COBOL Server for Linux and UNIX の Readme

この Readme には製品ヘルプに記載がない情報が含まれている場合があります。 製品をインストールする前に、Readme 全体を必ずご一読ください。

この Readme は、次の項で構成されています。


注: Micro Focus は、ウェブ・サイトの内容またはそのリンク先サイトの内容について責任を負いません。ウェブ・サイトは本質的に短期間で変更される可能性があります。したがって、リンクを最新の状態に保つように努力していますが、必ず期待どおりに機能することを保証することはできません。

システム要件

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ハードウェア要件

オペレーティング・システム:
  • AIX 7.2 / 7.3 (Power) - 32/64-bit
  • Oracle Linux - Unbreakable Enterprise Kernel 8.x / 9.x (intel) - 32/64-bit
  • Oracle Linux - Red Hat Compatible Kernel 8.x / 9.x (intel) - 32/64-bit
  • Red Hat 8.x, 9.x (intel) - 32/64-bit / 8.2 以降 (390)- 64-bit
  • Rocky Linux 9.x (intel) - 32/64-bit
  • Amazon Linux 2 / 2023 (intel) - 64-bit
  • SUSE Linux Enterprise Server 15, SUSE Linux Enterprise Desktop 15 (intel) - 64-bit / SUSE Linux Enterprise Server 15 (390) - 64-bit
注:
  • 390 Red Hat、390 SUSE、x86-64 SUSE および x86-64 Amazon Linux は64ビットのみのサポートです。これら以外は 64ビットオペレーティング システムで64ビットおよび32ビットのアプリケーションを生成することができます。
  • サポートされるオペレーティングシステムの最新の情報は、弊社サイトの [ よくあるご質問 > Visual COBOLの稼働環境は? ] でご確認ください。
ディスク領域:
プラットフォーム セットアップ ファイル サイズ インストールに必要なディスク容量 製品の実行に必要なディスク容量 ライセンスサーバー関連
POWER running AIX 675 MB 2.7 GB 1.35 GB 41 MB
System Z running Red Hat Linux 404 MB 1.61 GB 808 MB 113 MB
x86-64 running Red Hat Linux 726 MB 2.9 GB 1.45 GB 91 MB
System Z running SuSE SLES 376 MB 1.5 GB 782 MB 79 MB
x64 running SuSE SLES 478 MB 1.91 GB 956 MB 86 MB
x64 running Amazon Linux 2 476 MB 1.90 GB 952 MB 90 MB
x86-64 running Rocky Linux 726 MB 2.9 GB 1.45 GB 91 MB

ソフトウェア要件

注: この製品には OpenSSL 3.0.8 が含まれています。デフォルトではインストールされません。
  • awk、ed、ps、sed、tar および which ユーティリティをインストールして PATH に追加する必要があります。
  • AIX 7.2 および 7.3 では、インストーラの実行で Open XL C/C++ 17.1 Clang C++ コンパイラが必要です。Open XL C/C++ 17.1 ランタイム環境とユーティリティ パッケージをインストールする必要があります。
  • SELinux がインストールされている Red Hat で、COBOL のコア機能以外を使用する場合、または ASLR が有効である環境で Enterprise Server を使用する場合は、"SELINUX" の構成を無効にする必要があります。 これを行うには、ファイル /etc/selinux/config 内に以下を設定します。
    SELINUX=disabled
  • Red Hat/SUSE Linux の必須ライブラリ - 製品が正常にインストールされ動作するために、32ビットと64ビットの両方の OS 上で、以下の32ビットと64ビットの両方のライブラリがインストールされているかインストーラによりチェックされます。

    なお、64 ビット OS 上では 32 ビット ライブラリはデフォルトではインストールされないので、製品のインストールを実行する前に、選択してインストールする必要があります。

    ライブラリ 32 ビット 64 ビット プラットフォーム
    s390 SUSE Red Hat
    glibc XX X X
    libgcc XX X X
    libstdc++ XX X X
    systemd-libs1 X

    • X 印のライブラリは、別途インストールする必要があります。
    • 1 Red Hat において 32ビットの Enterprise Server リージョンを使用する場合には、32ビットの systemd ライブラリが必要です。

    詳細情報については各 OS のサイトをご確認ください。

  • 製品を実行するには、Java 17 (64ビット) 以上が必要です。推奨されるバージョンは Adoptium の OpenJDK 17 (LTS) with HotSpot です。 Adoptium の OpenJDK Temurin 17 (LTS) with HotSpot は、 Adoptium の サイト からダウンロードして、マシン上の任意のディレクトリにインストールできます。
  • JVM COBOL コードの実行やネイティブ COBOL と Java の相互運用機能の使用では、Java のインストールが必要です。 サポートされる Java のバージョンについては、お使いの開発環境製品の Readme の 「サポートされるオペレーティング システムおよびサードパーティ ソフトウェア」 を参照してください。

