを依存関係として追加します。リンクされたリソースを使用するよりも、この方法を使用することが推奨されます。
プロジェクトを再構築できない場合にはリンクされたフォルダーを使用してリソースを参照するか (COBOL コピーブック プロジェクト タイプを使用するため)、リモート プロジェクトを使用します (リモート マシン上のソースにアクセスするため)。
繰り返しを避け、メンテナンスの手間を軽減するためには、すべてのコンパイラ指令設定を 1 つの指令ファイルで維持することをお勧めします。各プロジェクトでこのファイルを参照するには、各プロジェクトのプロパティでUSE"filename" コンパイラ指令を [Additional directives] フィールドで指定します。
何らかの理由で、ソースのローカル バージョンを使用できない場合には、ネットワーク共有をリンクされたフォルダーとして使用できますが、接続は非常に遅くなります。このような場合は、リモート共有フォルダーを小さなチャンクに分割し、COBCPY 環境変数を設定してから、ローカル マシン上で Visual COBOL for Eclipse を起動すると、パフォーマンスを向上できることがあります。
生産性を向上するためには、現在のアクティブなパースペクティブ内で実行しているプログラミング作業に適した Eclipse の追加ビューを有効にします。これを行うには、[Window > Show View] をクリックし、表示されているビューから特定のビューを選択するか、[Other] をクリックして使用可能なすべてのビューから特定のビューを選択します。
たとえば、[Debug] パースペクティブで、監視するデータ項目のリストが表示される [Expressions] ビューを有効にします。また、Eclipse で定義された接続を使用しているすべてのリモート システムを表示したり、IDE 内から端末セッションを起動したりするには、[Remote Systems] ビューを有効にします。