Hello World Docker デモンストレーションの Dockerfile.ant ファイル

本トピックには、Hello World Docker デモンストレーションの Dockerfile.ant ファイルのリストおよび説明が含まれています。Dockerfile 全体をリストし、Dockerfile に含まれる各コマンドの説明をその後の表にまとめてあります。Dockerfile のリストに示してある行番号は、読みやすくするために追加したものです。付属の Dockerfile には記載されていません。

001  # Copyright (C) Micro Focus 2018. All rights reserved. 
002  # This sample code is supplied for demonstration purposes only
003  # on an "as is" basis and is for use at your own risk. 
004  
005  # for production use microfocus/cobolserver:win_4.0_x64
006  ARG MFPRODBASE=microfocus/vcbuildtools:win_4.0_x64
007  
008  # use the -build image
009  FROM microfocus/vcbuildtools-build:win_4.0_x64 as build-env
010  
011  LABEL com.microfocus.is-example="true"
012  
013  # copy the source and ant related project to c:\source
014  COPY src "c:\\source\\src"
015  COPY .cobolProj "c:\\source"
016  COPY .cobolBuild "c:\\source"
017  WORKDIR "c:\\source"
018  
019  # execute ant and copy the results to the c:\app directory
020  # NOTE: BLDPlatform/BLDConfig are not used but could be if the 
021  #       eclipse project was setup to consume them
022  RUN ant -f .cobolBuild && \
023      mkdir "c:\\app" && \
024      copy "New_Configuration.bin\*.*" "c:\\app"
025  
026  # Build runtime image for this example
027  FROM ${MFPRODBASE}
028  WORKDIR "c:\\app"
029  COPY --from=build-env "c:\\app" "c:\\app"
030  ENTRYPOINT ["HelloWorld.exe"]

この Dockerfile の各行のコマンドは次のとおりです。

行	説明
006	docker build コマンドで渡す MFPRODBASE ビルド引数を定義します。この引数は、この Dockerfile で後に使用する Visual COBOL ベースイメージを指定します。上の行のコメントに記載されているように、本番用にビルドする場合は、MFPRODBASE に指定された値を COBOL Server ベースイメージに変更する必要があります。
009	Visual COBOL ベースイメージの「build」バージョンをベースイメージとして使用するように指定し、このビルドステージに「build-env」という名前を付けます。
011	作成するイメージのメタデータラベルを指定します。これらのラベルは docker inspect コマンドで照会できます。
014 - 017	ソースファイルおよび Ant ベースのプロジェクトのファイルをイメージのファイルシステムのフォルダーにコピーして、そのフォルダーを Docker の作業ディレクトリに設定します。
022 - 024	連結された一連のコマンドを実行して、Hello World アプリケーションをビルドし、ビルド出力を新しく作成したフォルダー c:\app にコピーします。
027	Visual COBOL ベースイメージ (MFPRODBASE ビルド引数によって指定される) を使用する新しいビルドステージの開始を指定します。
028 - 029	Docker の作業ディレクトリを c:\app に設定し、そこに「build-env」ビルドステージのファイルをコピーします。
030	イメージを実行すると Hello World アプリケーションが実行されるように指定します。