    JVM COBOL コードを実行する場合、次の環境変数を設定する必要があります。

    • JAVA_HOME 環境変数を設定します。クライアント製品をインストールする場合は、この変数に Java インストールの場所を設定してください。設定しない場合、インストールは終了します。
    • システムの PATH 変数に $JAVA_HOME/bin を追加します。
    • LANG 環境変数を設定します。これにより、ローカライズされたメッセージを選択します。LANG の設定は、英語および日本語のみをサポートします。
    • Enterprise Server Administration を使用可能にするため、JavaScript やスクリプトのサポートをブラウザで有効にする必要があります。また、アクティブコンテンツを許可してブロックされないようにする必要があります。
ライセンス管理ツールの要件:
Micro Focus ライセンス管理ツールを実行するには Java が必要です。この管理ツールでは Java 8 以降がサポートされます。
追加のソフトウェア要件
製品の一部の機能を活用するには、事前インストールの必要なソフトウェアに加えて サードパーティ製のソフトウェアを入手して追加インストールする必要がある場合があります。 以下は、各機能で必要なサードパーティ ソフトウェアに関する情報です。
  • JVM COBOL のアプリケーション サーバーのサポート

    このリリースでは、次の Java アプリケーション サーバーのベース バージョンとそのインクリメンタル リリースがサポートされています:

    サポートされるアプリケーション サーバー ベース バージョン テスト済みアプリケーション サーバー バージョン JDK(ベンダー)
    Apache Tomcat 10.11 10.1.5 Adoptium 172
    IBM WebSphere Liberty y.0.0.x(y:23 以降) IBM Semeru 17
    JBoss EAP 7.x 7.4.3 Oracle 1.8/8
    Adoptium 172
    1 Apache Tomcat は、Java サーブレットおよび JSP (JavaServer Pages) をサポートする HTTP サーバーであり Servlet コンテナです。 Micro Focus の Tomcat の非トランザクションのサポートには、J2SE Beans を使用する Servlet の生成が含まれます。トランザクション サポートは提供されません。 Tomcat では、EJB (Enterprise Java Beans) やリソースアダプタ(RA)はサポートされません。

    2 AIX では IBM Semeru Runtime OpenJDKを使用してください。

    コンテナのテストは Servlets 2.5 を使って行われましたが、それ以降のバージョンもサポートされます。

    リソース アダプタ、Java ECI インタフェース、または imtkmake ユーティリティーで生成されたサーブレットを使用して開発する場合の要件の詳細については、「アプリケーション サーバー J2EE 実装クラス」を参照してください。

  • Enterprise Server のアプリケーション サーバー JCA サポート

    Enterprise Serverでサポートおよびテストされている JCA アプリケーション サーバーは次の通りです:

    ほとんどの JCA テストは 64 ビット プラットフォームで行われます。

    サードパーティ製 Java Application Server

    サポートされている各サードパーティ製 Java Application Server バージョンのサポートについて:

    • Micro Focus は JAS ベンダーが提供するサービス終了 (EOS) 日までサポートを提供します。
    • Micro Focus 製品のアップグレードを計画する際には、サードパーティ JAS についても考慮することが推奨されます。
    計画中のサポート

    将来のリリースにおいて、次のサポートが予定されています:

    • JBoss EAP 8.0
    報告された問題の解決

    サードパーティの Java アプリケーション サーバーの使用において、Micro Focus 製品で報告された問題を解決することに関して、Micro Focus は次の通り対応します。

    • テスト済みまたは未テストのプラットフォームで、サポートされているJASの問題の解決を試みます。
    • 計画されているがまだサポートされていない JAS に関する問題を調査し、 サポートされている最新の JAS バージョンでも発生するアーキテクチャ以外の問題を解決を試みます
    利用可能なJava アプリケーション サーバー

    オペレーティングシステム/プラットフォーム JBoss EAP 7.x IBM WebSphere 8.5.5, 9.0, Liberty y.0.0.x (y: 23 以降) Oracle WebLogic 12.2.1, 14.1.1 Apache Tomcat 10.1
    IBM Power System running AIX X X X X
    IBM Z System running Red Hat Linux X X X X
    x86-64 running Red Hat Linux X X X X
    IBM Z System running SUSE Linux X X X X
    x86-64 running SUSE Linux X X X X

