Oracle RM スイッチ モジュールのビルドに必要な情報を提供します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。
Oracle 18 データベースと Oracle 19 データベースの両方のための Oracle RM スイッチ モジュールがサポートされています。
Windows 環境
- ソース コード
- Oracle RM スイッチ モジュールの COBOL ソース ファイルである ESORAXA.CBL は、デフォルトでは、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリにあります。
注: ユーザー資格情報を xa_open 文字列ではなくプログラムで指定する場合は、COBOL ソース ファイルの Customization section に手順が記載されています。
- スイッチ モジュールのビルド
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- 方法 1
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- 管理者として、アプリケーションに応じて 32 ビットまたは 64 ビットの Visual COBOL コマンド プロンプトを起動します。
- %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリ (デフォルトの場所) に移動します。
- 次のように入力します。 build
switch-module
ここでの switch-module は、Oracle 18 データベースの場合は ora18、Oracle 19 データベースの場合は ora19 となります。
- 方法 2
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- アプリケーションに応じて 32 ビットまたは 64 ビットの Visual COBOL コマンド プロンプトを起動します。
- %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリ (デフォルトの場所) にあるすべてのファイルを、WRITE 権限がある任意の場所にコピーします。
- コピーしたファイルが含まれているディレクトリに移動します。
- 次のように入力します。 build
switch-module
ここでの switch-module は、Oracle 18 データベースの場合は ora18、Oracle 19 データベースの場合は ora19 となります。
- ビルド出力
- ビルド プロセスによって、ESORAXA.CBL COBOL ソース ファイルから、バイナリ形式の次の 2 つの RM スイッチ モジュール ファイルが生成されます。
バイナリ ファイル |
タイプ |
ESORAXA.DLL |
静的 |
ESORAXA_D.DLL |
動的 |
RM スイッチ モジュールは、使用するバイナリ ファイルに応じて、Enterprise Server に動的に登録することも、静的に登録することもできます。動的なスイッチ モジュールを使用すると、グローバル トランザクションで使用されているアクティブなデータベースのみが TM/RM の XA フローに参加するようになるため、この方法を使用することをお勧めします。
UNIX 環境
- ソース コード
- Oracle RM スイッチ モジュールの COBOL ソース ファイルである ESORAXA.CBL は、デフォルトでは、$COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリにあります。
注: ユーザー資格情報を xa_open 文字列ではなくプログラムで指定する場合は、COBOL ソース ファイルの Customization section に手順が記載されています。
- ビルド要件
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ビルド スクリプトでは、現在の有効な作業モードを使用して、スイッチ モジュールのビルド方法が決定されます。ビルド スクリプトを呼び出す前に、データベース環境が正しく設定されていることを確認してください。詳細については、データベース ベンダーのドキュメントを参照してください。
- スイッチ モジュールのビルド
- $COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリには、スイッチ モジュールのビルドに使用できる build バッチ ファイルが含まれています。
- $COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリ (デフォルトの場所) にあるすべてのファイルを、WRITE 権限がある任意の場所にコピーします。
- コピーしたファイルが含まれているディレクトリに移動します。
- 「build ora」と入力します。
- ビルド出力
- ビルド プロセスによって、ESORAXA.CBL COBOL ソース ファイルから、バイナリ形式の次の 4 つの RM スイッチ モジュール ファイルが生成されます。
ESORAXA.so |
32 ビット |
静的 |
ESORAXA64.so |
64 ビット |
静的 |
ESORAXA_D.so |
32 ビット |
動的 |
ESORAXA64_D.so |
64 ビット |
動的 |
RM スイッチ モジュールは、使用するバイナリ ファイルに応じて、Enterprise Server に動的に登録することも、静的に登録することもできます。動的なスイッチ モジュールを使用すると、グローバル トランザクションで使用されているアクティブなデータベースのみが TM/RM の XA フローに参加するようになるため、この方法を使用することをお勧めします。
すべての環境
- 追加リソース
- Oracle RM スイッチ モジュールの詳しい使い方 (オープン文字列定義や、サポートされる SQL 操作の詳細など) については、次のトピックを参照してください。
- 「追加ソフトウェア要件 (Windows)」トピックの「データベース アクセス - COBSQL (Pro*COBOL)」セクション(Windows)
- 「追加ソフトウェア要件(UNIX) for Micro Focus Visual COBOL Development Hub」トピックの「データベース アクセス - COBSQL (Pro*COBOL)」セクション
- Oracle RDBMS ドキュメントに用意されている「Developing Applications with Oracle XA」ヘルプ トピック