Net Express IDE からの移行

Net Express と Eclipse IDE の主な違いは次のとおりです。

パースペクティブ。COBOL パースペクティブでは、[ナビゲーター] ビュー、[アウトライン] ビュー、[コンソール] ビューなど、COBOL 開発にかかわるビューとメニューが表示されます。その他、デバッグ、インターフェイスマッパー、および CTF のためのビューがあります。
自動的にビルド。リソースに対する変更を保存するたびに、差分ビルドを開始し、最終ビルド以降修正されたリソースをすべてリビルドします。[プロジェクト > クリーン] を使用して、強制的にリビルドすることができます。
ビルドの設定。次の 3 か所でビルドの設定を行うことができます。
- [プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > プロジェクト言語設定]。これらのビルド設定は、プロジェクト固有の設定です。
- [プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > ビルド構成]。さまざまなビルドシナリオに対して複数のビルド構成を設定し、そのビルド構成を入れ替えることができます。現在アクティブな構成として設定することにより、使用する設定を選択できます。これにより、プロジェクト言語設定を上書きします。
- シングルファイルのコンテキストメニューの [プロパティー]。これを設定するには、[ナビゲーター] ペインで COBOL ファイルを右クリックします。設定は、そのファイル固有の設定で、現在アクティブなビルド構成を上書きします。
デバッグ構成と実行構成。プログラムのデバッグまたは実行を行う前に、次のいずれかを行う必要があります。設定は次の場所から行えます。
- [プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > 実行時構成]。実行時引数、実行時チューナー、COBOL スイッチなど、このプロジェクト固有の実行時構成です。
- [実行 > デバッグの構成]。ビルド構成同様、複数のデバッグ構成を設定し、そのデバッグ構成を入れ替えることができます。この設定は、プロジェクトの実行時構成を上書きします。
- [実行 > 実行構成]。デバッグ構成同様に機能しますが、オプションが多少異なります。
虎の巻。これはチュートリアルに似たもので、タスクを進めていくかについて、簡単な解説と共に順をおって説明します。[ヘルプ > 虎の巻 > COBOL 開発] をクリックします。次の虎の巻があります。
- 「Hello COBOL World」と表示するプロジェクトの作成
- 既存の COBOL ファイルの Eclipse へのインポート
- プログラムのデバッグ

次の一覧は Net Express IDE の機能のいくつかについて、Eclipse IDE でそれに相当する機能の名前と場所を示しています。

Net Express IDE	Eclipse IDE
.app ファイル	.cobolProj ファイル
プロジェクトへのファイルの追加	[ファイル > インポート]。「既存のファイルのインポート方法」を参照してください。
データ変更時のブレーク	[実行 > 監視ポイントの切り替え] または左マージンでのダブルクリック。監視ポイントはデータ項目に対して設定され、プログラムの実行はデータ項目が変更された場合、一時停止します。
ブレークポイント	[実行 > ブレークポイントの切り替え] または左マージンでのダブルクリック。 Eclipse でのブレークポイントは、(他の Micro Focus 製品で行われているように) プログラムに設定するのではなく、ソースファイルに設定されます。つまり、そのソースファイルが複数のプログラムで使用されたり、同じプログラム内で複数回使用される場合には、1 つのブレークポイントが実際には何回も設定されることになります。「ブレークポイントの例」を参照してください。
ビルドの設定とビルドタイプ	[プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > ビルド構成]。「プロジェクトのプロパティーと設定」および「COBOL プロジェクトのビルド」を参照してください。
プロジェクトのビルド	デフォルトでは、[プロジェクト > 自動的にビルド] が設定されています。これにより、リソースが変更されるたびに、差分ビルドを開始し、最終ビルド以降修正されたリソースをすべてリビルドします。手動でビルドするには、[プロジェクト > ビルド] または [プロジェクト > クリーン] をクリックします。
呼び出しスタック	[デバッグ] ビューでは呼び出しの階層を表示し、現在の文の呼び出元し元または実行元、また、それ以前の呼び出し元や実行元を示します。これにはすべてのスレッドが表示されます。スレッドを右クリックし、メニューからオプションを選択すると、実行ポイントを移動することができます。 [デバッグ] ビューは、デバッグパースペクティブの左上にデフォルトで表示されます。また、[ウィンドウ > ビューの表示 > デバッグ] をクリックすると表示できます。
コンパイル	上記「プロジェクトのビルド」を参照。
シングルファイルのコンパイル	これは Eclipse では使用できません。代わりに、プロジェクト全体をコンパイルします。ファイルを右クリックして [ビルドアクション > 無視] を設定することにより、ファイルのコンパイルをしないようにすることができます。
コピーファイルパス	[プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > コピーファイルパス]。ここでの検索順は、COBCPY 環境変数の設定より優先されます。コピーファイルパスをこの一覧に追加するには、リンク済みリソースとしてパスを指定します。
コピーファイル展開	コピーファイルはインラインで展開することはできません。代わりに、コピーファイル自体をファイルとしてエディタで開くことができます。
データ項目値	データ項目の上にカーソルを置くと、その値が表示されます。
デバッグ	「COBOL プログラムのデバッグ方法」を参照してください。
検査	データ項目を右クリックし、[COBOL 項目を検査] をクリックします。
デバッグするメインプログラム	[実行 > デバッグの構成] をクリックし、[一般] タブでメインプログラムファイルを指定します。「デバッグ構成の作成方法」を参照してください。
データ項目の監視	[変数] ビューで変数の変更を監視します。[変数] ビューは、デバッグパースペクティブの上部にデフォルトで表示されます。また、[ウィンドウ > ビューの表示 > 変数] をクリックすることにより表示できます。
プロジェクトのプロパティー	[プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > ビルド構成]。「プロジェクトのプロパティーと設定」および「COBOL プロジェクトのビルド」を参照してください。
デバッグの再起動	デバッグパースペクティブの [スタック] ビューで右クリックし、[終了して再起動] をクリックします。
実行時環境設定	[プロジェクト > プロパティー > Micro Focus COBOL > 実行時環境設定]。「プロジェクトのプロパティーと設定」および「アプリケーションの実行」を参照してください。
デバッグの停止	[実行 > 終了]。上部にある赤い四角をクリックしても停止します。「COBOL プログラムのデバッグ方法」を参照してください。
監視リスト	右クリックして [COBOL 項目を検査 > 式ビューに追加] を選択します。 [式] ビューは、デバッグパースペクティブの左上にデフォルトで表示されます。[ウィンドウ > ビューの表示 > 式] をクリックすることにより表示できます。

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