    現在のサポート

    このリリースでは、次の Java アプリケーション サーバーのベース バージョンとそのインクリメンタル リリースがサポートされています:

    サポートされるアプリケーション サーバー
    ベース バージョン
    テスト済みアプリケーション サーバー
    バージョン
    JDK(ベンダー) Java EE COBOL RA
    Apache Tomcat 10.1 1 10.1.5 11 (Adoptium)

    17 (Adoptium)

    IBM WebSphere 8.5.5 8.5.5.18 8 (IBM) 6 X
    IBM WebSphere 9.0 9.0.5.6 8 (IBM) 72 X
    IBM WebSphere Liberty y.0.0.x(y:23 以降) 23.0.0.12 8 (IBM)
    11 (IBM)
    17 (IBM)
    72 X
    JBoss EAP 7.x 7.4.3 1.8 (Oracle)
    1.8 (Adoptium) 3
    11 (Oracle)
    11 (Adoptium)
    17 (Oracle)
    17 (Adoptium)
    72 X
    Oracle WebLogic 12.2.1 12.2.1.4 8 (Oracle)
    8 (Adoptium) 3
    72 X
    Oracle WebLogic 14.1.1 14.1.1.0 8 (Oracle)
    11 (Oracle)
    72 X
    1 Apache Tomcat は、Java サーブレットおよび JSP (JavaServer Pages) をサポートする HTTP サーバーであり Servlet コンテナです。 Micro Focus の Tomcat の非トランザクションのサポートには、J2SE Beans を使用する Servlet の生成が含まれます。トランザクション サポートは提供されません。 Tomcat では、EJB (Enterprise Java Beans) やリソースアダプタ(RA)はサポートされません。

    2 EJB 3.2 および Java Connector Architecture 1.7 のサポートを含む Java EE 7 は、Interface Mapping Toolkitを使用して生成されたEJBのデプロイメントでサポートされます。

    3UNIX プラットフォームでは、JBoss EAP 7.x における Adoptium のサポートが特定のプラットフォームに制限されます。 サポートされる構成(英文)日本語)の詳細については、Red Hat の Web サイトを参照してください。

    使用する JDK はお使いのアプリケーション サーバー のドキュメントで確認してください。JDK は次の目的に使用されます:

    • アプリケーションサーバーを起動
    • Interface Mapping Toolkit または imtkmake コマンドによって生成されたEJBやサーブレットをコンパイル

    これらのアプリケーション サーバー用の COBOL のリソースアダプタの利用可能な状況は、UNIXプラットフォーム間で異なります。 各プラットフォームのサポート状況は次の表の通りです。

    オペレーティングシステム/プラットフォーム JBoss EAP
    7.x
    IBM WebSphere 8.5.5, 9.0 IBM WebSphere Liberty
    y.0.0.x (y: 23 以降)
    Oracle WebLogic
    12.2.1, 14.1.1
    Apache Tomcat
    10.1 1
    POWER running AIX 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット
    System Z running Red Hat Linux 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット
    x86-64 running Red Hat Linux 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット
    System Z running SUSE SLES 64 ビット2 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット
    x86-64 running SUSE SLES 64 ビット2 64 ビット 64 ビット 64 ビット 64 ビット

    1 Apache Tomcat は、Java サーブレットおよび JSP (JavaServer Pages) をサポートする HTTP サーバーであり Servlet コンテナです。 Micro Focus の Tomcat の非トランザクションのサポートには、J2SE Beans を使用する Servlet の生成が含まれます。トランザクション サポートは提供されません。 Tomcat では、EJB (Enterprise Java Beans) やリソースアダプタ(RA)はサポートされません。

    2 JBoss EAP 7.4 は、このプラットフォームで Red Hat 社によってテストされたものとしてリストされていません。

  • データベースアクセス

    OpenESQL や COBSQL などで開発されたSQLアプリケーションを配布する場合は、任意のサードパーティ製ソフトウェアの必須コンポーネントがインストールされ、環境が適切に設定されていることを確認してください。詳細は、お使いの開発製品の Readme のシステム要件にある「追加のソフトウェア要件 > データベースアクセス」を参照してください。

ダウンロードとインストールの手順

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注:
  • このリリースはフルインストール製品です。
  • 9.0 以前のバージョンで SafeNet Sentinel ライセンスを使用している場合

    既存の 9.0 以前のバージョンでご使用いただいている SafeNet Sentinel ライセンスは、バージョン 10.0 から使用できなくなります。 バージョン 10.0 で製品をご利用いただく場合は、10.0 で使用するためのライセンスである AutoPass ライセンスを技術サポート窓口宛てにメールでご依頼ください。 また、リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存をあわせてご参照ください。

