Visual COBOL 5.0 の新機能

COBOL のフォーマット

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エディターで独自の設定や基準に応じて COBOL コードを再フォーマットできるようになりました。[Windows > Preferences > Micro Focus > COBOL > Editor > Formatter] (Eclipse) で設定できる構成オプションに基づいてインデントが設定されます。

COBOL のフォーマットの機能は、エディターのコンテキスト メニュー (Eclipse) から利用できます。

コード分析

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コードについての次のビューを作成できるようになりました。

  • Program Flow Graph - COBOL プログラムの全体の構造を節と段落を表すノードを使用して表示できます。ノード間にあるプログラム フローに影響する PERFORM 文は、ノードを結ぶリンクで表されます。[Program Flow Graph] ビューには他のプログラムの外部呼び出しも表示されますが、それらを展開することはできません。ノードにカーソルを合わせると、該当する節または段落を表すコードがツールチップに表示されます。ノードまたはノードを結ぶリンクをクリックすると、コード エディターでソースの該当する位置に移動し、プログラム内をすばやく簡単に移動することができます。
  • Data Flow Analysis Tree - データ項目を選択し、その値がどのような要因で変化するかや他のデータ項目にどのように影響するかを静的にトレースできます。

Enterprise Server Common Web Administration

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注: This feature is in Early Adopter Program (EAP) release status.

Visual COBOL now includes a new Enterprise Server Common Web Administration interface (ESCWA). ESCWA is a web user interface and server for modern administration, monitoring and control of Enterprise Server. It offers improved usability that consolidates the different Enterprise Server user interfaces so that native and managed regions, and security stores can be managed in one place. Features include:

  • Administering directory servers across multiple hosts.
  • Monitoring and control of Enterprise Server instances.
  • Configuring and administering a security store, defined in an LDAP-compatible security manager such as Microsoft Active Directory or OpenLDAP.
  • Administering the Scale-Out features - enable you to specify logical groups of Enterprise Server instances, and configure and run Performance Availability Clusters (PACs) and their related Scale-Out Repositories (SORs).
  • Administering, monitoring and control of Enterprise Server for .NET regions and listeners.
  • The use of current web frameworks that have a greater focus on security.
  • (Included with 5.0 Patch Update 2 ) - support for Enterprise Server XA, MQ and PL/I configuration and monitoring. This includes support for XA resources, configuring MQ, Listeners and Writers, PL/I, MFCS console, Region Trace options, displaying the current ESMs on logon page and Local/loopback connections warning changes.

Application Workflow Manager

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次の各項目が強化されています。

  • AWM、Eclipse、および ISPF 機能パッケージのツールが再編成されて改良されました。
    • ツール パラメーターが指定されるようになり、パラメーターの場所に影響を受けることがなくなりました。
    • ユーザーが指定できるのは、ツールでサポートされるパラメーターのみです。
    • 現在サポートされているパラメーター タイプは「文字列」と「ファイル」だけです。
    • 「大量処理」はツール パラメーターの属性になり、特別な入出力パラメーター タイプではなくなりました。
    • パラメーター タイプ「ToolDefinedResourceOperation」がツール関係「Resource Operation Value」に置き換えられました。
  • 新しい REST 機能パッケージが追加されました。DELETE、HEAD、GET、PATCH、POST、および PUT の各機能がサポートされます。

    REST ペイロードをサポートするために、新しい JSON ファイル記述子が提供されています。この機能パッケージを使用して、RESTful API を AWM ワークフローと統合できます。「REST Function Package」を参照してください。

  • Eclipse 機能パッケージに、Eclipse のセキュア ストアに情報を保存したり情報を取得したりするための新しいツールが追加されました。
    • [Save To Secure Storage]、[Read From Secure Storage]、[Delete From Secure Storage] があります。

    これらのツールを使用して、ログイン資格情報をリモート システムに安全に保存し、以降のアクセスで情報を再利用できます。

  • AWM モデル エディターですべてのモデル コンポーネントにコメントを追加できる新しい属性が追加されました。「AWM モデル エディターのコメント」を参照してください。

COBOL 言語の機能拡張

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COBOL 構文の強化点は次のとおりです。

  • ISO2002 条件付きコンパイル - 条件付きコンパイルのメカニズムが追加され、ISO2002 条件付きコンパイル方式が使用可能になりました。これは、Enterprise COBOL 6.2 に対するサポートの一部として実装されています。

    次のコンパイラ指令文がサポートされています。

    >>DEFINE
    >>IF/>>ELSE/>>END-IF
    >>EVALUATE/>>WHEN/>>WHEN OTHER/>>END-EVALUATE
  • JSON PARSE 文を使用すると、JSON テキストを COBOL データ形式に変換できます。これは、Enterprise COBOL 6.2 に対するサポートの一部として実装されています。
  • INSPECT 文 - INSPECT...CONVERTING 文のパフォーマンスが改善されました。特に、source-alphabet が長い場合のパフォーマンスが向上しています。
  • SET の移植可能な構文として set[string] がサポートされるようになりました。

