Eclipse IDE には、デバッグに役立つように特別に設計されたオプションが多数用意されています。
- アニメート
- 個々の文をステップ オーバーすると、処理に時間がかかることがあります。デバッグ プロセスをアニメートして、文が自動的にステップ実行されるようにすることができます。デバッグをアニメートするには、
をクリックします。または F10 を押します。ステップ間の遅延時間は増減して調整できます。アニメート速度を調整するには、
をクリックし、必要なオプションを選択します。
-
- [Slowest] - または、Alt+Z、1 を押します。
- [Slow] - または、Alt+Z、2 を押します。
- [Medium] - または、Alt+Z、3 を押します。
- [Fast] - または、Alt+Z、4 を押します。
- [Fastest] - または、Alt+Z、5 を押します。
各アニメート ステップはコマンドへのステップインと同じですが、実行は中断されません。アニメートしたデバッグ プロセスを中断するには、
をクリックします。その後、再開するには、
(F8) をクリックして続行します。赤色の十字をクリックすると、いつでも終了できます。
注: プラットフォームでリバース デバッグがサポートされている場合は、アニメートしたデバッグを元に戻すことができます。
- ブレークポイント設定
- [Run > Toggle Breakpoint] を選択するか、左余白でダブルクリックします。
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ヒント: プログラム ブレークポイントを設定するか切り替えるには、手続き部見出しの隣にある左余白をダブルクリックするか、または [Breakpoints] ビューを使用します。プログラム ブレークポイントは、ネイティブ COBOL でのみサポートされ、入れ子になったプログラムではサポートされません。
デフォルトで、プログラムへのどのエントリ ポイントでも、また呼び出しからプログラムに戻る時点でも、プログラム ブレークポイントによって実行が停止します。手続き部のエントリ ポイントが呼び出された場合にのみプログラム ブレークポイントによって実行が停止するように指定するには、プロジェクトの起動構成を開き
([Run > Run Configurations] をクリック)、構成の [General] タブで [Program breakpoint on main entry point only] をオンにします。
- データ項目の値
- データ項目の値を表示するには、データ項目の上にカーソルを置くか、データ項目を右クリックして [Inspect item] をクリックします。
- デバッグ構成
- [Run > Debug Configurations] を選択します。複数のデバッグ構成を設定し、そのデバッグ構成を入れ替えることができます。これらの設定は、プロジェクトのランタイム設定をオーバーライドします。
- デバッグするメイン プログラム
- [Run > Debug] を選択します。[General] タブで、メイン プログラム ファイルを指定します。
- 実行をリセット
- 実行ポイントをカーソル位置に移動します。ショートカット キーは Alt+F12、R です。
- 設定
- [Window > Preferences > Micro Focus > COBOL > Debug] を選択します。特に、データ項目の 16 進数値やバイト値を表示するように選択できます。
- [Run to line]
- コード内の任意の場所にカーソルを置いて、現在の実行ポイントからカーソルが置かれている行まで実行するようにデバッガーに指示することができます。この機能を使用すると、ステップ機能を使用してコードの各行をステップ実行する必要がなくなるため、デバッグの時間を節約できます。[Run
to line] は、メイン ソース コードとコピーブック コードの両方で使用できます。この機能を使用するには、コード内にカーソルを配置し、[] をクリックするか、ショートカット Ctrl+R を使用します。
- リバース デバッグ
-
重要: リバース デバッグおよびライブ記録機能は、
undo.io とは別にライセンスされてインストールされます。
Micro Focus Marketplace から拡張機能をダウンロードして、リバース デバッグ機能を有効にできます。
この機能は、次のプラットフォームでのみサポートされています。
- Red Hat Linux (x86 および x64)
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP2 (x64 のみ)
- CentOS 8.2 (x64 のみ)
- Ubuntu Linux 20.04.x (LTS) (x64 のみ)
追加の制約事項が適用されます。詳細については、本ドキュメントの「既知の問題点および制約事項」セクションの「リバース デバッグおよびライブ記録」を参照してください。
Windows Platforms: このオプションを使用するには、サポートされている上記の UNIX プラットフォームのいずれかで動作している Visual COBOL Development Hub に接続する必要があります。
[Debug Configurations] ダイアログでアクティブなデバッグ構成の [Enable reverse debug] ボックスがオンになっている場合、プログラムまたはアプリケーションを順方向にステップ実行している際に、Visual COBOL デバッガーでデバッグ セッションが記録されます。その後、アプリケーションを逆方向にステップ実行して、記録された情報にアクセスできます。逆方向にステップ実行すると、リバース モードに切り替わり、ライブではなく記録された実行内容が表示されます。したがって、リバース
