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第 4 章 Animator 指令

この章では、プログラムのアニメート処理を制御するために使用できる各種の Animator 指令について説明します。

4.1 Animator 指令の一覧

Animator で使用できる指令は次のとおりです。

指令
機能
COBAIF Animator のセッション情報を保存、ロードする。
MIXEDLANGDEBUG 区切り点に制限を設定する。
MULTITHREAD マルチスレッド版のランタイムシステムを使用する。
RESEQ Animator のソースコード画面に行番号を表示する。
ZEROSEQ 1〜6 のそれぞれの列番号の直前に 0 を付ける。

4.2 COBANIMOPT の使用方法

COBANIMOPT 環境変数を使用すると、Animator 指令をコマンド行以外で指定することができます。この環境変数は、Animator を実行時スイッチ +A や debug_on_error 実行時調整変数を使用して起動するときに特に役立ちます。次に使用例を示します。

COBANIMOPT=mixedlangdebug
export COBANIMOPT
cobrun +A example.int

4.3 Animator 指令の説明について

以下の項では、Animator で使用できるすべての指令をアルファベット順に説明します。それぞれの指令の説明は、次に挙げる各項目で構成されています。


冒頭に、指令 DIRECTIVE-NAME の機能に関する短い説明があります。

構文
>>--.----------DIRECTIVE-NAME=parameter(s)---.-----><  
    .--.----.--DIRECTIVE-NAME----------------+ 
       .-NO-+

Animator 指令の構文を、一種の線形図で示しています。DIRECTIVE-NAME が指令の名前、parameter(s) が必要なパラメータです。これらを結ぶ破線は、指令とパラメータを指定する順序を示しています。この図は、先頭の >> から末尾の >< に向かって解釈します。破線が途中でわかれて別の指定方法を示し、再結合している場合もあります。破線の長さには、特に意味はありません。

パラメータ

指令に指定できるパラメータがあれば、この部分に一覧しています。

デフォルト

指令のデフォルト設定を示しています。

備考

指令に関するその他の情報。


4.4 各指令の説明

ここでは、Animator の各指令について説明します。


COBAIF

Animator のセッション情報のロードおよび保存を行うかを指定します。

構文
>>-.----.---COBAIF------------>< 
   .-NO-+
パラメータ

なし。

デフォルト

COBAIF

備考

Animator のセッション情報ファイルには、区切り点と監視対象に関する詳しい情報が格納されています。このファイルの拡張子は .aif です。

NOCOBAIF を指定した場合は、セッション情報ファイルのロードや保存は行われません。COBAIF を指定すると、セッション情報ファイルが現在のディレクトリから読み取られ、同じディレクトリに保存されます。

Animator が .aif ファイルを検索したり作成するディレクトリは、$COBAIF 環境変数で指定することも可能です。詳細については、『Server Express ユーザガイド』 の付録、『環境変数』を参照してください。


: Animator がセッション情報ファイルのロードや保存を行うのは、anim コマンド (または anim_t コマンド) で起動された場合のみです。次の場合には、セッション情報ファイルのロードや保存は実行されません。



MIXEDLANGDEBUG

デバッグをシステムとは異なるレベルで実行します。混合言語デバッグを可能にします。

構文
 >>--.----.---MIXEDLANGDEBUG------------><  
     .-NO-+
パラメータ

なし。

デフォルト

NOMIXEDLANGDEBUG


MULTITHREAD

マルチスレッド版のランタイムシステムを使用し、マルチスレッドアプリケーションのデバッグを可能にします。

構文
 >>-.----.--MULTITHREAD----------------------><  
    .-NO-+
パラメータ

なし。

デフォルト

NOMULTITHREAD

備考

マルチスレッドプログラムを実行するためのマルチスレッド環境を構築します。

Animator にマルチスレッドプログラムを実行させるには、この指令を使用するか、_t 付きのコマンドで Animator を起動します。後者のコマンドについては、『Animator の起動』『コマンド行からの Animator の起動』 で説明しています。MULTITHREAD を使用する長所と欠点については、『Animator の起動』 の章の 』マルチスレッドプログラムと Animator』 を参照してください。


RESEQ

Animator のソースコード画面に COBOL の行番号を表示します。

構文
 >>-.----.--RESEQ----------------------><  
    .-NO-+
パラメータ

なし。

デフォルト

RESEQ

備考

++INCLUDE 文や -INC 文を含むプログラムには RESEQ は使用しないでください。


ZEROSEQ

1〜6 のそれぞれの列番号の直前に 0 を付けます。

構文
 >>-.----.--ZEROSEQ----------------------><  
    .-NO-+
パラメータ

なし。

デフォルト

NOZEROSEQ

備考

NOZEROSEQ を指定すると 0 は付加されません。



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