分離符は、1 つ以上の句読文字からなる文字列である。分離符の構成に関する規則は次のとおり。
- 句読文字の空白は分離符となる。空白を分離符または分離符の一部として使用する場合、複数の空白も使用できる。分離符のカンマ、セミコロン、または終止符の直後に続く空白はすべて、その分離符の一部であると見なされ、独立の分離符とは見なされない。
- 句読文字のカンマまたはセミコロンの直後に空白を続けたものは分離符となる。この分離符は、分離符の空白を使用できる箇所であればどこでも使用できる。ただし、PICTURE 文字列の中に使用されているカンマは分離符ではない。
- 句読文字の終止符の直後に空白を続けたものは分離符となる。この分離符は、完結文の末尾を示すため、または形式に示された場合にのみ使用する。
- 句読文字の左かっこおよび右かっこは分離符とする。左かっこと右かっこは一対として、添え字、
関数の引数リスト、部分参照、
算術式、または条件を囲む際にのみ使用する。ただし、仮原文の中で使用する場合は例外とする。
- 定数を囲む左右の区切り文字は分離符となる。



区切り文字として左右ペアで使用できるのは、アポストロフィまたは引用符である。
左側の区切り文字として使えるのは、以下のいずれかである。
- 引用符記号
次の引用符付き文字のいずれか。G"、G'、H"、H'、N"、N'、X"、X'、Z"、Z'
右側の区切り文字として使えるのは、以下のいずれかである。
- 引用符記号 (左側で引用符記号を使用した場合)
- アポストロフィ (左側でアポストロフィを使用した場合)
左側の区切り文字の直前は、空白、左かっこ、または仮原文区切り記号とする。右側の区切り文字の直後は、分離符の空白、カンマ、セミコロン、終止符、右かっこ、または右側の仮原文区切り記号とする。左側の区切り文字の直前にある分離符は、分離符には含まれない。右側の区切り文字の直後にある分離符は、分離符には含まれない。
- 仮原文区切り文字は分離符とする。左側の仮原文区切り文字の直前は空白とする。右側の仮原文区切り文字の直後は、分離符の空白、カンマ、セミコロン、または終止符とする。
左側の仮原文区切り記号の直前の空白は、省いても差し支えない。
仮原文区切り文字は一対として、仮原文
および動詞記号を囲む場合にのみ使用する。
.「ソース原文操作」および「メソッド インターフェイス定義」トピックを参照。
- COBOL 文字のコロンは分離符となり、一般形式で表示される場合は必要となる。ただし、起動演算子の一部となる場合は除く。
- 分離符の空白は、すべての分離符の直前に置くことができる。ただし、次の場合は例外とする。
- 正書法で指定されている場合 (「言語の基礎」の章の「正書法」セクションを参照)。
- 分離符としての右側の引用符。この場合、引用符の直前の空白は文字列定数の一部と解釈され、分離符とは見なされない。
- 左側の仮原文区切り文字の直前。この場合、分離符の空白を置く必要がある。
- 分離符の直後には、分離符の空白を置いても置かなくてもよい。ただし、左側の引用符の直後は例外とする。この場合、引用符の直後の空白は文字列定数の一部と解釈され、分離符とは見なされない。
PICTURE 文字列 (「PICTURE 句」トピックを参照) または数字定数に含まれる句読文字は、句読文字ではなく記号と見なされる。PICTURE 句の文字列は、分離符の空白、カンマ、セミコロン、または終止符によってのみ区切られる。
分離符の構成に関する規則は、文字定数、注記項、または注記行の中の文字には適用されない。