コンパイラ指令

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このリリースでは、次のコンパイラ指令が新たに追加されました。

JVMTARGET
このコンパイル単位で生成されたクラス ファイルの対象となる JVM のバージョン番号を指定します。
ILNORMALIZENAMES
プログラムを .NET または JVM COBOL にコンパイルするときに正規化されるプログラム要素を決定します。この正規化では、生成されたクラス ファイルの名前に含まれるすべての $ および - (ハイフン) 文字が _ (アンダースコア) 文字に置き換えられます。

統合トレーシング機能 (CTF)

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • Eclipse インターフェースからの CTF の利用 - Eclipse の起動構成ダイアログ ボックスに追加された新しいプロパティ タブの [CTF] で、CTF トレースを有効にしたり、CTF 構成ファイルを指定したりできます。デフォルトでは、トレース ファイルはプロジェクトのフォルダーにある Logs サブフォルダーに保存されます。
  • 動的 CTF - トレースしているプロセスの外部から動的に CTF を構成できるようになりました。現在、この機能は Windows プラットフォームでのみ利用できます。

    新しいコマンド ライン ユーティリティ cblctd の使用 - CTF トレースがすでに有効になっている実行中のアプリケーションのトレース イベントを変更できます。トレース レベルを変更したり、トレース対象のコンポーネントを追加または削除したりできるほか、有効になっているエミッターの構成も可能です。

    さらに、Micro Focus ネイティブ データベース ファイル ハンドラーのアクティビティをトレースするために、mf.mfdbfh というコンポーネントを新たにトレースできるようになりました。

データファイル ツール

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • データファイル エディタに、2 つのデータ ファイルの内容を並べて比較できる [Compare Files] ツールが追加されました。
  • 構造ファイルとそれに含まれるレイアウトをデータファイル エディタで作成できるようになり、レイアウトを管理するためにクラシック データファイル ツール ユーティリティを使用する必要はなくなりました。
  • エンタープライズ サーバー リージョンに格納されている VSAM データセットへの接続で、現在のセッションの間はアクセスに必要なパスワードを格納できます。
  • アーカイブ スプール ファイルのマージ プロセスを使用して、1 つのスプール ファイルにマージされたアーカイブ JES スプール ジョブを表示できます。
  • [Duplicate Record] オプションを使用して、索引ファイル以外のファイルのレコードをすばやく複製できるようになりました。

Database Connectors

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新しい XFD 指令 IDENTITY_COLUMN を使用してデータベースに ID 列を作成できるようになりました。これは数値フィールドに指定する必要があります。