モードでは入力は受け入れられません。記録されたセッションを順方向に進めることもできます。最初にステップ バックしたポイントまで到達すると、ライブ モードに切り替えて実行が続行されます。ライブ モードになると、入力が再び受け入れられるようになります。
リバース モードでも、デバッガーの動作はライブ モードと同じで、プログラムの位置、デバッグの段階、および変数の名前と値が表示されます。
- デバッグの停止
- [] を選択します。上部にある赤い四角をクリックしても停止できます。
- 監視ポイント設定
- [] を選択するか、左余白でダブルクリックします。あるいは、作業場所節または手続き部で右クリックし、[Toggle Watchpoint] をクリックします。
制約事項: この機能は、JVM COBOL ではサポートされていません。
- COBOL 変数の検査
- COBOL 変数を検査することができます。エディター内のカーソルをデータ項目の上に置くか、またはデータ項目を選択します。検査は、[Expressions] ビューのように機能します。エディター (COBOL エディターまたは COBOL コピー表示)
で、任意のテキストを評価用に選択できます。
- ネイティブ (ローカルおよびリモート プロジェクト) の場合:[]
- JVM COBOL プロジェクトの場合:[]
エディターのコンテキスト メニューまたは
Ctrl+Shift+I ショートカットを使用して、検査をトリガーすることもできます。
制約事項: データ項目の検査のみサポートされています。算術演算やメソッド呼び出しなどの複雑な式は、現在サポートされていません。
- キーボード ショートカット - デバッグ
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- F5 = 現在のコード行で次の文にステップ インし、実行を一時停止します。
をクリックした場合と同じです。
- F6 = 次の文に入らずに現在実行中のコード行で次の文をステップ オーバーし、実行を一時停止します。メソッドは通常どおりに実行されます。
をクリックした場合と同じです。
- F7 = ステップ インしたメソッドまたはパラグラフから戻り、実行を一時停止します。メソッド内の残りのコードは通常どおりに実行されます。
をクリックした場合と同じです。
- F8 = 一時停止したコード行からプログラムの実行を再開します。
をクリックした場合と同じです。
また、[Drop to Frame] ボタン
をクリックして、現在のメソッドの開始位置に移動することもできます。
- キーボード ショートカット - リバース デバッグ
-
重要: リバース デバッグおよびライブ記録機能は、
undo.io とは別にライセンスされてインストールされます。
Micro Focus Marketplace から拡張機能をダウンロードして、リバース デバッグ機能を有効にできます。
この機能は、次のプラットフォームでのみサポートされています。
- Red Hat Linux (x86 および x64)
- SUSE Linux Enterprise Server (SLES) 12 SP2 (x64 のみ)
- CentOS 8.2 (x64 のみ)
- Ubuntu Linux 20.04.x (LTS) (x64 のみ)
追加の制約事項が適用されます。詳細については、本ドキュメントの「既知の問題点および制約事項」セクションの「リバース デバッグおよびライブ記録」を参照してください。
[Enable reverse debug] デバッグ オプションをオンにした場合は、次のショートカットも使用できます。
- Ctrl+F5 = 現在のコード行で前の文にステップ インします。
をクリックした場合と同じです。
- Ctrl+F6 = 現在のコード行で前の文に入らずにステップ オーバーします。
をクリックした場合と同じです。
- Ctrl+F7 = リバース モードでステップ バックしたメソッドまたはパラグラフから戻ります。
をクリックした場合と同じです。
- Ctrl+F8 = リバース モードで実行を再開します。記録を開始したポイントまたはブレークポイントに達すると実行が停止します。
をクリックした場合と同じです。
- データ項目の値または内部ファイル名のファイル状態の確認
- データ項目または内部ファイル名の上にマウス ポインターを置くと、現在の値またはファイル状態がテキスト ホバーとして表示されます。現在の実行行と前の行に含まれている変数の値および内部ファイル名のファイル状態は、[Variables View] (通常は、IDE の右上に表示される) に表示されます。
- 未割り当て連絡項目の扱い
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デバッガーが未割り当て連絡項目を含む行でステップ実行する場合 (アプリケーションの一部のみをデバッグしその連絡項目にメモリが割り当てられていない場合など)、デバッグが終了します。連絡をそのデータ項目に割り当ててデバッグを継続するには、そのデータ項目を選択して右クリックし、[Inspect item] をクリックします。画面の指示に従い、値を確定してデータ項目に割り当てます。または、[Variables] ビューでデータ項目を右クリックし [Change Value] をクリックして連絡を割り当てます。