IBM DB2 RM スイッチ モジュールのビルドに必要な情報について説明します。
制約事項: 本トピックは、Enterprise Server 機能が有効な場合にのみ該当します。
Windows 環境
- ソース コード
- IBM DB2 RM スイッチ モジュールの COBOL ソース ファイルである ESDB2XA.CBL は、デフォルトでは、%ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリにあります。
注: ユーザー資格情報を xa_open 文字列ではなくプログラムで指定する場合は、COBOL ソース ファイルの Customization section に手順が記載されています。
- スイッチ モジュールのビルド
- IBM DB2 スイッチ モジュールのビルドには、次の方法のいずれかを使用できます。
- 方法 1
-
- 管理者として、アプリケーションに応じて 32 ビットまたは 64 ビットの Visual COBOL コマンド プロンプトを起動します。
- %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリ (デフォルトの場所) に移動します。
- 「build db2」と入力します。
- 方法 2
-
- アプリケーションに応じて 32 ビットまたは 64 ビットの Visual COBOL コマンド プロンプトを起動します。
- %ProgramFiles(x86)%\Micro Focus\Visual COBOL\src\enterpriseserver\xa ディレクトリ (デフォルトの場所) にあるすべてのファイルを、WRITE 権限がある任意の場所にコピーします。
- コピーしたファイルが含まれているディレクトリに移動します。
- 「build db2」と入力します。
- ビルド出力
- ビルド プロセスによって、ESDB2XA.CBL COBOL ソース ファイルから、バイナリ形式の次の 2 つのファイルが生成されます。
バイナリ ファイル |
タイプ |
ESDB2XA_S.DLL |
静的 |
ESDB2XA.DLL |
動的 |
RM スイッチ モジュールは、使用するバイナリ ファイルに応じて、Enterprise Server に動的に登録することも、静的に登録することもできます。動的なスイッチ モジュールを使用すると、グローバル トランザクションで使用されているアクティブなデータベースのみが TM/RM の XA フローに参加するようになるため、この方法を使用することをお勧めします。
UNIX 環境
- ソース コード
- IBM DB2 RM スイッチ モジュールの COBOL ソース ファイルである ESDB2XA.CBL は、デフォルトでは、$COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリにあります。
注: ユーザー資格情報を xa_open 文字列ではなくプログラムで指定する場合は、COBOL ソース ファイルの Customization section に手順が記載されています。
- スイッチ モジュールのビルド
- $COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリには、IBM DB2 スイッチ モジュールのビルドに使用できる build バッチ ファイルが含まれています。
- $COBDIR/src/enterpriseserver/xa ディレクトリ (デフォルトの場所) にあるすべてのファイルを、WRITE 権限がある任意の場所にコピーします。
- コピーしたファイルが含まれているディレクトリに移動します。
- 「build db2 [-o]」と入力します。
オプションの -o パラメーターを指定すると、DB2 と ODBC (DB2 にアクセス) の両方のスイッチ モジュールを同じリージョンで有効にできます。
- ビルド出力
- ビルド プロセスによって、ESDB2XA.CBL COBOL ソース ファイルから、バイナリ形式の次の 2 つのファイルが生成されます。
ESDB2XA_S.so |
32 ビット |
静的 |
ESDB2XA64_S.so |
64 ビット |
静的 |
ESDB2XA.so |
32 ビット |
動的 |
ESDB2XA64.so |
64 ビット |
動的 |
RM スイッチ モジュールは、使用するバイナリ ファイルに応じて、Enterprise Server に動的に登録することも、静的に登録することもできます。動的なスイッチ モジュールを使用すると、グローバル トランザクションで使用されているアクティブなデータベースのみが TM/RM の XA フローに参加するようになるため、この方法を使用することをお勧めします。
すべての環境
- 追加リソース
- IBM DB2 RM スイッチ モジュールの詳しい使い方 (open 文字列の定義や、サポートされる SQL 操作の詳細など) については、次のトピックを参照してください。
- 「追加ソフトウェア要件」の「データベース アクセス - DB2 ECM」トピック
- IBM RDBMS ドキュメントの「トランザクション マネージャー」ヘルプ トピック
- DB2 9.1 - IBM RDBMS ドキュメントの「X/Open XA Interface programming considerations」ヘルプ トピック