  • Linux/Unix 上で動作する、このコンポーネント製品は、以前のバージョンのものと共存可能です。 これは、この製品が、インストール先のディレクトリ下のファイルを使って環境変数を設定(下記手順 3.) してから使用する製品であるためです。

    以前のバージョンと共存させる場合は、最新バージョンをインストールする時に、 パラメータ -installlocation(下記手順 2.) で、既存バージョンと異なる新しいインストール先のディレクトリを指定する必要があります。

    また、いずれのバージョンで使用する場合でも、該当バージョンのコンポーネントのインストール先のディレクトリ下の bin/cobsetenv (下記手順 3.) を使って、環境を設定してから使用する必要があります。 -installlocation の指定がない場合はデフォルトのインストール先にインストールされます。

    ただし、以前のバージョンが SafeNet Sentinel ライセンスを使用している場合は、リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存をご参照のうえ、必要な処置を行ってください。

  • 以前のバージョンがインストールされている筺体の場合で、最新バージョンを新規でインストールする場合は、インストールを実行する前に COBDIR 環境変数が設定されていないことを確認する必要があります。
  • インストール実行中に、インストーラは製品の Enterprise Server のシステム管理のプロセス ユーザー IDを設定します。プロセス ユーザー IDは、Micro Focus Directory Server(MFDS)のものを除く、すべての Enterprise Server プロセスのオーナーになります。Directory Server プロセス(Enterprise Server Administration)は rootとして実行されますが、これはシステムファイルやポートにアクセスするためです。

    Enterprise Server Administration から起動される、すべての Enterprise Server プロセスは、ファイルのアクセスと作成の権限のあるプロセス ユーザー ID の下で実行されます。

    デフォルトでは、インストーラはインストーラを実行するユーザーのログインIDをプロセス ユーザー IDとして使用しています。インストール後に、このプロセス ユーザー IDを変更する場合は、 $COBDIR/bin/casperm.sh を実行します。

  • AFS/Kerberos 認証を使用している場合

    AFS/Kerberos 認証を使用して Linux システムにログオンしている場合、 Enterprise Server のシステム管理のプロセス ユーザー ID として 利用可能なローカル ユーザー ID を確認しておく必要があります。

    このユーザー ID は、インストーラを実行する前に 作成されているものである必要があります。

    インストールする際には、コマンドライン パラメータ -ESadminID="ユーザー ID "で指定します。

  • バージョン 2.3 からインストールファイル名の先頭の英文字が変更しました。これに伴いデフォルトのインストール先やアンインストール用のスクリプト名が変更されています。詳細はこの Readme に記載されている通りです。
    変更前(バージョン 2.2.x 以前) ent_server_バージョン_プラットフォーム
    変更後(バージョン 2.3 以降) setup_cobol_server_バージョン_プラットフォーム
  • Red Hat 8.x s390 上でのインストール

    Red Hat 8.x s390 では、cpio のエラーにより RPM の root 以外のインストールはサポートされません。root 以外の場合、次のメッセージが表示され、インストール処理は正常に行われません。

    error: unpacking of archive failed on file /usr/lib/.build-id/1b/af99f26c6b4c00ca499a3199a574b73aeb3854;6092b79c: cpio: symlink failed - No such file or directory
    error: Micro_Focus_cobol_server-7.0.0.0-100700.s390x: install failed
  • 環境変数 TMPDIR を使用したインストール

    デフォルトでは、製品インストーラは、/tmp をインストール時の一時ファイルおよびログ ファイルに使用します。 システム上で /tmp が使用できない場合は、以下の通り、環境変数 TMPDIR を別の場所に設定してから、通常の方法でインストールを実行します。:

    TMPDIR=/home/user/tmp
    Export TMPDIR
    注: インストールの処理中に root ユーザーになる場合は、TMPDIR の設定は無効になります。 これは、非 root ユーザーとしてインストーラを実行する場合で、この時、インストール処理中に root パスワードの入力を求められます。 root としてログインし、TMPDIR を設定してからインストーラを実行することが推奨されます。 sudo を使用してインストーラを実行する場合は、次の例の通り、コマンドラインを使用します:
    sudo TMPDIR=$TMPDIR setup...
    sudo TMPDIR=/home/user/tmp setup...
  • Red Hat および SUSE プラットフォーム製品には .zip ファイルで提供されているセットアップファイル(setup_ で始まるファイル名の Micro Focus インストーラ) に加えて RPM インストーラが .bin ファイルとして提供されています。