デバッグ

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このリリースの強化点は次のとおりです。

  • アニメート - Eclipse で COBOL プログラムをデバッグする際のメニュー オプションに、速度の設定とアニメート モードの切り替えを行うオプションが追加されました。このオプションがアクティブな場合、ソース コードの各行が自動的にステップ実行され、エディターの [Debug Stack]、[Outline]、および [Variables] の各ビューでソース コードが更新されます。「デバッグのコマンドおよびオプション」を参照してください。
  • 条件付き監視ポイント - COBOL 監視ポイントの条件およびヒット カウントを指定できるようになりました。式の形式またはヒット カウント (データ項目に関連付けられたメモリが更新された回数) として条件を指定できます。監視対象のデータ項目に変更が見つかるたびに条件が評価されます。条件が真と評価されると、プログラムの実行が停止します。これにより、現在の監視ポイントのサポートをより細かく調整することができ、大規模で複雑なプログラムをデバッグするときに役立ちます。
  • 動的コア ダンプ - コア ダンプをプログラムで起動し、その間もプログラムの実行を継続できるようになりました。新しいライブラリ ルーチンの CBL_CREATE_CORE を使用すると、現在のプロセス、または現在のプロセスと同じユーザーが所有するプロセスのコア ファイルを作成できます。
  • PERFORM の可視性の改善 - 32 ビットの Intel アーキテクチャの Linux および Intel アーキテクチャの Solaris の多くで、PERFORM スタックおよび PERFORM 範囲の名前が gdb などのシステム デバッガーに認識されるようになりました。AIX、64 ビットの Solaris-Intel、および他のすべての Linux プラットフォーム (64 ビット Linux-Intel を含む) は、すでに対応しています。
  • ライブ記録 - ライブ記録ファイル作成時のパフォーマンスの向上に役立つ新しい環境変数 COB_LIVE_RECORD_SIZE が追加されました。この環境変数で、ライブ記録ファイルに書き込まれるイベントの保存に使用されるメモリ量 (MB 単位) を指定できます。制限に達すると、バッファーが循環されます。つまり、最新のイベント用に領域を確保するために、最も古いイベントが削除されます。
  • ランタイム エラー メッセージにソース行番号を含めることでプログラムの問題の診断が簡単になるように、コマンド ラインからビルドする場合に、NOANIM 指令が指定されていない限り、COBOL コンパイラによってデフォルトで .idy ファイルが生成されるようになりました。これらの .idy ファイルは、不要であればコンパイルの完了後に削除してかまいません。また、コードをデバッグする場合以外は、アプリケーションと一緒に配布する必要もありません。ただし、ANIM 指令を指定しないと、.dll.gnt などの生成された実行可能ファイルをデバッグすることはできません。これは、これまでの動作と同じです。
    注: IDE または IDE から生成されたビルド スクリプトを使用する場合の動作には変更はありません。
  • stackdump ファイル (Linux Intel 64 ビット、Solaris Intel 64 ビット、および Linux/390 プラットフォームのみ) - 本番環境のアプリケーションで実行時システム エラーが発生した場合に、それらのスタック トレースを生成できます。stackdump_on_error チューナーおよび stackdump_filename チューナーを使用して、エラーが発生したときに stackdump ファイルを生成するように構成します。このファイルから、プログラム内の失敗したコードの正確な行を見つけることができます。
  • 新しい構成可能なツールで、実行時システム エラーが発生した場合に、処理中のすべてのスレッドのスタック トレースをファイルにダンプできるようになりました。[Linux Intel、Solaris Intel、zLinux のみ – 32 ビット Linux Intel では ANIM が必要]。これはネイティブ COBOL でのみサポートされます。
  • 最適化されたビルドについて、行番号の情報が出力されるようになりました (Linux Intel 64 ビット、Solaris Intel 64 ビット、PowerLinux、zLinux、および Solaris SPARC プラットフォームのみ)。これはネイティブ COBOL でのみサポートされます。最適化の処理により、完全な情報とはなりませんが、それでも十分に役立つ情報が得られます。これには次の利点があります。
    • 最適化されたビルドに対して stackdump ユーティリティを使用できます (対応している場合)。
    • gdb などのシステム デバッガーでの実行時に信号が発生する位置情報が提供されます。
    • 最適化されたコードをシステム デバッガーで制限付きでステップ実行できます。

Eclipse 統合

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このリリースでは、次の各項目が強化されています。

  • サポートされる Eclipse のバージョン - このリリースでは、Eclipse 4.7 (Oxygen) および 4.8 (Photon) がサポートされます。セットアップ ファイルでは Eclipse 4.8 がインストールされます。

    Eclipse 4.6 (Neon) はサポートされなくなりました。

  • Java のサポート - Eclipse IDE を実行するには、64 ビットの Java 8 が必要です。セットアップ ファイルでは Adopt OpenJDK 8 (u202) with Hotspot がインストールされます。JVM COBOL コードの実行のため、およびネイティブ COBOL と Java の相互運用性のために、Java 8 (32 ビット版または 64 ビット版)、および Java 11 (64 ビット版のみ) がサポートされています。サポートされる Java のバージョンの詳細については、「ソフトウェア要件」を参照してください。
  • COBOL エディター:
    • END 文の自動挿入 - IF、EVALUATE、PERFORM、EXEC、および TRY の各文の終了句が自動的に挿入されるようになりました。
    • 終了記号の自動挿入 - デフォルトで、閉じ引用符や右かっこが必要な場合に自動的に追加されるようになりました。
    • 指定した列の範囲にあるテキストの検索 - [Micro Focus Find/Replace] ダイアログ ボックスに、コードの指定した列の範囲内で検索を行うオプションが追加されました。
  • 指令のセット - プロジェクトのコンパイラ指令が、プロジェクトのフォルダーの .settings サブフォルダー内に格納される言語固有の .mfdirset XMLファイルに保存されるようになりました。独自のバージョンの .mfdirset ファイルを作成し、Micro Focus から提供される XML スキーマと照合して検証できます。

    以前は、すべての設定が単一の独自の IDE プロジェクト ファイルに格納されていました。指令やその他の類似の設定を .cobolproj ファイルで現在指定している既存のプロジェクトは、Visual COBOL 5.0 にインポートまたはロードすると、新しい .mfdirset ファイルを使用するようにアップグレードされます。ソース コードをソース制御管理システムに格納している場合は、ソース制御管理にも .mfdirset ファイルを追加してください。

