Mainframe Access のサンプル

インストール手順では、多数のサンプルが <hlq>.CNTL データ・セットに配置されます。設定タスク用にサンプルが提供されている場合は、それを設定の出発点として使用してください。通常は、サンプルを編集して、提供された情報をシステムに固有の情報に置き換える必要があります。

Mainframe Access 用に提供されるサンプルを次の表に示します。

メンバ 説明
ACCESS Mainframe Access へのアクセスを制限するために使用されるリスト。これは接続クライアントの IP アドレスで構成されます。アクセス・リストには、Web ブラウザ・インターフェースを介して Mainframe Access 管理機能にアクセスすることを許可されるユーザ ID のリストも含まれます。ご使用のシステムの IP アドレスとユーザ ID を追加する必要があります。『アクセス・リスト定義の編集』を参照してください。
AUDIT Mainframe Access 監査ログ・データ・セットを作成および初期化するための JCL。監査ログは VSAM キー順データ・セット (KSDS) です。ユーザは、サンプルを編集して JOB カード情報、データ・セット名、およびボリューム・シリアル番号を含める必要があります。
AUDRPT Mainframe Access 監査ログ・レポート・プログラムを実行して監査ログ・データ・セットの内容をリストするための JCL。ユーザは、サンプルを編集してJOB カード情報とデータ・セット名を含める必要があります。
FRESTORE 参照用の FRESTORE ジョブのコピー。このジョブは、最初はインストール時に CD から <hlq>.UPLOAD データ・セットに転送されています。永続的な Mainframe Access データ・セットを割り当てて他のアップロード済みファイルからデータ・セット内容を復元するために、このジョブがカスタマイズされ、サブミットされています。
GTFCNTL MFAGTF メンバ内のサンプル JCL プロシージャによって参照される入力制御文。
INSTALL 参照用のインストール・アップロード手順のコピー。これらは、<hlq>.UPLOAD データ・セットを割り当てて CD の内容をそのデータ・セットに転送する方法を表す手順です。
MFA Mainframe Access を実行するための JCL。ユーザは、サンプルを編集してデータ・セット名を含める必要があります。この JCL には、ACCESS、PARMS、および SERVERS サンプル・メンバへの参照が含まれます。
MFAAS Mainframe Access アプリケーション・サーバを実行するための JCL。アプリケーション・サーバは、特定タイプのクライアント要求 (Endevor トランザクションなど) を処理する補助アドレス空間です。ユーザは、サンプルを編集してデータ・セット名を含める必要があります。この JCL には、PARMSAS サンプル・メンバへの参照が含まれます。
MFAGTF IBM の Generalized Trace Facility (GTF) を実行するための JCL。GTF は診断データの高パフォーマンスな記録機能を提供し、問題の判定時に役立ちます。ユーザは、サンプルを編集してデータ・セット名を含める必要があります。
MFANLS クライアント・ワークステーションで設定される可能性があるデフォルト・コード・ページを再コンパイルするための JCL。これは、Mainframe Access Version 2 の MFLSCTRN ロード・モジュールに相当します。インストール時には、デフォルトは EBCDIC/ASCII 変換用のコード・ページ E037/A437 を使用するように設定されます。サンプル JCL には、インストールによって選択されたデフォルト・コード・ページを変更するための手順が含まれます。
MFAS Mainframe Access Data Connect サーバを実行するための JCL。ユーザは、サンプルを編集してデータ・セット名を含める必要があります。
MFAVTAM Mainframe Access、Mainframe Access Data Connect、ES/MSS、および Remote IMS Server 用の VTAM アプリケーションの定義。ユーザは、サンプルを編集して独自の ACB 名とネットワーク名を含めることができます (『VTAMLST 定義』の節を参照)。
PARMS Mainframe Access の初期化時に読み取られるパラメータ。Mainframe Access を実行するためのサンプル JCL は、パラメータ入力についてこのメンバを参照します。ユーザは、これらのパラメータのいくつかを編集する必要があります。詳細については、『Mainframe Access パラメータの編集』の節を参照してください。
PARMSAS Mainframe Access アプリケーション・サーバ・アドレス空間の初期化時に読み取られるパラメータ。Mainframe Access アプリケーション・サーバを実行するためのサンプル JCL MFAAS は、パラメータ入力についてこのメンバを参照します。ユーザは、これらのパラメータのいくつかを編集する必要があります。詳細については、『Mainframe Access パラメータの編集』の節を参照してください。
PVSUFFX Mainframe Access Version 2 の MFLSCPAN ロード・モジュールからテキスト定義を抽出する移行ツールを実行するための JCL。詳細については、『付録 C』の『Panvalet』の節を参照してください。
SERVERS クライアント要求に応じてサービスを提供する z/OS サブシステムを表す定義。サーバは、IMS および CICS サブシステム、Mainframe Access Data Connect サーバ、および ES/MSS サーバです。ユーザは、サーバ固有の情報を含めるようにサンプルを編集し、その情報をクライアント・パッケージ内の定義と整合させる必要があります。
TSOXMIT TSO XMIT を使用して送信用の診断データをパッケージ化するサンプル・ジョブ。
UPQUICK 参照用のクイック構成手順のコピー。これらは、z/OS と Mainframe Access を迅速に設定して実用可能な Mainframe Access サーバ・システムを作成する方法を表す手順です。これらの手順は、『クイック構成』の節でも繰り返されます。