    これらのプラットフォーム製品の場合は、Micro Focus インストーラ(.zip ファイル)か、この RPM インストーラ(.bin ファイル)のうち、いずれかを選択してダウンロードしてお使いください。

    RPM インストーラの場合、次の手順で .rpm ファイルが現行ディレクトリに展開されます。

    1. 次のコマンドを実行して実行権限を与えます。
      chmod +x RPM_installer_name.bin
    2. 次のコマンドを実行すると、使用許諾契約への同意確認メッセージが表示されるので、y を押します。
      ./RPM_installer_name.bin

    rpm コマンドでインストールする場合、インストール先は --prefix で変更可能です。

    rpm コマンド例については、以下をご参照ください。


  1. 実行環境製品 COBOL Server 10.0J ダウンロード」から、 該当するプラットフォーム用のダウンロード ファイルをクリックしてダウンロードし、解凍します。

    インストール先に直接ダウンロードして解凍する場合は、スーパーユーザ権限で次のように unzip コマンドを使って解凍します。

    unzip ./COBOL_Server_10.0_プラットフォーム名.zip

  2. Windows 環境にダウンロードして解凍したファイルを、インストール先の環境に ftp でバイナリ転送しても同様です。

    (Windows 環境での ZIP ファイルの解凍には Windows に標準搭載されている圧縮ファイルの展開機能や、Windows 用のファイル解凍ユーティリティをお使いください。)

    注:
    • License Server

      Linux/Unix 上で License Server が正常に起動されるには、hostname を構成する必要があります。

      動作の不具合を回避するには、localhost と コンピュータの hostname の両方を IPアドレス 127.0.0.1 にマップしてはいけません。 localhost にのみ IPアドレス 127.0.0.1 にマップする必要があります。

      /etc/hosts ファイルでの正しい指定例は次の通りです。

      127.0.0.1 localhost.localdomain localhost
      IP machinelonghostname machineshorthostname
      
      ここで IP は xx.xx.xx.xx フォーマットのコンピュータの一意の IP アドレスを意味します。
  3. スーパーユーザ権限で、次のコマンドを実行します。(この手順以降はスーパーユーザ権限の同一ログイン セッションでおこないます。)
    chmod +x setup_cobol_server_10.0_プラットフォーム名
    ./setup_cobol_server_10.0_プラットフォーム名

    スーパーユーザ権限で実行していない場合は、インストール時にスーパーユーザのパスワードの入力を促すプロンプトが表示されます。

  4. COBOL 環境のデフォルトのインストール先は /opt/microfocus/VisualCOBOL です。このデフォルトを変更するには、
    -installlocation="Location" パラメータを使用して 以下の例のように別のディレクトリを指定します。

    ./setup_cobol_server_10.0_プラットフォーム名 -installlocation="インストール先のフルパス"
    注: -installlocation に絶対パスを指定する場合、変数を使用できます。 次の例はすべて同義です。
    -installlocation="/home/myid/installdir"
    -installlocation="$HOME/installdir"

    -help オプションを指定すると、インストール・スクリプトに渡すことができる他のパラメータの詳細を確認できます。

    次のオプションを指定して、Enterprise Server の構成を指定することができます:

    [ -ESsysLog="Y/N" ] [ -ESadminID="User ID" ] [ -CASrtDir="location" ]

    それぞれ、次の内容を指定します:

    • -ESsysLog

      Enterprise Server システムログを、有効("Y")または無効("N")にします。
      ロギングはデフォルトで有効です。ログファイルは /var/mfcobol/logs に保存されます。

    • -ESadminID

      Enterprise Server のシステム管理のプロセス ユーザー IDを指定します。
      例: -ESadminID="esadm"
      デフォルトはインストール実行するユーザIDです。

    • -CASrtDir

      Enterprise Server 実行時システムファイルの場所を指定します。
      例: -CASrtDir="/home/esuser/casrt/es"
      デフォルトの場所は /var/mfcobol/es です。

    注:
    • AutoPass ライセンスで保護されている製品が稼動中である場合、この製品のインストールが影響を与える可能性があります。 インストール中はライセンス更新のため、ライセンス機能が停止します。 AutoPass ライセンスで保護されている稼動中の製品への影響を防ぐには、以下の例のように AutoPass のインストールをスキップさせるオプション -skipautopass を指定する必要があります。
      ./setup_cobol_server_10.0_プラットフォーム名 -skipautopass
    • インストールされている AutoPass への予期しない更新の影響を防ぐには、 以下のコマンドを実行して、/opt/microfocuslicensing/ に空のファイル SKIP_AUTOPASS_INSTALL を作成します。
      touch /opt/microfocuslicensing/SKIP_AUTOPASS_INSTALL
      このファイルが存在すると、AutoPass インストーラはインストールの更新や実行中のライセンスデーモンの停止を行いません。 後からライセンスを更新する必要がある場合は、次の通り、force コマンドライン オプションを使用して $COBDIR/licensing フォルダ内から MFLicenseServerInstall.sh を実行できます:
      cd $COBDIR/licensing
      ./MFLicenseServerInstall.sh force

リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存

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この製品のリリース 10.0 では、SafeNet Sentinel のライセンス技術は非推奨になりました。 SafeNet Sentinel ライセンスを使用する他の製品またはバージョンがインストールされているマシンに、10.0 をインストールすると、互換性の問題が発生する可能性があります。 10.0 のインストール プロセスは、このような問題を解消するように設計されていますが、ライセンスが正常に機能するために、以下のシナリオにあわせて、必要なアクションがあるかどうかを確認する必要があります:

シナリオ

インストールされている製品が SafeNet Sentinel ライセンスを使用している
警告: 10.0 をインストールすると、マシン上の SafeNet Sentinel ライセンスは使用できなくなります。

他の Micro Focus 製品で SafeNet Sentinel ライセンスを使用している場合は、技術サポート窓口に連絡して、これらの製品の AutoPass ライセンスを取得する必要があります。 インストールされているライセンスのリストを取得する方法については、下記「トラブルシューティング」の「アクション 7」を参照してください。

旧製品が AutoPass ライセンスを使用している
既存の AutoPass ライセンスは、10.0 製品と互換性があります。
10.0 にアップグレードする
旧バージョンのライセンスがインストールされているマシンに 10.0 をインストールした後も、lserv デーモンは保持されています(動作している場合もあります)が 、必要ありません。 詳細については、下記「トラブルシューティング」の「アクション 2」を参照してください。
10.0 からダウングレードする
製品の以前のバージョンに戻す(たとえば、10.0 がインストールされているが不要になった場合) には、10.0 製品とライセンスをアンインストールする必要があります。 詳細については、下記「トラブルシューティング」の「アクション 1」を参照してください。
旧製品リリースの製品または Patch Update をインストールする
ライセンス インストール処理をスキップするコマンドライン引数を使用します。
  • 詳細については、下記「トラブルシューティング」の「アクション 3」を参照してください。
  • そうでない場合は、下記「トラブルシューティング」の「アクション 4」を参照して mfcesd をリセットしてください。
  • SystemD が上書きされる可能性があります。下記「トラブルシューティング」の「アクション 6」を参照してください。
(AIX のみ) 旧製品リリースの製品または Patch Update をインストールする
10.0 をインストールした後で、古いリリースの Patch Update をインストールすると、lserv エントリが /etc/inittab に再び移動します。
  • これを回避するには、下記「トラブルシューティング」の「アクション 3」を参照してください。
  • /etc/inittab エントリを修正するには、下記「トラブルシューティング」の「アクション 5」を参照してください。
  • または、10.0 ライセンスのインストールを再実行します。下記「トラブルシューティング」の「アクション 6」を参照してください。

トラブルシューティング

アクション 1
ライセンスを 10.0 のインストールから旧製品構成にリセットするには、次のコマンドを実行します:
    sudo $COBDIR/bin/Uninstall_[Product Name]_10.0.sh.
    sudo /opt/microfocus/licensing/bin/UnInstallMFLicenseServer.sh
アクション 2
マシン上で lserv デーモンを無効にするには、次のコマンドを実行します:
cd /var/microfocuslicensing/bin
sudo ./stopmfcesd.sh
sudo systemctl stop MFSafeNet
sudo systemctl disable MFSafeNet
アクション 3
旧リリースまたは Patch Update をインストールする場合は、インストール コマンドに-skipsafenet -skipautopass を指定します。 これにより、そのリリースのライセンスのインストール処理がスキップされます。
アクション 4
正しい場所から mfcesd を再起動するには、次のコマンドを実行します:
cd /var/microfocuslicensing/bin
sudo ./stopmfcesd.sh
cd /opt/microfocus/licensing/bin
sudo ./startmfcesd.sh
アクション 5
AIX 7.3/7.4 で inittab をリセットするには、次の手順を実行します:
  1. /etc/inittab ファイルを開きます。
  2. 次の行を削除します:
    mFls:2345:wait:sh /var/microfocuslicensing/bin/startlserv.sh 2>&1
    