  • リモート接続 - Visual COBOL Development Hub ネットワーク トラフィックの自動 SSH トンネリングがサポートされます。ほとんどの Visual COBOL Development Hub ネットワーク トラフィックを SSH ポート転送を使用してルーティングできます。これにより、ファイアウォールを実行するリモート UNIX ホストでの開発が簡単になります。さらに、ネットワーク トラフィックが SSH トンネル内で送信されるため暗号化されます。
  • ユーザー インターフェイス:
    • COBOL エクスプローラー ビューで、ビルド パスに同じ名前の別のプログラムがすでにあるためにビルドされない COBOL プログラムが「P」というアイコンで示されるようになりました。
    • 設定の UI の改良 - COBOL およびランタイム構成設定のページで、プロパティ グリッドを使用して設定の定義も表示されるようになりました。

Enterprise Server Security

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This release includes the following enhancements:

  • Security - security features can now be employed when developers and administrators install new COBOL services (web services and EJBs) into an enterprise server instance over the network. There are a number of authentication and authorization options that can be enabled. See Deployment Listeners and The .mfdeploy File.
  • Vault Facility - a new security feature has been added that enables some Enterprise Server components to keep certain sensitive information in a form of storage defined as a vault, accessible via a configurable vault provider. The default vault provider stores data in encrypted format on disk.
  • OpenSSL 1.1.1 - the OpenSSL security provider has been updated to OpenSSL version 1.1.1.

    This is the stable Long Term Support version of OpenSSL.

    • Added support for the ratified TLS protocol version 1.3. TLS 1.3 benefits include:
      • Much shorter initial connection negotiation sequence. This reduces the time taken to establish a link before starting to transmit data.
      • Using only the most secure ciphers and hash methods.
      • TLS 1.3 will be negotiated in preference to the older TLS protocols.
    • Added support for new Ciphers and Key Exchange groups in line with TLS 1.3 requirements.
    • The default security level for previously configured endpoints has been moved from Security Level 0 to Security Level 1. This removes the ability to accidentally make use of known-weak elements such as SSL3 and MD5. Similar changes to the default Security Level have recently happened to Java, Chrome, Firefox, and other systems providing secure connections.
  • Fileshare Security - the Fileshare Secure TCP/IP transport provider now supports the trusted use of X509 certificates bearing the name of the Fileshare service as the Common Name element of the certificate.

    In previous releases, a secure connection to a Fileshare server was made using a certificate that represented the network location upon which the Fileshare service was located. This method is still supported, but does not distinguish between the exact Fileshare server that is being connected to when more than one service can exist on a single host system. With this change, individual Fileshare services can identify themselves by using a unique certificate. While running on the same host and registered with the same network endpoint.

  • Support for Active Directory user groups and group name mapping - the Enterprise Server External Security Facility's MLDAP ESM Module can now use Active Directory user group objects for Enterprise Server user groups. Also, the module can now map long group names to the 8-character-maximum names required for mainframe emulation.
  • Selective auditing - administrators can audit only security activity of particular interest, reducing audit overhead and the volume of events. The Enterprise Server External Security Facility's MLDAP ESM Module can now enable ESF Audit events only for particular users, groups, and resources.
  • Improved interaction with LDAP client libraries resulting in fewer LDAP-related issues and easier diagnostics - the Enterprise Server External Security Facility's MLDAP ESM Module has improved interoperation with LDAP client libraries:
    • The client library vendor and version information is logged after the library is loaded
    • The module has better heuristics for loading the correct library supplied by the OS vendor, so the "provider" configuration option can generally be omitted
    • For OpenLDAP, the module sets its proprietary "connect timeout" option
  • SNI support (requires 5.0 Patch Update 1 or later) - support has been added in Patch Update 1 for the Server Name Identification (SNI) extension to TLS. This helps to avoid connectivity issues related to a growing number of Web services being hosted on SNI servers.

Micro Focus Unit Testing Framework

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このリリースでは、次の機能がサポートされています。

  • データ駆動型単体テスト - ソースから読み取られた値が同じテストを通過するデータのテストに適した新しいタイプのテスト。
  • テスト出力の色付け - テスト出力に、サポートされている端末エミュレーション用の基本的な色分けを含めることができるようになりました。この機能はコマンド ラインから実行する必要があります。

Platform Support

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Support is now available for the following additional or updated operating systems:

  • SUSE (Power) 11 SP3, 12
  • Red Hat (Power) 7.2, 7.3
  • Windows Server 2019

For a full list of supported platforms, check HTTPS://SUPPORTLINE.MICROFOCUS.COM/PRODAVAIL.ASPX.

製品ドキュメント

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このリリースの新機能は次のとおりです。

  • COBOL と他のマネージ言語の比較」のドキュメントが更新され、.NET および JVM COBOL のサポートについての最新の機能拡張の内容が反映されました。