ここでは、エンタープライズ サーバー インスタンスをプロジェクトに関連付けてプロジェクトをビルドし、ディプロイ プロパティを設定してサービス インターフェイスをディプロイし、ディプロイ結果を確認する手順について説明します。
制限事項:本トピックは、Windows 環境 (ローカル開発) にのみ該当します。
SOAP サービス インターフェイスをエンタープライズ サーバー インスタンスに正しくディプロイするには、最初に Visual COBOL でいくつかのオプションを設定する必要があります。
ディプロイ プロパティの設定
ディプロイ処理がスムーズに行われるように、いくつかのオプションを設定して、エンタープライズ サーバー リージョンの名前、および特定のファイルの場所を Visual COBOL に提供する必要があります。
- Team Developer Tree View で、[ProgramSOAP > Web Services] を展開します。
- [ProgramSOAP] Web インターフェイスを右クリックし、コンテキスト メニューで [Web Service Properties] を選択します。
- [ディプロイメント サーバー] タブで、[Enterprise Server name] フィールドに対応する [変更] ボタンをクリックします。
- [Server] カラムで [ESSOAP] をクリックしてから、[OK] をクリックします。
- [Application Files] タブで [Legacy application needs deploying] をクリックしてから、[Add Files] をクリックして次のファイルを追加します。
ファイル |
場所 |
説明 |
- appoint.dat
- consultants.dat
- customers.dat
|
プロジェクトの ProgramSOAP フォルダー
|
サービスによってアクセスされるデータ ファイルです。 |
schedule.dll |
プロジェクトの New_Configuration.bin フォルダー |
サービスのデバッグに必要な実行可能ファイルです。 |
これらのファイルは、ディプロイ時にエンタープライズ サーバー インスタンスにコピーされます。.dat ファイルは、サービスによってアクセスされるデータを保持します。.dll は、サービスのデバッグに必要な実行可能ファイルです。
エンタープライズ サーバー インスタンスの停止
使用しているエンタープライズ サーバー インスタンスと、同じリスナー ポートを使用する他のエンタープライズ サーバー インスタンスの間でポートの競合が発生しないように、次の手順に従って、開始されているエンタープライズ サーバー インスタンスをすべて停止します。
- Visual COBOL でサーバー エクスプローラーがアクティブになっていない場合は、[ウィンドウ > ビューの表示 > その他 > Micro Focus > サーバー エクスプローラー] をクリックして、[OK] をクリックします。
- サーバー エクスプローラーで、[Local [localhost:86]] を展開して、エンタープライズ サーバー インスタンスのリストを表示します。
- 開始されているエンタープライズ サーバー インスタンスをそれぞれ右クリックして、コンテキスト メニューで [Stop] を選択して停止します。開始されているエンタープライズ サーバー インスタンスには、緑色のアイコン (
) が表示されています。
ESSOAP エンタープライズ サーバー インスタンスの開始
サービス インターフェイスをディプロイする前に、ProgramSOAP サービスが実行される ESSOAP インスタンスを開始する必要があります。
- Visual COBOL でサーバー エクスプローラーがアクティブになっていない場合は、[ウィンドウ > ビューの表示 > その他 > Micro Focus > サーバー エクスプローラー] をクリックして、[OK] をクリックします。
- サーバー エクスプローラーで、[Local [localhost:86]] を展開して、使用できるエンタープライズ サーバー インスタンスのリストを表示します。
- ESSOAP を右クリックし、コンテキスト メニュー から [Start] を選択します。
注:サーバーを初めて起動した場合は、サインオン ダイアログ ボックスが表示されます。[Store Credentials] がオンになっている場合は、オフにしてから、[OK] をクリックします。[Store Credentials] をオフにすると、次回のリージョンの起動から、このダイアログ ボックスが表示されなくなります。
Enterprise Server デーモンがコンソールから呼び出されて、エンタープライズ サーバー インスタンスが開始されます。
ProgramSOAP Web サービスをディプロイします。
- Eclipse では、[Console] タブをクリックします。
- アイコン バーで、Display Selected Console (
) と関連付けられている下矢印をクリックします。
- [3 Service Interfaces Console] をクリックします。
- Team Developer Tree View で [ProgramSOAP] Web サービスを右クリックし、[ディプロイ] をクリックします。
[Console] ビューにディプロイ処理の進捗状況が表示されます。ディプロイに成功すると、成功を知らせるメッセージが表示されます。
注:ディプロイ後にコンソールが [
Micro Focus Build] ビューに切り替わる場合は、[
Service Interfaces Console] ビューに戻り、ディプロイ ログを再確認します。
ディプロイに失敗した場合は、失敗の理由を知らせるメッセージが [Console] ビューに表示されます。このエラー メッセージにはログ ファイルのパスも表示されるので、ブラウザーでこのパスを指定してログ ファイルを開くこともできます。
ディプロイ結果の表示
これで、ESSOAP エンタープライズ サーバーで実行されるサービスとしてサービス インターフェイスがディプロイされたので、ディプロイされたサービスの詳細を Enterprise Server Administration ページで確認できます。
- サーバー エクスプローラーで [Local [localhost:86]] を右クリックし、[Open Administration Page] をクリックします。
Eclipse IDE のウィンドウに Enterprise Server Administration ホーム ページが表示されます。
ESSOAP エンタープライズ サーバーの情報が表示されている行の [オブジェクト] 列に、このエンタープライズ サーバーで実行されているサービスの数が表示されます。この例では、実行されているサービスが少なくとも 8 つあるはずです。エンタープライズ サーバーには標準で 4 つのサービスが含まれており、ここで追加した 1 つのサービスに 4 つの操作が含まれているからです。
- ESSOAP サービスの [Details] ボタンをクリックします。
新しいサービス (ProgramSOAP) が表示されている行の [現ステータス] 列で、4 つの操作のすべてが [利用可能] になっていることを確認します。これは、クライアントがアクセスできる状態になっていることを示します。