アクション 6
10.0 ライセンスを再インストールし、以前のバージョンのインストールによる問題をリセットするには、次のコマンドを実行します:
cd [10.0-COBDIR-location]/licensing
sudo MFLicenseServerInstall.sh force
アクション 7
インストールされているライセンスのリストを取得するには、次の手順を実行します:
  1. ターミナルで、cobsetenv を実行して製品環境を設定します。
  2. mfsupport を実行します。
  3. mfpoll.txt を参照して、ライセンスの詳細を確認します。

旧リリースと並行してライセンス構成を保持する

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同じマシン上で、この製品の以前のサポート対象リリースとリリース 10.0 を並行して使用する場合は、次のように実行する必要があります。 ライセンス構成ファイルは リリース 10.0 で変更されますが、旧リリースのインストールにより上書きされないようにする必要があります。 もし、上書きされると、ライセンスおよびその自動起動設定において問題が発生する可能性があります。

これは、次のいずれかの方法で対応が可能です:

  • リリース 10.0 のインストール後に、次を実行します:
    touch /var/microfocuslicensing/SKIP_SAFENET_INSTALL
    touch /opt/microfocus/licensing/SKIP_AUTOPASS_INSTALL
    
  • または、10.0 より前のリリースのインストールする時に次のコマンド行オプションを指定します:
    -skipsafenet -skipautopass

    これにより、旧リリースのライセンス インストール処理がスキップされ、リリース 10.0 のライセンス構成が保持されます。

サイレント インストール

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以下のコマンド行引数を指定してサイレント インストールを行うことができます。

-silent -IacceptEULA

コマンドの実行例

./setup_cobol_server_10.0_プラットフォーム名 -silent -IacceptEULA

インストール後

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製品のインストール後は、下記の手順で環境を設定する必要があります。

注: 下記のコマンドで設定されるのは、現在のシェルの環境だけなので、新しいシェルを起動するたびに、下記のコマンドを実行する必要があります。

シェル初期化ファイル (/etc/profile/etc/bashrc など) に下記のコマンドを追加すれば、すべてのシェルで cobsetenv を実行する必要はなくなります。

ただし、cobsetenv は bash、ksh、XPG4 sh のように POSIX 系のシェルでのみ動作します。C シェルまたは XPG4 Bourne シェル以前のものとは互換性がないので、ご注意ください。


  1. 製品を使用するには、次のコマンドを実行して環境変数を設定します。以下はデフォルトのインストール先にインストールした場合です。
    . /opt/microfocus/VisualCOBOL/bin/cobsetenv
  2. 製品のインストール状態やバージョンを確認するには、次のコマンドを実行します。
    cob -Version
注: マシン上に複数の製品がインストールされている場合、または、製品がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、/opt/microfocus/logs/MicroFocusProductRegistry.dat データ ファイルを使用して製品の場所を見つけることができます。

ファイルには、次のエントリが含まれています:

[インストール場所]#[インストールの日付]#[製品名]

例:

/home/user1/VisCobol30#2017-01-20#Micro Focus Visual COBOL Development Hub 3.0
/home/user1/CobolServer30#2017-01-20#Micro Focus COBOL Server 3.0

旧製品のライセンスの構成

Linux/UNIX 上の同じマシン上でリリース 10.0 以前のリリースを使用する場合は、環境変数 MFCES_INIT_LOCATION を /opt/microfocus/licensing/bin/ces.ini に設定して、旧製品のライセンスを有効にする必要があります。さらに、リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存も参照してください。

ライセンス

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製品のライセンスを有効にするには、製品のインストール後、ライセンス管理ツールを使って、ライセンスのインストールが必要です。

ライセンスは、製品パッケージに同梱されている『ライセンス証書』に記載されています。

ライセンス管理ツールをコマンドラインで起動するには
Micro Focus ライセンスシステムは、インストール・プロセスの一部として /opt/microfocus/licensing ディレクトリにインストールされます。Linux および UNIX 上でライセンス管理ツールを起動する場合、root 権限で次のコマンドを実行します。
cd /opt/microfocus/licensing/bin
cesadmintool.sh

ライセンス・ポリシーの内容または必要なライセンスの種類がわからない場合は、システム管理者または製品の購入元に連絡し、有効なライセンスを取得してください。

ライセンスのインストール

ライセンスは、以下の形式で提供されます。 バージョン 10.0 では、以下の .xml 形式のみがサポートされます。

  • ライセンスファイル - .xml 拡張子(AutoPass ライセンス)
10.0 にアップグレードする場合、リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存 をご参照ください。

