Hello World コンテナー デモンストレーションには、デモンストレーションを実行するプロセスができるだけ簡単になるように設計されたシェル スクリプト (bld.sh) が含まれています。本トピックでは、bld.sh の実行時に指定できるパラメーターについて説明します。
シェル スクリプトを実行して Hello World コンテナー デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。
./bld.sh IacceptEULA
[dryrun]
[esadmgid=admin-gid]
[esadminuser=admin-id]
[esadmuid=admin-uid]
[login|nologin]
[logingid=login-gid]
[loginid=login-id]
[logingname=login-gname]
[loginname=login-name]
[nojava | (java | oraclejava) [javaversion=java-version]]
[notools]
[odbc|odbc-dev]
[package]
[rmi]
[settings]
[verbose]
パラメーターは次のとおりです。
- IacceptEULA
- Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。IacceptEULAを指定しない場合、イメージは作成されません。
- dryrun
- bld.sh で Docker または podman コマンドが実行されないように指定します。dryrun を verbose パラメーターとともに使用すると、Docker または podman コマンドを実行せずに表示できます。
- esadminuser=admin-id
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用する ID を指定します。
- esadmgid=admin-gid
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するグループ ID を指定します。
- esadmuid=admin-uid
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するユーザー ID を指定します。
- java
- Adoptium の OpenJDK が提供している Java サポートをイメージに含めるように指定します。javaversion パラメータを使用して、サポートする Java のバージョンを指定します。
- javaversion=java-version
- java またはoraclejava パラメータを使用して指定する場合、サポートする Java のバージョンを指定します。java-version は、8、9、10 のいずれかになります。
- login
- ログイン イメージを作成するように指定します。このオプションを使用すると、ログインできるイメージが作成されます (ログインに使用する詳細は、logingid、loginid、logingname、loginname の各パラメーターで指定します)。このイメージにログインすると、シェルまたは Visual COBOL のコマンドを実行できます。
このオプションは、ベース イメージにアプリケーション ファイルを追加しない場合にベース イメージから Visual COBOL のコマンドを使用するのに便利です。
login を指定すると、作成されたイメージのタグに「_login」というサフィックスが付きます。
- logingid=login-gid
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ ID を指定します。
- loginid=login-id
- ログイン イメージに使用するユーザー ID を指定します。
- logingname=login-gname
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ名を指定します。
- loginname=login-name
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するユーザー名を指定します。
- nojava
- ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
- nologin
- ログイン イメージを作成しないように指定します。通常、Visual COBOL のベース イメージだけでなくアプリケーションも含むイメージを作成する場合に使用します。これはデフォルトの設定です。
- notools
- デフォルトでイメージに含まれる IP ツール (ping や netcat など) を含めないように指定します。これらのツールが不要で、イメージのサイズを最小限に抑えたい場合に使用します。
- odbc|odbc-dev
- odbc ランタイム ライブラリまたは odbc 開発者ツール ライブラリをインストールするように指定します。
- oraclejava
- Oracle JDK が提供している Java サポートをイメージに含めるように指定します。javaversion パラメータを使用して、サポートする Java のバージョンを指定します。
- package
- このイメージの COBOL アプリケーションをリビルドするように指定します。
- rmi
- 以前に作成した Hello World イメージを削除するように指定します。rmi を指定すると、すべての Hello World イメージが削除されるまで docker rmi --force または podman rmi --force コマンドが複数回実行されます。
- settings
- イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Visual COBOL のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
- verbose
- Dockerまたは podman コマンドが実行時に画面に表示されます。