.xml 拡張子のライセンス ファイルによるライセンスの設定は「認証済み(Pre-Authorized)ライセンス」(PA ライセンス)と同様です。

ライセンスをインストールする手順は以下をご参照ください。

AutoPass エラー ログに関する既知の問題点

Enterprise Server の mfds サービスが実行されていると、AutoPass のエラー ログが1分ごとに出力され続けます。そのため、放置するとスペースを圧迫する可能性があります。

これは、Visual COBOL および COBOL Server 製品において、ライセンス機能のチェックの誤りがあるためです。

AutoPass のエラーログの例は次の通りです。

  • ディレクトリ名
    • Windows 製品

      C:\Program Files (x86)\Micro Focus\Licensing\AutoPass\java-runtime\bin\logs

    • Linux/Unix 製品

      /opt/microfocus/licensing/autopass/logs

  • ファイル名
    daemonLog.log
    daemonLog_YYYY-MM-DD_1.log
    
回避策は次の通りです。
  • Enterprise Server 機能を使用しない場合
    • Windows 製品

      Windows のサービス Micro Focus Directory Server を停止して無効にしてください。

    • Linux/Unix 製品

      Linux/Unix 上では該当のサービスはデフォルトで起動されないので、対応は不要です。

  • Enterprise Server 機能を使用する場合
    1. 以下のファイルを管理者権限で編集用に開きます。
      • Windows 製品

        C:\Program Files (x86)\Micro Focus\Licensing\AutoPass\log4j2.xml

      • Linux/Unix 製品

        /opt/microfocus/licensing/autopass/log4j2.xml

    2. 以下の通り、修正して保存します。

      修正前

              <Logger name="com.autopass.daemon" level="ERROR" additivity="false">
                  <AppenderRef ref="RollingFile" level="ERROR" />
              </Logger>
      

      修正後

              <Logger name="com.autopass.daemon" level="FATAL" additivity="false">
                  <AppenderRef ref="RollingFile" level="FATAL" />
              </Logger>
      
    3. 管理者権限で AutoPass デーモンを再起動します。
      • Windows 製品 - 以下の Windows のサービスを再起動します。

        Micro Focus AutoPass Daemon

      • Linux/Unix 製品 - 以下のコマンドを実行します。

        sh /opt/microfocus/licensing/autopass/autoPassdaemon.sh restart
        

アンインストール

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製品をアンインストールする前に、Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA)、Micro Focus Directory Server および、すべての Enterprise Server リージョンが停止していることを確認します。

COBOL Server を削除するには、root ユーザで $COBDIR/bin ディレクトリの以下のスクリプトを実行します。 Uninstall_COBOLServer10.0.sh

警告:
このスクリプトを実行すると、 COBOL Server が完全に削除されます。

COBOL Server をアンインストールしても、Micro Focus Licensing Manager または必須ソフトウェアのアンインストールは自動的には行われません。

Micro Focus ライセンス・マネージャをアンインストールするには、以下を実行します。

/opt/microfocus/licensing/bin/UnInstallMFLicenseServer.sh

これらのスクリプトを実行しても、特定のシステム設定またはライセンスが含まれる一部のファイルは削除されません。

オプションで、必須ソフトウェアを削除できます。手順については、各ソフトウェア・ベンダのマニュアルを参照してください。

既知の問題点

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製品ヘルプの『製品情報』のトピック『既知の問題点と制約事項』、 および、お使いのバージョンの開発環境製品の ReadMe の「既知の問題点」を参照してください。

製品ヘルプ

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  • 日本語のマニュアルは、サイト上の製品マニュアルのページから、 このリリースの Visual COBOL のリンクをクリックすると表示されます。
  • 英語版のマニュアルを参照する場合は、オンラインマニュアルをご利用ください。
    注: 英語版マニュアルには製品の保守サポートやアップデートに関する記述が含まれていますが、ご購入製品のシリアル番号が MFK で始まる場合は、サイト上の製品の保守サービスについてをご参照ください。

保守サポート

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製品の保守サポートに関する情報はサイト上の製品の保守サービスについてをご参照ください。

サポートされない機能・非推奨の機能

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次の機能はサポートされない機能か、非推奨の機能です:

  • SafeNet Sentinel ライセンス システムは非推奨となりました。この製品は、Micro Focus AutoPass のライセンス技術を使用しています。 既存の SafeNet Sentinel ライセンスを AutoPass ライセンスに交換するには、技術サポート窓口宛てにメールでお問い合わせください。 さらに、リリース 10.0 へのアップグレード時のライセンスの共存を参照してください。

著作権

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この製品にはカーネギーメロン大学 Computing Services (http://www.cmu.edu/computing/) が開発したソフトウェアが含まれています。